ポク太郎です。『ファクトリオ』爺です。
『ファクトリオ』の最初の関門は「“何を作るにはどんな材料が必要か”が複雑怪奇に見えて、パニック状態になる」。
スムーズにスイッスイッと進めることも夢中になるためには必要な要素。という訳で、必要な部材をあらかじめ準備しておく“モール”のお話です。
まず最初の矛盾=組立機作れない
『ファクトリオ』とは自動生産システムを構築して楽しむゲーム。が、その核となる自動組立機が作れない状態からスタートしてしまいます。
作れるようになるための条件は「研究所で自動化技術の研究を完了させる」。
自動組立機が作れるようになるまで
自動組立機が作れるようになるためには一番最初の自動化技術の研究を完了させる必要があります。研究に必要なのは赤サイエンスx10コ。=。
ただしそれ使うためには、研究所、それ動かすための電力、それら作るための材料、その材料を精練するための施設、動力源である燃料が必要。
これらは“自動組立機を得るため”の部材なので全部手動で作る必要が。クラフト製作ていうのかな。これが結構ハードル高くて非常に面倒。
自動掘削機と石炭・石の確保
この段階は自動掘削機に頼るしかないので、それ作るための精練施設である石の炉と動力源である燃料石炭の確保。
ひたすら自動掘削機向けの鉄板を確保して施設を拡大していきます。結構大変。
以下は石の炉の材料となる石と石炭確保の仕方。
→上記を確保した上鉄板と銅板溜め込みに集中。おおよそですが、自動掘削機と石の炉コンビを鉄板用10セット、銅板用4セット、石レンガ用1セット位は無いと時間掛かってしゃーないレベル。
もちろんこの段階では、自動掘削機と石の炉の動力源である石炭は手動で放り込みます。
部材が確保出来たら上で挙げた施設を準備して“自動化技術の研究”を完了させ、自動組立機を入手します。
歯車と電子基板の確保
何とか自動組立機が作れるようになったら今度は精錬所の確保。
こちらに列挙してありますが、最初からここまでキチッとしたものでなくてもある程度並列に並べて大量生産できる精錬所が必要です。
ここで問題となるのは、“精錬所”のために電動掘削機とインサータと搬送ベルトがかなりたくさん必要になる点。
この製造作業が結構な労力→これら3つを作るための材料が鉄板・歯車・電子基板と共通であることに注目し、以下のように歯車と電子基板向けの自動組立機を準備。
鉄板と銅板をチェストに手動で放り込むと自動で歯車と電子基板を作ってくれる施設です。二例目の施設は更に搬送ベルト製作も。
出来上がったこれらを入手すれば、電動掘削機・インサータ・搬送ベルトの手動クラフト製作も多少早く→繰り返します。
これを駆使し、鉄板・銅板をそれなりに大量生産できる“精錬所”と呼べる施設を何とか構築します。
ここまでが「アレ作るのにコレ足りなかったソレも要るやないか」と右往左往してしまう“最初に起きる矛盾”。この段階をクリアしてからのモール建設が次項からの話です。
この右往左往が楽しいんじゃと受け取る方は既に廃人工場長ですが、鬱陶しいと捉える方もたくさん居る筈なので、最初に整理しておきました。
ショッピングモールのように必要部材を確保
鉄板・銅板精錬所向けの大量のインサータ、炭鉱に並べる電動掘削機、自動化のための組立機などの施設建設に必要となる部品をあらかじめ生産する設備を“モール”と呼んでおります。
プレイし始めの頃は、各部品のアイコンにマウスを合わせながら、必要な材料は何かと確認しながら作っていたと思いますが、そこに規則性を見出した人が考えた方法。
鉄板・歯車・電子基板に注目してみ?
例えば、鉄板・歯車・電子基板が揃っただけで出来上がる部品はこれだけあります。
他にもあるが、使用頻度が高くよくモールで作る部材を抜粋。
そこへ、更に銅板・鋼材をプラスするとこれらも作れちゃう。
他にもあるが、使用頻度が高……以下略。
となると、このようなラインを構築すれば、その付近には必要物資が全部準備された阪急百貨店のような場所が出来上がります。それがモール。
そこへ行けば全部入手できるのがモール
に関しては、ん?と感じたかも。の原料は鉄板のみ、の原料は鉄板と。歯車と電子基板不要じゃん?⇒使わなけりゃいいだけ。
必要な全物資確保を目的とした“モール”なので、同じ場所で作ってしまうのがミソ。
また、に関しては鉄筋も必要だろう?⇒そこに鉄板があるんだからこうすれば。
と並べて作りたい原油精製所に足りないのは石レンガだけ→じゃあ最初はチェストにでもまとまった数の石レンガ放り込んでおく⇒後に搬送ロボットで運んでやるよという考え。
結局“モール”とはこんなもの
つまり、鉄板・銅板・鋼材の精錬所直後に歯車と電子基板の生産ブロックを建設し、
●鉄板1ライン、歯車0.5ライン、電子基板0.5ラインの2列
●銅板0.5ライン、鋼材0.5ラインの1列
を走らせるだけで必要部材のほとんどが作れちゃうことを利用し、コンパクトに構築した施設がモール。
んで、完成物を下画像のように貯蔵制限を付けたチェスト1マス・2マス、つまりは50個・100個で生産ストップするよう設定。←施設建設向けにちょうど良い分量を自分で選択。
プレイヤーが取り出した瞬間、再生産開始→必要分製造後またストップします。
では精錬所直後の歯車と電子基板作り方
歯車生産設備
鉄板のラインから材料を掴んでロングインサータで奥のラインに歯車を乗せます。
電子基板生産設備
一般的な電子基板の作り方。銅線の組み立て機x3台に対し、電子基板の組み立て機x2台で構成するのが生産比率ピッタリな方法。
銅線用の組み立て機側から銅板を供給し、反対側はロングインサータにて鉄板を供給。上で作った歯車のラインに対し生産した電子基板を吐き出すと目的のライン2列が出来上がります。
とりあえずこれら2ブロック分=つまりは歯車用組み立て機6台分、電子基板用組み立て機4台分作っておくと、初期のモールとしてはバランスが良いかな。
モールでの実際の部材製造方法
なので、全部例を出すのでなく、一番必要となるインサータと搬送ベルトの例だけ。これをヒントに各部材の製造の仕掛けを考えてみて下さい。
インサータ―シリーズ
ロングインサータと高速インサータの材料としてインサータが必要なことに着目し、真ん中に挟むようにインサータ製造用の組み立て機を配置。
スタックインサータは高速インサータが材料となるのでその横へ。入手が中盤以降になる発展基板はチェストで供給。
燃料式インサータ・フィルタインサータ・スタックフィルタインサータは“大量に必要無い”・“入手済ならクラフトでも瞬時に作れる”理由から私はモール製造を行わず。
もちろん、どんなプレイスタイルも自由なのがファクトリオなので、好きなように構築して頂ければ。
搬送ベルトシリーズ
地下搬送ベルト・分配器の材料として搬送ベルトが必要であることに着目し、真ん中に挟むように搬送ベルト製造用の組み立て機を配置。
上のインサータ製造の例と異なるのは組み立て機間の隙間が2グリッドであること。完成物を放り込むチェストの場所が欲しくてこうしました。組み立て機間の放り込みにはロングインサータ。
場所の取り方だけの話なのでこの辺はお好みで。
また、高速系は通常系自体が材料となる&歯車・電子基板が材料となることに着目し、のレーンを折り返して反対側へ供給します。
ここで歯車を消費する”ことから私の場合はモールの最後段に配置します。
。“レーンを折り返す”・“高速系は大量のモール前段で歯車を食い潰すと他の部材が製造できなくなるし、最後段であれば図下方のように歯車増産機構も作りやすいから。特に超高速系は異常な量の歯車を消費するので。
ここではインサータシリーズ・搬送ベルトシリーズの例だけ示しますが、好きなように改変し各部材用を考えて楽しんで下さい。
生産スピード最大化・設置面積最適化など楽しい作業がたくさん。ソレ求める方だからこそファクトリオをやってる筈なのでね。
モールへの原料補給優先順位
それ以外の供給とは量産品に対する供給。ここで量産品と呼んでるのは生産・それの材料として作るもの。つまり、無限に作り続けるもの。
最優先で鉄板・銅板・鋼材を供給する理由
モールとは、生産設備を作るための必要部材確保場所。吐き出し先のチェスト1マス・2マス、つまりは50個・100個で生産をストップするように作ります。
デスワールドやバイターバトルなどの高難易度モードをやると分かりますが、施設を作れないと何も作れない状況に←これが一番回避しないといけない状況。
プレイヤーが取り出した直後、50個・100個ならすぐに出来上がり生産ストップ→以降は部材を消費しないため、邪魔にもなりません。
なので、鉄板・銅板・鋼材を最優先で供給するのが適。
と言う訳で、モールに搬送ベルト・インサータがあるからといって、それを引っ張って緑サイエンスを作るのは不適当ということになります。
面倒でも緑サイエンスを作る場所にて再度搬送ベルト・インサータを作るようにした方が適。でないと、構成がスパゲティとなり、生産管理もままならなくなります。
ついでに部材を無駄にしないチェストのお話
初期の頃は木製チェストで必要分だけ
どうせ1マス・2マスしか必要無いので木製チェストで十分。木材が貴重な場合は鉄製チェストで。
ロボットできたらパッシブ供給チェストで便利に
便利なのはロボット。それ向けに中盤以降ではパッシブ供給チェストへと置き換えるのが一般的かな。
作るのめんどいがベストは貯蔵チェストで無駄部品回収
操作は面倒ですが、後半にドカドカ出てくる不要物品がもったいない場合は貯蔵チェスト。設定画面下の物流フィルターを目的の部材に指定すれば、ロボットがそこに全部集めてくれます。
“めんどい”と書いたのはインサータの動作条件指定。今度は貯蔵チェストの中全部使えるようにしないといけないので、インサータの動作条件指定で生産制限する必要があります。
インサータとチェストを電線で繋ぎ、インサータをクリックして条件入力←1つ1つ繋いで指定する必要があるのでめんどい。それと貯蔵チェスト内部の“物流フィルター”の設定も。
)追記)2024年10月『Space Age』のリリースに合わせ、ベース『ファクトリオ』がVer2.0にアップデート。そちらでは、ファクトリオのパニック要素=初期の頃の設備用部材確保に疲れたら、このモールの作り方をマスターしてみて下さい。“最初に苦労する”という概念がぶっ壊れる位にスムーズにコトが進みます。
ここまでくるとドはまりコース。
是非ファクトリオ廃人となって、ジジイとオンラインで遊んでください。
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