『オレンジイズニューブラック』の魅力は、大量キャストと老朽化施設が複雑に絡む爆笑ドミノ倒し。何でこーなったっけ?と原因理由を振り返る相関図的解説です。
各グループのメンバーは下色使いで表示してあります。
囚-白人、囚-黒人、囚-ヒスパニック、囚-アジア系他、看守・管理側、一般人
ポク太郎です。
『オレンジイズニューブラック』シーズン4で発生したリッチフィールド刑務所の暴動。
暴動中は各人の立場、所内の各舞台で目まぐるしく動くので、着目するキャラ毎に数回に分けて解説。
本投稿で着目するのは所内一番のしっかり者グロリア・メンドーサ。
シーズン5までの
を含みます。シーズン5の暴動に至るまでの状況
リッチフィールド刑務所で暴動が発生した主な原因
アメリカ社会が抱える行き過ぎた自己責任追及から起きる現象 ●リッチフィールド刑務所閉鎖→職員生き残りを賭け民間企業へ業務委託。 | |
民間企業MCCの短期利益追求経営による現象 ●高給ベテラン看守を時短&安い見習い看守雇用。 ●マニュアル育成採用し看守未訓練。 ●生活必需品も切り落とす低コスト施策。 ●研修の名を騙った強制労働。 | |
上記の結果起きた事件 ●マフィアボスクブラ配下の偽装看守エイディン潜入→殺害と死体遺棄事件。 ●著名人囚人ジュディ・キング優遇政策。 ●囚人らの団結抗議活動。 ●新人看守ベイリーによる囚人プッセイ死亡事件。 |
堅苦しい文言で列挙してるが『オレンジイズニューブラック』の主役はマヌケ囚人ら。流行ったズボン降ろしのイタズラが複雑に波及し物語が展開していきます。
暴動発生に至るまでのシーズン4からのあらすじ
暴動の発端となったのはテイスティ。
プッセイ死亡の責任を新人看守ベイリー
に押し付けようとマスコミ対策するMCCに対抗したカプート
会見「看守ベイリーも被害者」発言から。
記者会見、最新ニュースを見るはずのない囚人がカプートの会見を見た理由は、MCC経費削減策「秘書に囚人使えば無料」。テイスティが秘書としてその場に居ました。
ほぼ同時刻に起きたのはダヤによるキチガイ看守ハンフリー
銃撃事件。ハンフリーが所内に銃持ち込み→囚人に奪われました。
囚人締め付けの象徴はピスカテラとハンフリー。
ピスカテラは死体遺棄事件に絡むと疑うレッドを追及。寝させない作戦でレッドを徹底的に締め上げていました。
ハンフリーは人類の処刑の歴史に異常に詳しいサイコパス。囚人にネズミの赤子食わす、囚人同士決闘させるなど異常行動。看守間でも話題になっておりました。
メインキャラの思惑、目的、主張要求
囚人側の武器は「ハンフリーの銃」「看守人質」。
![]() | プッセイ殺害犯ベイリーの処罰。 |
![]() | 生活環境改善要求。既に自分が刑期延長になってるのも大きい。 |
![]() | 刑期延長回避のため暴動に関わりたくない。死体遺棄事件でローリーだけが隔離棟送りになり罪悪感。 |
![]() | 親友アライダに託された親友の娘ダヤ守りたい。 |
![]() | ピスカテラの弱点探し、打倒。 |
![]() ![]() | 脱獄しても行き場なし→ただ楽しむ戦法へ。 |
メンドーサの立場に関連が強いキャスト
グロリア・メンドーサ
![]() | ヒスパニック重鎮:メンドーサ |
メンドーサ役女優セレニス・レイバ | |
所内一番のしっかり者。シーズン4で出所した親友アライダが、同刑務所に一緒に服役するアライダの娘ダヤを託したヒスパニックボス。 関係者は元同居人占い師ルーデス、息子ベニートベンジャミン・メンドーサ。服役理由はフードスタンプ使用した不正請求詐欺。 |
ダヤナラ・ディアス
![]() | アライダの娘:ダヤ |
ダヤ役女優ダーシャ・ポランコ | |
入所以来ずっと母アライダが傍らに居た囚人。その母が出所し仲間を求めていました。 目を付けたのは同じヒスパニックで大所帯となったドミニカ系。が、クスリを扱いギャングを形成する問題児集団なので、関係持つなとメンドーサが説教していました。 関係者はシーズン3で出産した娘アーマリア。 |
アライダ・ディアス
![]() | 素行悪いが模範囚で出所済:アライダ |
アライダ役女優エリザベス・ロドリゲス | |
シーズン4で出所済のダヤの母親。ダメ母ダメ人間。が、犯罪者ではなく恋人セサルをかばって服役。 子供留守番させ男遊び、旅行用育児放棄、暴言、言いふらし扇動など非常に素行が悪いが、法に触れることはしないため自身も意外に感じる模範囚。そのため出所が決定。 ダヤ妊娠させた看守に「(義足→国のための後遺症なので年金)政府からいっぱい貰えんだろ!知ってんだよ!」、TV出演時の演技など“品の無い美人”役の演技が最高だと思います。 関係者は売人セサル。 |
シーズン5暴動でのメンドーサの行動と結末
1 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
まず起きたのはダヤのハンフリー銃撃。 禁止品である銃を持ち込んだのはハンフリー。廊下で落とし銃が転がったのがダヤの目の前。銃を構えるダヤに煽る囚人ら。結局発砲しハンフリー重体。 囚人らは殴る蹴るの暴行。差別主義者サンキーだけでなくかわい子ちゃんキャラマリッツァまで。ネズミの赤子を飲まされた恨みと思われます。 ダヤを守るべく動いたのはメンドーサ。公人殺害は終身刑すらマシな方。つい最近分かり合った元消防士バーセットの救急医療を頼り治療依頼。 ダヤの耳に入ったのは「看守に対抗するため犠牲になってくれた。」コトの重大性に気付き壊れるダヤがカプートオフィスでどこかへ電話。そこで襲われ何者かに銃を奪われました。 ここでしゃしゃり出てくるのがパイパーのパンツビジネス真似しチクられ刑期延長されたマリア。銃渡せばマリアを首謀者に仕立てられますが肝心の銃なし。 礼拝堂でのマリア演説で暴動開始。が、メンドーサは「時間稼げ」と鎮静化狙い、また銃無くしたと相談に来たダヤに「横で大人しくしてろ。」 暴動のきっかけは二つ。黒人が重視する「プッセイ死亡」と他が不満抱く「劣悪環境」。 要求事項の打合せでは黒人とマリアが同調。メンドーサは本暴動に関わる全ての恩赦を要求。明らかにダヤ守るため。 | |
2 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
長引く暴動。人質の看守らを一か所に閉じ込め監視中。 この時リアン、アンジー間で流行ってたのが“ズボン降ろし”。命の危険を感じ必死で逃げ回る最中のジュディ・キングも被害に会いました。 次の被害者はメンドーサ。が、脱がされた瞬間銃がゴロン。ダヤを襲ったのは、ダヤ発砲の隠蔽策を思案するメンドーサでした。 問題はその銃を掴んだのがアンジーだったこと。刑務所内一番のアホが最大権力を握ってしまい無茶苦茶な状況に。 結局ダヤが戦意喪失、屋外の“暴動不参加組”へ。 | |
3 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
暴動不参加を決めたものの勝手な世話されダヤは納得行かない様子。 ここでちょっとすれ違い事件。 出所したアライダにメンドーサが電話。アライダも就職活動上手く行かず。互いに想い互いに真実言えず。 暴動中だとテイスティがSNSで散々宣伝してるも世間は興味なし。相当な時間経過後やっと暴動のニュース→メンドーサの嘘がばれてしまいました。 アライダがマスコミに連絡→元受刑者と知れると出演依頼→TVに出演決定。 | |
4 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ここでアライダでなく別からメンドーサに連絡。息子ベニートが襲われ病院に搬送とのこと。 連絡も取れず業を煮やしたメンドーサが仮設トイレに監禁中のカプートに嘆願。暴動中で打つ手なしのカプートはMCCへの連絡方法を教えました。 自分の息子ベニートで手一杯のメンドーサがダヤに電話渡し「アライダと話せ。」 不幸にもそのタイミングで悲劇。脱出したジュディ・キングとアライダがTVで共演中。 テイスティらとのやり取りからプッセイ事件を重く捉えた著名人ジュディ・キングが世間へオンエア。そこへアライダが特別待遇の件で口挟み論点ずれ→ダヤ発砲事件の話へ。 問題は「アライダが知った」でなく「ダヤ発砲事件はまだ漏れておらず暴露の必要なかった」てこと。 これにより「著名人による刑務所の惨状周知」「レッドのハンフリーなりすまし作戦」「知事代理フィゲロアとテイスティの恩赦交渉」がすべて失敗に。 シーズン5第8話の回想は「母アライダの助言聞いてすべてを失う娘ダヤ」。ダヤはメンデスの母親パウエルに電話→娘アーマリアを託し、フィゲロアの元に出頭しました。 | |
5 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
メンドーサはMCCと電話。息子に会わす条件は人質解放。 外では到着したアライダが拘束されるダヤを見つめていました。メンドーサに電話し喧嘩。互いを想い秘密にしたことが原因で喧嘩別れになった皮肉な結末。 自分の息子で頭一杯のメンドーサは人質解放策=見張り役に立候補。全員からのリンチを覚悟した決死の解放作戦でした。 この時、リーダーとして暴れてたマリアが、まだ審問終了前で刑期延長未確定と新事実知り“暴動不参加組”に合流していました。後を継いだのがその腹心ウィジャら。 ウィジャの目を盗み看守一人づつ仮設トイレへ。ここで、戦線離脱した自己中マリアにメンドーサが作戦内容を教えてしまいます。 最後の一人を出したところで、マリアの裏切り=既に全員連れ出し済が発覚。結局メンドーサは解放作戦がばれウィジャが拘束。 交渉してたテイスティによる人質解放でないと事態を把握した知事サイドが突入決定→制圧部隊SWAT突入。 拘束に意味がなくなりメンドーサ解放。SWATから隠れながら電話→ベニートの手術成功伝達。ルーデスにすべてを託しました。 メンドーサは、建設中止となったプールに隠れる“フリーダ組”に突入の状況知らせ合流。全員手を繋ぎSWAT部隊を待ち構えました。 |
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