ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目は谷間ヴェイル。月の山脈を擁するウェスタロスの山岳地帯。ドラマの時代はアリン家が統治しますが、フィンガーズ岬出身のリトルフィンガーが説明します。
アイリー高巣城・難攻不落・アンダル人がキーワード。
ヴェイル-月の山脈に囲まれた難攻不落
ヴェイル~映像特典動画
History and Lore The Vale – Petyr Baelish
特典映像→〇語り手:ピーター・ベイリッシュ![]() |
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難攻不落。ヴェイルの人間の見方だ。山脈によりウェスタロスから守られる。自らの地への入口を血みどろの門と呼ぶ。英雄時代に12の軍隊が自らこの門で潰れたと言われるからだ。たとえ通り抜けてもヴェイルの道は狭く険しく危ない。半数は滑り落ちて死ぬか、山の雪で凍っただろう、というのが通説だ。 | |
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でもヴェイルは征服された。あの自慢の山脈は東の海から来たアンダル人を止めなかった。ヴェイルの人々はアンダル人の将軍サー・アーティス・アリンが巨大なハヤブサの背に乗り、最も高い山の頂上でグリフィン王を倒したと語る。エイゴン征服の際、彼の姉妹の1人が同じように血みどろの門を越え、アリン家の拠点高巣城までドラゴンを飛ばした。そしてアリン家の少年王は化けモンに乗る代わりにヴェイルを明け渡した。
※アンダル人を止めなかった…6000年前のアンダル人来襲時、ヴェイルから侵入してきました。
※将軍サー・アーティス・アリン…アリン家の祖。ただし上記説明は伝説と混同した話。詳細は下で。 ※グリフィン王…英雄時代の山の王。 ※化けモンに乗る代わりに……ドラゴンを歓迎する幼少の王ロネルに姉ヴィセーニャが乗せてあげると誘惑→それ見た母摂政女王シャラが降伏を決意。 |
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ここでのテーマが分かりますか?根本原因である孤立の傲慢さを認める代わりに、神話の獣や子供の気まぐれでの敗北を正当化しているのだ。ヴェイルの人間は山脈をとても誇りに思い、いかなる欠陥も我慢できない。山脈と同様、彼らの血もだ。ヴェイルに最初に上陸したのはアンダル人であり、その最も強力な領主らアリン家、ウェインウッド家、コルブレイ家はその自慢を好む。彼らの血管にはウェスタロス最古のアンダル貴族の血が流れる。しかし彼らの脳には血統が重要という更に古い愚行も流れる。それが真実なら純血の領主は何世紀も前に山岳部族を絶滅させれたはずだ。しかし家系というより犬に近い部族である原始的な侵略者はヴェイルを悩ませ続けアリン家の人物を一度さらったことさえある。
※ウェインウッド家、コルブレイ家…ウェインウッド家は不明。ほぼ名前出てこず。コルブレイ家は最も純粋なアンダル人家系。それに仕えたブレーヴォスの傭兵が移住しベイリッシュ家創設←リトルフィンガーのひぃ爺ちゃん。
※山岳部族…ティリオンが味方に付けた画犬族・月の兄弟族・石烏族などの谷間の蛮族。 |
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部外者ティリオン・ラニスターが現れるまで、ヴェイルの領主は誰も山岳部族をヴェイルの益に利用しなかった。必死で好戦的な民は安いだけでなく役立つのに。ヴェイルの領主らはその考えを軽視しているのかもしれないが。結局、ヴェイルの孤立は先見の明でない意思決定をする名誉と偽善の大声を生み出す。
※先見の明でない意思決定をする名誉と偽善の大声を生み出す…理にかなった手段=孤立でなく、孤立自体が意味のない名誉としてることを言ってるものかと。
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馬がどちらへ向くかしか推測できない盲人のように、ジョン・アリンは若い被後見人ネッド・スタークとロバート・バラシオンを狂王に引き渡さず旗を掲げたが、内戦の準備ができてたとは思えない。名誉の要求にアリン公は従った。彼らが強力な軍隊を自ら展開できる二つの緒名家の領主でなくとも同じことをしただろう。しかし私が彼を信じ切れてないのかもしれない。結局戦況が不利になった場合、アリン公だけが退避できる難攻不落の城を持っていた。彼はリヴァーランドを同盟国とするため、バカ女ライサ・タリーをベッドに引き入れるほど狡猾だった。ジョン・アリンは勝利し、そしてジョン・アリンは死んだ。
※17年前のロバートの反乱時の話。狂王からのエダード・ロバート差し出し命令をジョン・アリンが突っぱね戦乱に突入しました。
※私が彼を信じ切れてないのかもしれない…リトルフィンガーが信じるのは“薄汚い人間”。つまりその後に続く、ジョン・アリンはもっと狡猾な策士と信じ切れてないのかも?て意。 |
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賢明にもヴェイルは後の混乱からは外れた。畑の作物は手入れが居なくても焼けたり枯れたりすることはなかった。無益な小競り合いへの強行軍により力を失うこともなかった。ヴェイルでは人生はこれまで同様進んでいく。穏やかで誇り高い。軍や高い野心を持つ下級らに惑わされることのない高い名誉の世界だ。これぞ難攻不落だ。
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の話。※畑の作物は手入れが居なくても…高巣城のこと。バカ女しか居なかったけど失わなかったて意。 ※無益な小競り合いへの強行軍により力を失う…親戚であるも、ロブ軍に肩入れしてたら大損害を被った筈て意。 |
薄汚いリトルフィンガーによるヴェイル説明
孤立を名誉としそれが地域の邪魔をしてると言いつつも、孤立=周囲を簡単に見捨てることに価値を見出したリトルフィンガーらしい見解。
それがリトルフィンガーが見い出したヴェイルの“難攻不落”。
また、混同する昔話が紛れ込んでるので解説。
山の王グリフィン王が巨人の槍と呼ばれる突き出た形状のヴェイルの山脈頂上で翼のある騎士と戦い、敗れた。
○アンダル人来襲時
ウェスタロスで育ったアンダル人アーティス・アリンが当時の青銅の王ロイス家を破った。
鷹の形を施した派手な鎧兜がアーティス・アリン。自分の影武者にそれを着せて囮にし、知り尽くしたヴェイルの山道を先回りしてロイス家を打ち破りました。
ロイス家とはドラマに登場するヨーン・ロイス公の家系。ドラマの時代はアリン家忠義の旗手でした。
英雄時代は8000年前~6000年前、アンダル人来襲が6000年前なので、これらが混同され、アーティス・アリン=鷹に乗った騎士との昔話が広まってしまったとのことです。
小説の中に噂話や混同されたとされる昔話を作って持ち込むなど、非常に面倒な物語です。
谷間の騎士~映像特典動画
History and Lore Knights of the Vale – Petyr Baelish
特典映像→〇語り手:ピーター・ベイリッシュ![]() |
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谷間の騎士団の誇りと騎士道精神に匹敵する軍は七王国には無い。何せ彼らはウェスタロス最初の真の騎士だ。谷間の騎士団は元々、数千年前にウェスタロスを侵略した東のアンダロスの騎士団だ。 | |
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海から見れば、ヴェイルはアンダル人にとって理想郷に見えた。広大で肥沃な谷にあり、大山脈でウェスタロスとそこの王国から隔てられる。更に、支配する最初の人々はまばらに分散しており、アンダルの馬や鋼鉄には敵わない青銅の斧と鎧で戦いに挑んだ。でも最初の人々は兵力不足を凶暴さで補った。最終的にロバール・ロイス王の元に団結した最初の人々は戦いに戦いアンダル人を打破してヴェイルを奪回し、侵略者を侵入して来た海へと押し返した。
※ロバール・ロイス王の元…ドラマの時代にはロイス家はアリン家の旗手でしたが、6000年前当時はヴェイルを治める“青銅の王”でした。
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最初の人々から学び、残ったアンダル人は自らのリーダーの元に団結した。王でも領主でもないヴェイル生まれで先人と同様ヴェイルを知り尽くした騎士サー・アーティス・アリン、通称ファルコン・ナイトだ。先人とアンダル軍は、ヴェイルの運命を決するため巨人の槍の下で会った。サー・アーティスは歩兵戦術を好む先人より多くの騎馬隊を擁していた。しかし先人は高地を占領し、隊列前に塹壕を掘り、その塹壕に内臓と排泄物を塗った尖った杭を立てた。アンダルの騎士は6回突撃し先人は6回撃退した。しかし7回目、恐るべきアンダル戦士が先人の隊列を突破しアンダル人がその隙間に突撃した。ロバール王がもっと賢明なら撤退し軍を残しただろう。でももし彼が賢明なら、そもそも歩兵隊を騎馬隊に挑ませる危険は冒さなかったろう。
※先人…最初の人々のこと。
※巨人の槍の下…ヴェイルにある最も高い山。戦場はその中腹と思われ。 |
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ロバール王は戦場向こうにサー・アーティスの鷹の兜を見て、リーダー失えばアンダル軍は崩壊すると賭けに出て、鷹の騎士に向かい猛進した。歌い手は戦いの美面を描き出す。王は輝く青銅の鎧を、騎士は銀の鋼鉄を身にまとう。しかし決闘は歌の一節しか続かなかった。ロバール王は死んだアンダル領主からヴァリリア鋼の剣を奪い、鳥が空を切るようにサー・アーティスの兜を切り裂いた。鷹の騎士が地面に転がりロバール王は大博打に勝ったと思った。その時、後からトランペットの音が聞こえた。振り返ると、500の新アンダル騎士団が巨人の槍にそそり立つのが見えた。先頭に立つ男はロバールの足元に転がる男でもあった。
※ヴァリリア鋼の剣…恐らくずっとコルブレイ家に受け継がれるレディ・フォローンではないかと。
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サー・アーティスはその時代、いやどの時代から見ても例外的に武力より狡猾さを重んじる。騎士の一人に予備の鎧を着せてロバールの手にかけさせ、その隙にサー・アーティスは最強騎兵を率い幼少期から知る山羊の道を進んだ。アンダル騎士の突撃により最後の最初の人々の大軍は壊滅し、彼らが新谷間の騎士を再び脅かすことはなかった。敗者の中にはその後数年で仲間に加わった者も居たが、服従より残忍さを選び山に逃げた者も多かった。
※山に逃げた者…こーいうのが にティリオンを襲ってきた画犬族とか石烏族などの谷間の蛮族になったものかと。
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それ以来、谷間の騎士はウェスタロスで独占的な地位を得た。彼らはヴェイルから自由に出撃でき、戦況不利な場合、追随できない血みどろの門を通り撤退可能だった。ドラゴンが事情を変えるまでは。征服王エイゴンがウェスタロスに上陸すると、ヴェイルの摂政女王はターガリエン家に対し血みどろの門を閉め、その背後に谷間の騎士を集め鍵をかけた。しかしヴィセーニャは少年王が遊ぶ高巣城バルコニーにドラゴンを飛ばし、母親の服従の見返りに少年を騎竜させ城の周囲の旋回した。
※母親の服従…300年前の話。当時の体制は母親摂政女王シャラと幼少の少年王ロネルでした。着地したドラゴンをロネルが歓迎し、シャラが降伏を決意しました。ヴィセーニャはロネルをドラゴンに乗せ周囲を遊覧させました。
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谷間の騎士は征服により山の陰に隠れられなくなったが、その必要もないことにすぐ気付いた。何千年間、他の王国は戦争し力のバランスを互いに取るため交渉してきたが、ヴェイルは孤立していた。ジョン・アリンが鉄の玉座に逆らいネッド・スタークとロバート・バラシオンを狂王に引き渡すことを拒否するまで、ヴェイルの勢力にどれほど力があるか誰も知らなかった。北部、リヴァーランド、ストームランドは単独で他の三王国に勝てなかった。だが谷間の騎士は彼らと戦った。
※孤立していた…他は潰し合いで戦力がそがれてるが、一切干渉されない地に居るから戦力が溜め込まれてるて意味かと。
※谷間の騎士は彼らと戦った…勝ったのはエダード、ロバート側。ヴェイルが味方したから勝ったと言いたいものかと。 |
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今や北部は凍り、リヴァーランドは焼け、ストームランドは消耗し、ドーンは遠く離れ、ウェスターランドは弱体化し、リーチは麻痺している。強大なウェスタロスの軍隊中、谷間の騎士だけはまだ疲労や敗北に苦しんでない。血みどろの門は再度ウェスタロスに開き、チャンスが通り抜ける。 |
薄汚いリトルフィンガーの目の付け所
前項で“他を簡単に見捨てられる”ポイントを難攻不落と捉えた薄汚いリトルフィンガーによるヴェイルの戦力分析。
17年前のロバートの反乱時、玉座を奪い取ったのは谷間領主ヴェイルを味方に付けたロバート王。また、リトルフィンガーはロバートの反乱に関しこんな言及も。
「王家の敗北確定はトライデントの戦いでなく、エダードを北部に逃がしたタイミング。」理由は要塞ケイリンは陥落したこと無い。
同じく陥落したことが無い血みどろの門を持つヴェイル。現在は難攻不落だった数千年前と同じくドラゴンが絶滅済で存在しない世界。
リトルフィンガーはどんな計画を立ててるのでしょうか。
コイツリトルフィンガーとはこざかしい大蔵大臣。
やはりその説明は非常に分かりにくい概念的なもの。でも、ヴェイルの力をシッカリと認識しています。
その辺りを念頭に置いて視聴すると、ヤツの野望が見えて来るかも。
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