ポク太郎です。
確定描写がなく、解釈が統一できないティリオンの裁判。
タイウィンはティリオン
を最初から排除予定だったのか、シェイ
のでっち上げ証言は裏切りだったのかに再度注目。
確定せず矛盾多いので、注目したのは各俳優の演技。すべて真意を表す演技である前提で深読み遂行。
こう解釈しても話通るんじゃね?の候補として。というか、論理を綺麗に並べられずかなりの乱文。暇でしょうがない方向け。
シーズン4までの
を含みます。
以前はタイウィンの目論見をこう書いた
「ティリオンの裁判当初、タイウィンは裁判に任せるつもりだったと思う。」
上のように書いてしまいましたが、深読みで掘り下げ、前言撤回。
深読み結論は「否」。
「最初から処刑のつもりはなかった。」と結論。
またシェイの証言に関しては記述せず逃げました。なので、今回は「シェイのでっち上げ証言」の理由についても深読みで考えました。
暇でしょうがない方向け。
生産性の全く無い深読み
I.「タイウィンは最初からティリオン処刑のつもりなかった。」 | そう思う | |
どうとでもできる絶対権力者。処刑はタイウィンのこれまでの忍耐を無にするもの。
シェイを出廷させたのはティリオン有罪が目的でなく、シェイ側から縁を切らせる策。 |
||
II.「シェイのでっち上げ証言連発はタイウィンの強制。」 | これに一票 | |
従わせた方法はティリオン人質。シェイとタイウィンの表情、またタイウィンの目的からのつじつまより。
シェイの行動に一貫性がなく、矛盾ポイント大きいがこれに一票。 |
上は肯定するにしても否定するにしても矛盾ポイントが存在。どちらを重く見るかで結論付けました。
以下、証拠物件と共に書いていきます。暇でしょうがない方向け。
I.「最初から処刑のつもりなし」
2.サンサが出産する北部総督を継ぐべきラニスター家の子供。
タイウィン公はティリオンが邪魔。出生時には波にさらわせようと悩んだ模様。が、罰として耐え続けました。ティリオン出生以降はすべて家のために尽力。
そのティリオンは現在、北部の生き残りサンサの亭主。今までラニスター家は北部まで進軍した経験なし。
ティリオン失なった場合、別のラニスターとの正式な結婚ないと北部入手は夢物語。←落とし子では無理だし侵略しても統治が。
元々タイレル家の策妨害の副作用でできた構図ですが、積年の忍耐が大成功に化けるビッグチャンス。
付加的にもう一つ。
ジョフリーはタイウィンの孫ではありますが、出来損ないだしトメン居るし、てことで全く執着が無いように見えます。人柄考えれば家族は道具としか。
北部総督に着目するとシェイに出廷させた理由も意外と簡単に。
ティリオンはシェイにご執心→でっち上げ証言で裏切らせれば縁切れるはず=サンサに子供を作らせるための策。
ティリオンが思い通りに動くかは?ですが、娼婦ごときと考えるタイウィンがそう目論んでも不思議なし。サンサが行方不明ですが、このまま見つからないとは断定できず。
証拠1 | S4-E6-ティリオン被告の裁判シーン | |
でっち上げの証言連発で機嫌の悪いティリオンが、証人ヴァリスに対し、 ティ「ティがスタニスから王都を死守。それを忘れないと言ったな?」 ヴァ「悲しいことに、自分は忘れません。」 Aその様子をタイウィン公が凝視。 ※ティリオンが茶番であることを証明。タイウィンも茶番を再確認と解釈。 ※この裁判のシーン、オベリンがしっかり要点を確認する描写を入れ込み、裁判官には下らない証言が通用してないことを伝えてると思っています。 一次休廷を宣言。 タイウィンの控え室にてジェイミー、 ここでジェイミーが交換条件。 [41分25秒辺り]このときのタイウィンの表情。C意外そうな表情には見えず。 ジェイミーの条件に即了承。 最後は、ジェイミー退出をワインを飲みながら見送るタイウィン公のアップ。これ読めない表情ですが、こう見ても矛盾ない気が。 |
ただし、「処刑させるつもりない」を仮定すると大きな問題にぶつかります。
タイウィン公は有罪になろうが一切気にしない描写、後にも全く動じず死刑宣告。→回避の方法あるの?
このとき既にラニスター家の鉱山は枯渇、実質世界一の富豪はタイレル家。肥沃な土地に起因するので未来永劫。恐らく知るのはタイウィンとサーセイのみですが。
そんな窮地のタイウィン公が真・世界一に対し、七王国随一の鼻摘まみを押し付けております。その凄さは『ゲーム・オブ・スローンズ』を見てる方ならわかるはず。
タイウィン公はそれだけの権力、手腕を持つ方。娘、息子、息子に言うことを聞かせるより、世の中を黙らせる方が簡単。
例えば…、でアイデア一例。
このときフレイ家牢屋にはエドミュア・タリー。フレイ家は対価さえあれば服従すると思われます。「リヴァーランドで満足か?地峡より北は?」
「エドミュア逃亡。」→「タリー家の災厄は王家を偽る落とし子が原因と逆恨み。」→「ジョフリー暗殺自白した。」→「処刑し、ティリオンの無罪証明された。」
フレイ家に秘密を握られることになりますが、その対価は北部。
こんなこと言い出したらなんでもありになりますが、ティリオンを北部総督の種馬とする策を用意してても不思議に感じません。
証拠1-Dの3日間を延期するとか。それこそ何とでも出来そうな最高権力者。
ジェイミーの妥協を狙うくらいしてたかなと思ってましたが、ティリオンを生かすことももう一本の柱。しかもシェイにティリオンを追い込ませるだけで一石二鳥。
そんな訳で、
○ジェイミーの妥協だけでなくティリオンを生かすのにも大きな理由
○わざわざシェイを出廷させてる
○証拠1-ABCDの描写
から、
「タイウィンは最初からティリオン処刑のつもりなかった。」と深読み主張いたします。
ただし、処刑しても感情的には無問題。筋書き通りにいけば大成功!程度の思いで。なのでサンサに子供ができ北部総督の見込みが立った後なら躊躇なしに処刑すると思います。
因みに、タイウィンは誰が犯人と予想してたんでしょうね。都合よく出来損ないを排除してくれたワイといった感じでしょうが。
タイウィンがサンサの行方をどこと予想してたかにも関わるので重要なんだけど、やっぱタイレルか。
II.「シェイのでっち上げ証言は強制」
証拠2 | S4-E6-ティリオン被告の裁判シーン | |
審議再開後、次の証人はシェイ。戦中メイゴルの天守でも一切ビビることの無かったAシェイがビビリながら出廷。
証言すべてでっち上げ。「止めてくれ」と頼むティリオンに、B「私は娼婦。」と断ち切り返します。 証言を続け、「ジョフリー殺すから。」とティリオンが発言したと証言。 [47分38秒辺り]このときのタイウィンの表情。どちらでしょう。 証拠1-Aヴァリスの証言凝視、後にシェイと繋がってると判明するタイウィン公。→1.はないよな~? |
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証拠3 | S4-E6-ティリオン被告の裁判シーン | |
切れたティリオンが演説開始→決闘裁判を要求。大事なシーンが一瞬。
[49分58秒辺り]このときのシェイの表情。Aシェイが慌てております。有罪にするための証言連発してるシェイが慌てる理由は? |
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証拠4 | S4-E10-ティリオン決闘裁判敗北後の脱獄シーン | |
脱獄時に行ったタイウィン公の部屋(元ジョフリー部屋)。
ベッドに寝そべるシェイを見てAティリオンは目をまん丸に。つまりシェイに関するタイウィンの関与は予想外。 シェイもビックリ。Bナイフを掴んだのはシェイ。ティリオンが取り押さえ絞殺。 |
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証拠5 | S4-E10-ティリオン決闘裁判敗北後の脱獄シーン | |
便所のタイウィンにボウガンを突き付け会話。
ティ「彼女を愛してた。」 Aタイウィンはシェイのこと言ってるとすぐには気付かず。 |
注目してるのは、下のいづれなのか。
2.ティリオン人質として、タイウィンが証言を指定。
どちらにしても矛盾します。下に矛盾点。
矛盾1-1 | シェイを出廷させてる。シェイの策略の可能性もあり、出廷させるのは危険。 アホ ![]() |
矛盾1-2 | 証拠2-A裁判出廷時のビビった表情。証拠3-Aティリオンの決闘裁判要求を聞いてうろたえた。 |
矛盾2-1 | 証拠2-B「私は娼婦。」と断ち切り返し。 |
矛盾2-2 | 証拠4-Bタイウィンのベッドにいるのを見られ弁明もせずナイフ。 |
矛盾2-3 | 証拠5-Aタイウィンはシェイの話だと気付かなかった。強制したなどいきさつがあれば誰のことかはすぐ分かるはず。 |
どっちもどっちなので大前提覆して「シェイ=元々タイウィンのスパイ」。でもそれは証拠5-Aから凄く考えにくい。
なので、どちらかを選ぶとなると、……………………2番。「タイウィンがティリオンを人質に証言を指定。シェイは屈服→再度娼婦として生きることを選択。」
理由は、1番の矛盾を重視し、2番の矛盾を何とか回避して解釈。
分かりづらいので、1番の矛盾を重視する理由、2番の矛盾を回避する解釈を上表に書き入れます。2番「タイウィンの強制」と主張する根拠です。
矛盾1-1 | シェイを出廷させてる。シェイの策略の可能性もあり、出廷させるのは危険。 アホ ![]() |
重視する理由 | 保険なしでの出廷は考えにくい→出廷させる目的があり、強制必須だった。 ・処刑予定の場合:決定的な証言をさせるため。 ・処刑予定なしの場合:シェイ側から縁を切らせるため。 |
矛盾1-2 | 証拠2-A裁判出廷時のビビった表情。証拠3-Aティリオンの決闘裁判要求を聞いてうろたえた。 |
重視する理由 | 慌てるのは不自然すぎる→タイウィンに指定されたティリオン処刑回避条件をクリアできず慌てたとしか納得できる理由見つからず。 こんな感じの条件:必ず有罪にと脅し「従えば別の罰、従わねば処刑。」 |
矛盾2-1 | 証拠2-B「私は娼婦。」と断ち切り返し。 |
回避用の解釈 | もう観念してるシェイがティリオンと同じ方法で断ち切り返した。当然ティリオンへの怒りもありそういう言い方に、てな解釈。 |
矛盾2-2 | 証拠4-Bタイウィンのベッドにいるのを見られ弁明もせずナイフ。 |
回避用の解釈 | (特に弱い) そのままティリオンと逃げる道がシェイにとっても最善だったがとっさに脱獄とも気付かず&許される訳なし→ティリオンから逃げるためナイフに手、てな解釈。 |
矛盾2-3 | 証拠5-Aタイウィンはシェイの話だと気付かなかった。強制したなどいきさつがあれば誰のことかはすぐ分かるはず。 |
回避用の解釈 | 裁判から死刑宣告まで時間経ってる、タイウィンは娼婦など眼中にない&理解する気なし→証拠5-Aは「まだそんなこと言ってるのか」的反応、てな解釈。 |
また、2.であれば証拠2-C決定的証言出現時のタイウィンの表情も納得感強いです。
かーなり苦しいですが、そんな訳で「シェイのでっち上げ証言連発はタイウィンの強制。」と深読み主張いたします。
相当苦しいけど。
何だかんだ悩まないといけない元凶は、下の描写が省かれてること。
サーセイから報告を受けるタイウィン公が「シェイを(ジョフリーの)婚儀前に自分の元へ連れて来い。」と命令。が、結局シェイが行ったのかどうか描写なし。
その他、“シェイの裏切り”と表現してますが、馴初め時の契約を破り裏切ったのはティリオンなんですよね。
追記)ブロンとシェイの未公開シーン
ブロンの発言は、
シェイへのティリオンの入れ込み度合いをブロンは知っています。直後の披露宴のシーンでは「前に進め」とティリオンを慰めてました。
つまりこの未公開シーンは、受け入れさせるためなのか何なのかなブロンの単なる慰め。ブロンがティリオン、シェイの立場なら確かにすぐ切り替え次に進むと思われます。
動画の発信元Looperさんは、これでシェイの愛が憎しみに→原告側証人として出廷した理由と言ってます。最後には「グッジョブ!ブロン!」と皮肉。
が、さすがにそれは受け入れられず。
非公開になる理由は尺の問題、分かりにくさ回避、ネタバレ回避、矛盾回避、伏線度合の調整←たくさんがありすぎて分析の起点に選ぶべきでないポイント。
年頃のジョフリーは毒気抜かせば万事OKと安直な考えでティリオンに失策させるとかはブロンのキャラが有効に作用しますが、本件は最もシリアスで重要なもの。
ブロンの軽口で物語の方向性が決定しては『ゲームオブスローンズ』の品位に関わります。
なので、この部分に関してはLooperさんの見方を否定。
これが本サイトの見解です。
証拠4-A:ティリオンはシェイがいると予想せずに行ったとすれば、何しに行ったんでしょう。
↓
そこでシェイ発見。互いに詳細状況を整理できる訳なく結果絞殺。
↓
「ティリオン居なければいい」+「結局シェイを引き裂いたすべての原因は唯我独尊のわからず屋。」目に入るのはジョフリーのボウガン。
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そこへ行った動機が何であれ、後は息子も娼婦も軽んじる父を射殺するだけ。
こんな感じかなぁ。人間は一貫して同じ考えではないし、決めたからと必ずその行動を取るものではないので。
このクソドラマ、思いをちゃんと設定した上で俳優さんに演技させてんだろな?確定描写省いて矛盾させときゃ視聴者同士で勝手に騒いでくれるワイとかやめろよ?
(追記)
ティリオンとタイウィンの関係は特に異常で、シェイを架け橋として複雑怪奇。
難しいドラマ故に確認する度に解釈が変わります。ティリオンに関しては特に書くこと多し。暇で仕方ない方は合わせてどうぞ。
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