ポク太郎です。
久しぶりの脇役に注目するコーナー。
「“ブラックフィッシュ”と名乗るな」「結婚しろ」と半生以上の期間喧嘩し続けた兄弟ホスター・タリーとブリンデン・タリー。何だかマヌケにも見える『ゲーム・オブ・スローンズ』の兄弟喧嘩。
Fandomページを巡回しながらその詳細を調べ、意外な英雄ブリンデン・タリーに着目します。
シーズン3までの
を含みます。
視聴者に肩透かし喰らわすブリンデン叔父甥コンビ
![]() |
タリー家の叔父:ブリンデン・タリー 俳優:ブリンデン役俳優クライヴ・ラッセル |
キャトリン・スターク![]() シーンは当主ホスターの葬式現場。何度も何度も火矢を外す頼りない人物 直後に甥ロブに失策を責められる跡継ぎエドミュアをけなしながら擁護し、どっちの味方か分からない印象を視聴者に与えたのがこの大叔父ブリンデン。 常にシリアスで緊迫状態の『ゲーム・オブ・スローンズ』。 ブリンデンとエドミュア叔父甥コンビは、緊迫ドラマに順応し肩に力を入れて構える視聴者を何だかよく分からん心理に陥れました。 |
、視聴者が既に覚えた
“ブラックフィッシュ”ブリンデンのキャスト情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Brynden Tully | ブリンデン・タリー |
俳優 | Clive Russell | クライヴ・ラッセル |
クライヴ・ラッセルSNS情報
発見できず。 |
Wikiを見ると1945年生まれ。第2次世界大戦終結の年。
タイウィン役のチャールズ・ダンスのも発見できないので、さすがにSNSしてなくても不思議なし。ウォルダー・フレイ役デイビッド・ブラッドリーがTwitterしてる方が異常なわけで。
ブリンデン・タリー似顔絵~正方形輪郭と半分寝てる目が特徴
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
輪郭が真四角。頬は凹み頬骨が出て実際はゴツゴツ感あるが、アゴが突き出てなく正面から見るとエラ~チン~エラが直線に並ぶので正方形で近似できる。
半分閉じた目で、左眉毛を持ち上げる癖がある模様。
ほうれい線と口の線で正三角形が構成される→髭をしたためた鼻の下が長く口の高さが下がるため高齢者の表情となる。
ブリンデンはナインペニー王の戦いの英雄
なのでここからは原作情報。
(原作情報)
ブリンデンが活躍したのはナインペニー王の戦い。
“無才王”と呼ばれる歴代最低の王の認知した落とし子ブラックファイア家がエッソスに拠点を構え計五回起こした反乱。ナインペニー王の戦いとはその第五次反乱のこと。
タイウィンが後の狂王の従士として初陣、リトルフィンガーの父親とホスター・タリーが戦友となり、リトルフィンガーが里子に迎え入れられるきっかけとなった戦争です。
大活躍したのが七王国一の剣士バリスタン・セルミーとブリンデン・タリー。
ブリンデンの具体的な戦功は分かりませんが、戦略とリーダーシップでバリスタン・セルミー並の栄誉を与えられたらしい。
因みに、16歳のタイウィンがこの戦争で騎士に叙任、また狂王を騎士に任命したのはその騎士の身分を得たタイウィンだそう。すごい名誉。
本投稿の話題はブリンデンですが、やっぱりタイウィンの方が目立っちゃう理由は何なのでしょう。
ホスター兄弟の喧嘩原因と“ブラックフィッシュ”理由
(原作情報)
上記ナインペニー王の戦いの後、タリー家にレッドワイン家との縁談という大チャンス到来。
レッドワイン家とはオレナ婆の実家で、ウェスタロス南西のアーバー島を与るタイレル家の旗手。
アーバー島は屈指のワイン生産地でそれに起因した大富豪、また、その運送事情からレッドワイン家は旗手であるもウェスタロス3本指に入る大規模海軍保有。
そこの娘ベサニー・レッドワインとブリンデンの縁組の話が舞い込みました。
キャトリンも説明してますが、タリー家標語は「一族、本分、名誉。」“本文”とは“義務”。つまり、大富豪との縁組に応えるのがブリンデンに期待された義務でした。
が、何を考えたものかそのタリー家にとって願ってもない申し出を断り、兄ホスターと大喧嘩。
ホスターが“黒い羊(何かすごく悪い意味)”と呼んだことに対し、タリー家だから羊でなくマスだと、ブリンデンは“ブラックフィッシュ”を名乗り始めました。
それで更に火に油を注ぎ、残りの人生を注ぎ込む兄弟喧嘩となった模様です。
しばらく後のロバートの反乱時、レッドワイン家は領主タイレル家と共にターガリエンサイド。
ストームエンド城のスタニス軍が陸海全方位から封鎖され追い詰められましたが、それに対し結婚してれば…とブリンデンが後悔したとのこと。
ブリンデンが北の王陣営に入るまでの経緯
(原作情報)
タリー家標語は「一族、本分、名誉。」
ロバートの反乱時時、身勝手ブリンデンとは異なり、義務を果たすキャトリンは初対面のエダードと、ライサは親子ほど歳が離れたジョン・アリンと結婚しました。
そのライサ輿入れ時に護衛として高巣城入りしたのがブリンデン。
そこで後の王の手ジョン・アリンの目に留まり、実家をほったらかして高巣城の護衛部隊に編入。まぁ次男だし。
画面に映ってませんが、シーズン1、ティリオンがブロンを得た決闘裁判やロブ
挙兵の手紙を隠したライサとキャトリンが口論してた高巣城内にブリンデンは居ました。
その時にライサが挙兵せずを決定、キャトリンの拉致に怒ったラニスター家がリヴァーランドに侵攻したので、ブリンデンが実家に戻り甥っ子エドミュアの面倒を見始めることに。
で、画面に初登場したのがシーズン3、兄ホスターが亡くなったタイミング。
その時既に近親相姦の産物ジョフリー王が戴冠しラニスター
天下の世。
王都の守人ジャノス・スリント→大蔵大臣リトルフィンガー
がハレンの巨城城主に任命され正式な領主。ホスター妻の実家ウェント家も自身の居城=ハレンの巨城を追われました。
王都側から戦争を仕掛けられるタリー家には親戚スターク家しか味方が居らず、北の王を後ろ盾とするしかなかったようです。キャトリンのせいですが。
タリー家の義務を果たす女性陣に対し、エドミュアといいブリンデンといい使命を果たそうとしない男性陣。人生を掛けて兄弟喧嘩に没頭する兄弟。
そういえば戦争終了後に戦場に出てきたウォルダー・フレイもリヴァーランドの人物。
何だかマヌケな人物が取り揃っております。リヴァーランド全体がこの番組のコミックリリーフなんでしょうか。
現在の良識が通じるスターク家を散々な目に合わすことで視聴者に衝撃を与えた『ゲーム・オブ・スローンズ』。
そのスターク家にはコミックリリーフしか味方が居なかったという何ともやるせない、それでも笑ってしまう不思議な感覚に見舞われてしまいます。
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