ポク太郎です。
ゲームオブスローンズの脇役に注目するコーナー。
今回の注目はこのシリアスドラマに何故かコメディっぽく登場し続けたエドミュア。その意味を探ります。
シーズン8までの
を含みます。
シリアスドラマにコメディアン?エドミュア・タリー
![]() |
コメディアン?: エドミュア・タリー |
俳優:エドミュア役俳優トビアス・メンジーズ | |
信頼し合うのか仲が悪いのか不思議な関係で最初に注目を受ける姉妹、スターク家奥方キャトリン![]() ![]() その二人は分かるものの、視聴者は緒名家の一つタリー家そのものは知らずに物語が進むことに。 シーズン3、登場したのは上記二人の弟でこの緒名家のボンボンエドミュア・タリー。初登場時、北の王ロブ・スタークに失策を責め立てられてたのはロブの叔父でした。 |
トビアス・メンジーズのキャスト情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Edmure Tully | エドミュア・タリー |
俳優 | Tobias Menzies | トビアス・メンジーズ |
トビアス・メンジーズSNS情報
Twitter-トビアス・メンジーズのアカウント@TobiasMenzies |
エドミュア・タリー似顔絵~面長で広いおでこと頬の縦線が特徴
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
まず目に着くのは面長。おでこも広いことでより強調。日本人にも多いが、目鼻口パーツの重心が下へ移動するので美男度が上がる。
意外かも知れませんが、前髪後退は愛らしいお顔になってく要因。なので個人的には羨ましい。
また、まさにトビアス・メンジーズ的特徴は頬の縦線。ほうれい線ではなく頬骨下に走る縦線。
原因は垂れ下がる唇両脇の皮膚と思われます。そのため下唇両脇下に膨らみ→口が飛び出る印象へ。軽く口を閉じたシーンを見るとよく分かります。
トビアス・メンジーズの場合、鼻が凄く高いので上記の飛び出しが目立ちませんが、特徴表現には大切な模様。

エドミュアがゲームオブスローンズに必要だった理由
まずエドミュアの描写を列挙
エドミュアはそれほど登場シーンが多くありません。簡単にここに列挙できるレベル。
① S3-3 |
初登場は城主ホスター・タリーの葬儀。リヴァーランでは棺を川に流した上火矢で火葬。水に流されてくので時間制限アリ。 大役を務めるべき城主相続人エドミュアが何度も何度も弓矢外す。 →「どけ。」と押しのけられ叔父ブリンデンが命中させてしまいました。 |
② S3-3 |
一網打尽を狙い「ラニスター軍を引き付けておけ」との指令をエドミュア理解できず、交渉にも使えない無価値な人質ゲット。 →自分の甥っ子ロブに責められました。 |
③ S3-5 |
ロブが配下リカード・カースターク処刑を息巻くが、キャトリン、タリサが反対。なんとエドミュアも反対表明。 |
④ S3-6 |
兵力確保のためロブがフレイ家と交渉。出された同盟条件はエドミュアとフレイ家娘ロズリンの結婚。 →12歳の時から狙われてたとエドミュア猛反対。同時に出されたハレンの巨城、その領地要求には一切触れずに猛反対。結局、先の失策責められ人身御供に。 |
⑤ S3-9 |
フレイ家居城双子城に到着しウォルダー・フレイが娘・孫娘を紹介。 →エドミュアは自分にゴミがあてがわれてないかを真剣な表情で確認。 →結局、あてがわれてたロズリン・フレイはAランク女子。披露宴時はご機嫌でした。 |
⑥★ S6-7 S6-8 |
フレイ家に奪われたリヴァーラン城をブラックフィッシュことブリンデンが奪回。
→フレイ軍ローサーが門前で人質城主エドミュア見せ付け開門要求。 →ブリンデン取り合わず、城主見捨てる。見捨てたように見せ付けた。 フレイ家の援軍に来たジェイミー・ラニスターがエドミュア-ロズリン間の赤子で恐喝。 |
⑦ S8-6 |
王不在となった七王国。意思決定のために必要なのは王の選出。
→エドミュアはその選王会議で突然立ち上がり意味不明演説。どうも立候補しかけた気配。 →自身の姪サンサ・スタークがそっと座らせる=エドミュアは姪サンサからも、理由を言わぬ慈悲、取り返しがつかなくなる明言前に制止してあげる慈悲を与えられました。 |
ゲームオブスローンズとはシリアスな真剣ドラマ
上表を眺めます。上表がエドミュアの全出演シーン。他に存在しません。
“シリアス”な描写=物語構成上必要な描写になってるような。シリアスなのは★を付けた⑥くらい?③はキャトリンらに同意しただけだし。
下を考慮すると物語作成に際し⑥以外ほぼ必要のないシーン。
●双子城へロブと到達させればレッドウェディング成立。結婚に猛反対させる必要なし。結局大満足の結果にも落ち着くし。
どうしても“シリアスでない描写”を作るための“エドミュア”に見えます。
トランジスタを機能させるのはp型とn型の不純物
皆さんが今本サイトを見るのに使ってるデバイスはスマホでしょうかパソコンでしょうか。
いづれにせよその心臓部は半導体チップ。シリコン(ケイ素Si)の欠片に10億個以上のトランジスタを形成した工業製品。
チップ作成には9が10コ並ぶテンナイン=99.99999999%以上のシリコン純度が必要で、そこまで純度を上げた後、物性確保のためわざと不純物を注入。
シリコンの最外殻電子は4つなので、最外殻電子が1つ違いな元素=3つのリン(P)、5つのホウ素(B)が不純物としてよく使用されます。
方式は多々ありますが、現在のような高集積度のものはその不純物を注入して初めて機能するトランジスタが誕生します。
『ゲームオブスローンズ』とは、特に以下のような評価を受ける作品。
言い換えればテンナインのドラマ。でもそれだと“ドラマ”ではなく“ドキュメンタリー”。
考えさせられることはあっても、人間はドキュメンタリー番組を見てそこまで楽しいとは感じません。『ゲームオブスローンズ』を“ドラマ”として機能させ得る不純物が必要です。
つまり、エドミュア・タリーとは、
エドミュアが居て初めてドラマとして機能します。
上表で分かりますが、この少ない登場回数でアレだけの強い印象を視聴者に与える存在。
特にシーズン3エピソード9←これだけで分かると思いますが『キャスタミアの雨』。ロブが散った衝撃のレッドウェディング。
その衝撃中にありながらも、強く強く印象に残る、必死にフレイ家娘らを物色するエドミュアの表情。あれが名役者の演技というものなのでしょうか。
『ゲームオブスローンズ』の不純物、俳優トビアス・メンジーズさんに拍手。
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