ポク太郎です。
脇役で理解する『ゲーム・オブ・スローンズ』。今回はアリン家旗手ヨーン・ロイス公で語ってみました。
シーズン6、部分的にシーズン8までの
を含みます。
谷間ヴェイルの忠臣ヨーン・ロイス公
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アリン家旗手: ヨーン・ロイス |
俳優:ルパート・ヴァンシタート | |
シーズン4から登場するアリン家旗手。
アリン家は1000年の間アリンの谷間ヴェイルを統治してきた名門。ドラマ開始時に死亡と話題になったジョン・アリンは谷間全域から信奉される名君。 ロイス公はヴェイルの歴史、亡きジョン・アリンの遺志を重んじ忠実にアリン家に仕える谷間の旗手。高巣城の跡継ぎロビンを里子に迎え忠義を尽くす。 |
ヨーン・ロイス公キャスト情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Yohn Royce | ヨーン・ロイス |
俳優 | Rupert Vansittart | ルパート・ヴァンシタート |
ルパートヴァンシタートwikiによるとすごい出演履歴。チョイ役が多いのかも知れんが『Mr Bean』にも出演とのこと。
ルパート・ヴァンシタートSNS情報
本物かどうか不明なツイートなしのフォロワーだけのアカウント@rupertvan |
62歳のおじさんなので、積極的な情報発信はしてないらしい。
GOTでは他作品と微妙に雰囲気異なるお顔
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
への字口のおじさん。西洋人らしい掘りの深いお顔で、GOTのような暗い画面では常に目の部分が影となって隠れる。
GOTでも頬からアゴへのお肉が目立つ印象だがリンク先写真だと更に大きく。頬が下がるためかヘの字口がより強調。
谷間の軍の鎧は、いかにも英国騎士って感じの鈍い青色のスベスベ甲冑。その上からコートを羽織って暖がとれるのかな。
ヨーン・ロイス公から知るゲームオブスローンズ
高巣城はドラゴンなしで攻略不可能
この部分はヨーン・ロイスとは直接関係ないアリン家居城高巣城アイリーの話。
シーズン序盤に連行されたティリオンの会話にて「ドラゴンなしでは攻略不能。」と紹介されます。理解しないといけないのは、
=
「王都の命令聞く必要ない実質独立国」
理由は、ターガリエン家300年王朝の間にドラゴンは既に絶滅してるので。
なので、ジョン・アリンが王都サイドの王の手であれば七王国を一つにまとめられるが、それが崩れた瞬間王の支配行き届かず。
その状態がドラマ開始時の状態。アリン家は登場人物より背景、常識として重要な家系。
アリン家とスターク家を結ぶもの
ヨーン・ロイス公はアリン家旗手。にもかかわらずサンサ・スタークを全力で支えます。サンサは主君ロビン・アリンのいとこではありますが、別の理由も。
このドラマは王の手ジョン・アリンが亡くなった事件から物語がスタートします。
ジョン・アリンとは、ウィンターフェル城城主エダード・スターク、七王国を統治するロバート・バラシオン王の里親。また、共に狂王を滅ぼした盟友。
その戦ロバートの反乱時にジョン・アリンが採った策がタリー家懐柔。エダードと姉キャトリン・タリー、自分と妹ライサ・タリーの政略結婚。
地図を見ると一目瞭然。タリー家を味方に付け北方三つが固まると南方の緒名家は北上不可、逆に、反目すると大陸分断されスターク家の強大な軍事力生かせず。
一方、ジョン・アリンの薦めでロバート王が后に娶ったのがサーセイ・ラニスター。ただし、その王子らに不穏な噂。
王都を支配するバラシオン家に内部から侵略し始めるのが、「戦に最重要=金」と捉えるラニスター家。
当主は噂など気にせずすべてを権力確保に動員するタイウィン・ラニスター。その懐事情もあり、形式的に後押しするのが第二の富豪タイレル家。
以上より、おおよそで捉えるウェスタロス内の派閥は、
- 故ジョン・アリン派
- タイウィン・ラニスター派
- その他は孤立
ジョン・アリンが親代わりのエダードとロバート王、+タリー家。ただし、バラシオン家は兄弟仲が悪いのでバラバラ。
現在王都を牛耳るラニスター家とタイレル家の富豪コンビ。ただし、水面下では対立。
グレイジョイ家は常に孤立、マーテル家は遠方。
なので、ヨーン・ロイス公にとってスターク家を守るのは亡き主君ジョン・アリンへの忠義。逆にラニスターは敵。
キャトリンのせいで壊滅状態になったタリー家がずっとロブと行動し続けたのもこの派閥的な考えが理由と思われます。
付け込んだのは詐欺師リトルフィンガー
ヨーン・ロイス公の初登場はシーズン4。
王都にて「ライサ・アリンを抱き込め」とタイウィンがヴェイル領主にリトルフィンガー任命。
リトルフィンガーが赴任しますが、そこはドラゴンなしでは攻略不可な高巣城。王都の命令など聞きません。聞くのは城主ロビン、またはその母ライサの命令だけ。
だから、ライサを月の扉からを突き落とし旗手に説明を求められてたポイントがリトルフィンガー最大のギャンブルでした。
その後のリトルフィンガーの狙いは、谷間の軍使いスタニス軍またはボルトン軍を殲滅し、王都から北部総督に任命されること。
なので、
このようにリトルフィンガーが付け込みました。
ここではロイス公は濡れ衣で仕方なくて感じでしたが、もし「シオン救い出せ」なら「知るかそんなもん」で終わり。バカ殿も「誰それ?」でしょうし。
リトルフィンガーが消えた後も谷間に帰還せずウィンターフェル城で仕えてたのは上述のジョン・アリンが作った絆が理由と思われます。
「スターク家を亡者から守れ」とかそんな思考力を要する命令をバカ殿が出せるわけないので。
元々ロイス家がヴェイルの王
ゲーム・オブ・スローンズでは語られないウェスタロスの常識。
6000年前までヴェイルを支配してたのはこのロイス家。青銅の王=ブロンズ王として君臨していました。原作ではヨーン・ロイス公はブロンズ・ヨーンと呼ばれてたとのこと。
6000年前にアンダル人来襲。鋼鉄で武装したアンダル人がエッソスのアンダロスの地からヴェイルを侵入口として侵攻してきました。
その少し後、ロイス家から支配者の立場を奪ったのが、ヴェイル育ちのアンダル人=アーティス・アリン。アリン家創始者です。
興味ある方はこの辺参考に。
最終章最終話、ヨーン・ロイス公はしっかりと主君ロビン・アリンに随行し横で守っておりました。
ヨーン・ロイス公にとっては、主君ロビンを守ることも、サンサおよびスターク家を守ることも同義なんでしょうね。
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