ポク太郎です。
あることに頭を悩ませています。三つ目の鴉がブラン・スタークに「三つ目の鴉になるとき。」と言って見せたあのシーンです。
ですが、結局自信を持って「これだ!」と主張できる答えは見つかりませんでした。
シーズン6までの
を含みます。
起きた現象も理解できぬ難解な号泣シーン
Hold the door !(扉押さえろ!)
夜の王率いるホワイトウォーカーがウィアウッドに侵入。鴉潜り中のブランを引きずり、ホーダーに向かって叫びました。
この時ブランの潜り先に居たのが幼少期のホーダー=ウィリス。扉を押さえてた現実のホーダーが亡者に襲われました。潜り先では、
これを読んでる方にも号泣した方がいらっしゃるかも。悲しいポイントは?
うちの解説では「従順に仕えるホーダーは選ばれしブランを守るだけが人生の哀れな従士。ホーダーの哀しい定め。」と書きました。
が、違ってたかも。
そう思う理由は謎が解けないから。
〇疑問:潜り先のブランが呆然としてて潜った感じがないのは?
〇疑問:潜り先幼いウィリスがミーラの叫び声を知ってる理由は?
本投稿はもしかしたら解釈違いかも?を振り返るための考察記事。が、結局結論は出ないので暇で仕方ない方向けのクソ投稿です。
ゲームオブスローンズの時空の概念は一般的?
映画とは現実世界も空想世界も自由な題材で制作可能。『ゲームオブスローンズ』だって歴史ファンタジー。
当然現在・過去・未来を行き来する世界を描いた映画も存在。
勝手に一般的と定義する時空の概念
爺が書いてるので例が古くて申し訳ござらん。なので映画タイトルにはWikiへのリンク。
『ターミネーター』 | 2029年近未来から人型マシン“TERMINATOR”が1984年に送り込まれ、未来のリーダー出生前の母親サラ・コナーが狙われ大騒動を巻き起こす物語。 |
『バックトゥザフューチャー』 | マイケル・J・フォックス演じるマーティが1985年から1955年にタイムスリップ。スリップ先で両親の過去を変えてしまい’85年の自分の存在がピンチ。未来である’85年を元に戻すため’55年の世界で奮闘する物語。 |
これらと同様に“時空”を題材にした映画はゴマンとあります。
映画内では深く語られないものの、視聴者は理由を求めるため“時間軸”に対する何らかのイメージを形成しようとします。同様に制作側も。
矛盾回収策として多いのは、微小時間づつずれた無数の世界が存在するモデル。
もし過去の時刻Aの出来事を変えたならA以降の世界では変わるが、既に時刻Aを過ぎてしまった世界では何も変わらないとか、何だかんだ。
そうなると「じゃあターミネーターって何しに来たの?」とか。
『ターミネーター』をもじった『ドラゴンボール』トランクスの巻では、いくら過去を変えても大きいトランクスの時代は人造人間に破壊され荒廃した世のまま。
制作側である鳥山明さんも矛盾回収に必死。当たり前ですが矛盾だらけになります。
例えばスタバのカップを直径100mにしてやる!とモノサシの目盛書き換え。それで測ると確かに直径100m。でも実際の大きさ何も変わらず。手で掴む感覚も同じ。“時刻を操作する”とはそれと同じ。“実体無きもの=操作対象存在せず”なので操作不可能→「タイムマシンの実現はあり得ない。」
“物理学者が証明”とか報じられるから尚更混乱招くのかも。上の理屈はごくごく当たり前のこと。危険に気付かせるため“潜り中のブランをビンタする”機械を作ろうとしてもブランは空想上の人物。実体無き概念。そんな機械は製造不可能なのと同じ。
概念的な話なので、好みの映画、世代、その他もろもろでズレが生じるかもですが、ここでは上記の捉え方を一般的と表現させて頂きます。
ゲームオブスローンズの時空の概念
で、『ゲームオブスローンズ』はそれと同じと捉えてよいのか?と気になりました。
この話題で注目すべきは当然三つ目の鴉。意外にもウィアウッドや三つ目の鴉のシーンは少なし。到着したシーズン4第10話とシーズン6第2、3、5話だけ。
三つ目の鴉の発言は「過去の書き換えは不可能。」
The past is already written. The ink is dry.
引用:HBO「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン6 ep3『背任者』
直訳すると「過去は既に書かれたもの。インクは乾いてる。」
断言しきれませんが、三つ目の鴉が木の中に千年間つながれたのは「過去を変えた」でなく「属さぬ場所に長時間居続けた」から。
ここでは上記三つ目の鴉の言葉を信じ、時空の概念は上で書いた一般的なものと異なると仮定。
『ゲームオブスローンズ』では“過去は絶対に変えられないもの”と解釈し、問題のホーダーのシーンを再考してみます。
“過去は不変”の世界観と決め付けホーダーの描写を再考
ホーダーの問題のシーン詳細
暇を持て余したブランが勝手に根っこを掴み、潜り先で夜の王にマーキングされてしまいます。
それで焦った三つ目の鴉が「三つ目の鴉に成るとき。」
→ブラン「もう成れるのか?」
→三つ目の鴉「ノー。」
と見せたのが問題のシーン。
1 | 現在-ウィアウッド | 過去-ウィンターフェル城 |
2 | 夜の王侵入。 ホーダー:狼狽中。 ミーラ:「ホーダー要る」とブラン揺さぶる。 |
|
3 | ブラン:ミーラの声に気付く。 三つ目の鴉:「友の声聞け。」★ ブラン:ウィリス見る。 |
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4 | ホーダー:白目→「(キリッ!)」→入口向かう。 大狼サマーやられる。 夜の王:三つ目の鴉目前へ。 |
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5 | 三つ目の鴉:「時来た。私を置いてけ。」 ブラン:振り向いて姿見る。 |
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6 | 夜の王:三つ目の鴉斬る。 | |
7 | 三つ目の鴉:黒いチリジリ。 | |
8 | ホーダー:入口の扉押さえる。 ミーラ:「ホールド・ザ・ドアー!」 |
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9 | ミーラの声「ホールド・ザ・ドアー!」が響く。 ブラン:ウィリスを不安そうに見る。 ウィリス:ミーラの声聞いてる?★ ウィリス:白目へ→倒れる。 |
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10 | ホーダー:扉押さえ中。まだ刺されてない。 →押さえ続けて扉越しに刺される。 |
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11 | 「ホー・ザ・ドアー…ホー・ザ・ドー…ホーザ・ドー…ホーダ・ドー…ホー・ドー…ホードゥー…ホードゥー……。」※この時は白目でない。 |
ホーダー潜りの特徴とウィリスの様子
番組内でブランがホーダーに潜ったのは、
〇シーズン4第五話クラスターの宿
〇シーズン4第十話ウィアウッド到着直前
ホーダー潜りの特徴は、
潜られた側ホーダー:制御された瞬間だけ白目。
注意すべきは、上表9番のウィリスは白目になって倒れました。潜った側の特徴です。
また、それは現実のホーダーが刺される前。その後に刺されて「ホーダ・ドー…。」

ウォーグ中のブランが潜ったのか?
気になるのは潜り先ウィンターフェル城でのブランの様子。常に呆然。上のホーダー潜りの特徴では潜る側ブランはずっと白目。明らかに異なるポイント。
もう一つ気になるのは上表9番のウィリス。ウィリス自身がミーラの声を聴いてるようにも。現実側の声「ホールド・ザ・ドアー」を発しています。
ついでに、三つ目の鴉が初めてどうしろを指令。上表3番「友の声聞け。」
並べると、
●過去は不変
●三つ目の鴉に成るためと見せた光景。
●いつもと違うホーダー潜りの様子。
これらを考慮して、
と解釈することも可能かも。
ただし、上表4番でのホーダーの潜り主が誰だかわからなくなるし、11番のウィリスが白目でないという矛盾も存在。
結局は結論出ねーんだ
この部分に関しては色々考えてますが結論が出ません。
例えば、
「ミーラの声をブランに聞かせ過去を変えさせた=誰かを犠牲に過去を変えるのが三つ目の鴉の条件でブランドン・スタークは死亡=ブランとしての記憶失う。」
「ミーラの声が届きウィリス自ら現実のホーダー潜り。宿命のためホーダーが既に払った犠牲知る=記憶捨てるだけの覚悟得た時が選ばれし時→覚悟し三つ目の鴉へ。」
“過去を変えられる”映画の一般的な概念で捉えると前者、でもどうにも説明つかずで今回“時空の概念”を別物として捉え出てきたのが後者。
が、どちらにせよ何だか気になる矛盾が消えません。原作では説明あるのかな。
なので、映画・ドラマの制作方法に絡めた元々の解釈。
「ホーダーとは、選ばれしブランを守ることだけが宿命の哀れな従士。“哀れな運命”をより一層強調するための最初から決まってる定めを表す理屈不明。」
結局これが一番納得できる答え。
わざわざ時空の捉え方まで持ち出しましたが、やはり理屈はわかりませんでした!
いかがでしたか?
書き終えた後ふと気付きました。
猛威を振るう新型コロナウィルス。
緊急事態宣言が全国に展開され、国家の存亡どころか人類の命運にまで考えが及ぶほどの非常事態。
日本の歴史を振り返るとどんな疫病も1年、長くとも2年内に収束してるとのことではありますが、未曽有の異常事態です。
そんな中、真剣な面持ちでキーボードをカタカタする理由は“ゲームオブスローンズの時空の概念”。
「…………………。」
最近は成人式すら迎えてない若年の初老も本サイトを見てる模様。
日本国家、人類のため、十二分な大人に成長した初老が警告させて頂きます。
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