ポク太郎です。
差別・偏見当たり前、身分制度も当たり前な古代の物語『ゲームオブスローンズ』。物がない世界で身分もない汚らしい人物は世界観を伝える重要なポジション。
火の粉が降りかかる人生を送った人気者ハウンド一人に注目してみます。
シーズン8までの全
を含みます。ほぼ主役の子供に関連の強い人物ですので特に ご注意下さい。
ゲームオブスローンズ悲劇の人気者:護衛ハウンド
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ジョフリー王子の護衛: サンダー・クレゲイン 通称“猟犬”ハウンド |
俳優:ハウンド役俳優ロリー・マッキャン | |
クレゲイン家の次男。七王国を代表する大男マウンテンの弟。
役職はジョフリー王子の護衛。王室にとって一番重要で一番狙われやすいのは後継者。なので最強の戦士があてがわれます。
例えば狂王の後継者レイガーの護衛は七王国一の剣士バリスタン・セルミー
![]() 恐らく“最強”ならマウンテン 領地やクレゲインの名字を持つ貴族ではあるも祖父の代に叙任された元犬舎長。“貴族”と呼ぶにふさわしくない“水飲み貴族”、単なる最弱貴族。しかもそこの次男。 幼少期の事件により右頭が焼けただれ、そのため火を怖がる。“ハウンド猟犬”はそこからくるのかも。 醜いもの=悪いもの。公然と差別対象にされる古代、悪者扱い、犯人扱い。善人であるが故に思い悩み、まさに火の粉が降りかかる人生を歩んだ一番の被害者。 |
ロリー・マッキャン俳優情報
配役、俳優名の英語・日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Sandor Clegane “Hound” | サンダー・クレゲイン“ハウンド” |
俳優 | Rory McCann | ロリー・マッキャン |
スコットランドの俳優さん。『タイタンの戦い』2010年リメイクにベロ役で登場とのこと。ダヴォス・シーワース役のリアム・カニンガムもソロン役で。
確認してみたがダヴォスしか発見できず。
ロリー・マッキャンSNS情報
以前あったFacebookも辞めてしまったようです。@IamRoryMcCann |
汚らしい人気者ハウンド似顔絵
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
右頭の焼け跡は置いといて、特徴的なのはやはりイカツイ眉毛。眉間側が深く目元に入りイカツイお顔。それを和らげるのが焦げてしまった右眉。
またほうれい線がキツく、その線に囲まれた口元が存在感大。ブルドッグのような。恐らくヒゲもその存在感の強調に利用してるものと思われる。
顔の特徴ではないがスマートな動作をしない。起立はただの棒立ち、徒歩は足を前後に動かすだけ。ポーズを決める仕草が全くないのが特徴。汚らしくて格好付けてないのがかっこいいのかも。
他の映画でまだ見かけてないので、それが演技なのか、ロリー・マッキャンそのものなのかは不明。何にせよ、番組内ではそれがハウンドの人柄として映る。
ハウンド一人に注目した全シーズンあらすじ
シーズン1 ハウンドあらすじ
ピューマの兜を被り城へ到着。その行軍を目を輝かせ見物するのはスターク家のやんちゃ娘アリア・スターク。ヘルメット装着でのお出迎えでした。
そこで起きたのはスターク家次男の悲劇。搭登りが得意なブランが転落→意識不明。
七王国の王子として見舞えと説教する叔父ティリオンとそんな小僧知るかと言い放つ王子ジョフリー。ティリオンが殴りつけるも効果なし。
傍らで見ていたのがハウンドことサンダー・クレゲイン。幼稚なジョフリー王子の護衛のようです。
ロバート王行幸の目的はエダード・スタークへの王の手就任依頼。了解を得て王都へ戻ります。
その帰路に一悶着。
ジョフリー王子がアリアにちょっかい→大狼ナイメリアに噛まれ怪我。子供のケンカも裁けないロバート王。
結果、アリアの親友マイカーが処刑。その執行人がハウンドでした。
王都へ到着しハウンドの逸話も語られます。馬上槍大会にて、事情通リトルフィンガーがスターク家長女サンサに右頭の秘密。
「ハウンドの兄はマウンテンと呼ばれる大男グレガー・クレゲイン。幼少期にマウンテンのおもちゃで遊んでたハウンドの頭を暖炉へ。」
HBOドラマでは語られませんが、クレゲイン家はラニスター家の旗手。ただし、名字はあるものの祖父の代に取り立てられた元犬舎長。なので低級貴族。
巨体家系なのか、兄マウンテンは七王国有数の大男、弟ハウンドは兄に対抗可能な豪傑。馬上槍大会で花の騎士相手に暴れた兄も制止しました。
王の手エダードが王都へ来た目的は王の手前任ジョン・アリンの死の真相究明。真相は“ジョフリー王子出生の秘密=ラニスターの近親相姦”を知ってしまい暗殺。
謎を解きかけた頃に事件。ロバート王が猪狩りで致命傷を負い死去→王位争奪戦勃発。
玉座の間でジョフリーvsエダード。護衛であるハウンドはジョフリーサイドでした。ここでリトルフィンガー、王都の守人が裏切りエダード投獄。
エダード失脚を受けラニスター兵がスターク家家族を生け捕りに向かいます。その一人サンサ・スタークを捕獲したのはハウンドでした。
この後ジョフリーがエダードを斬首。また人質サンサを執拗に虐待することに。
ジョフリーの護衛はマリーン・トラントとハウンド。ハウンドは命令には忠実なものの、マリーンとは対照的に護身策をサンサに授ける立場。
父エダードの首を見せ付けるジョフリー。突き落とそうと忍び寄ったサンサを止めたのはハウンドでした。
シーズン2 ハウンドあらすじ
相変わらず何でもかんでもサンサのせいにし凶行を繰り返すジョフリーを傍らで守るのはハウンド。
ティリオンが怒鳴りつけても、娼婦で毒気を抜かせようとしても効果なし。部屋の前で護衛するのはハウンド。
この時王都を任されてたのは王の手代理ティリオン。姉である王后サーセイの長女ミラセアをドーンのマーテル家に輿入れさせると決めました。
その出港見送りの帰り道、飢えた民が暴動。人質サンサが民に連れ去られる事件。間一髪で救ったのはハウンド。
その救助の件でサンサがお礼。が、その会話中。「人を脅すのが楽しいのか?」との問いに「違う。殺しが楽しい。」
お姫様サンサはすべての他人を敵視するハウンドを異質と感じたのか、「憎しみしかないのか?」
が、ハウンドは「后になれば自分に感謝する筈。サンサとジョフリーの間には自分だけだから。」と言い残し立ち去りました。
直後にサンサが初潮。必死に隠すもハウンドが発見→報告。
この頃王都に攻め入るのはロバート王の弟スタニスの船団。来襲時ハウンドはティリオンの用心棒ブロンと酒場で揉めていました。
ハウンドにとってティリオンはただの半人前。サンサ救助時も褒めるティリオンに「お前のためじゃない。」目にも止めてないようです。
スタニスの船団を鬼火で爆破した後門前決戦。火を怖がるハウンドは自分に火矢放つなと脅し門前へ向かいました。
が、戦闘時、火だるまの敵が突進→ハウンド棒立ち。
揉めてたブロンが撃ち抜き救いますがハウンドは戦意喪失、主君ジョフリーにも悪態を付き戦闘放棄し戦線離脱。
向かったのはサンサの部屋。「北部へ送る。」と帰郷の護衛を申し出ました。が、サンサは従いませんでした。
シーズン3 ハウンドあらすじ
その兄弟団に保護されたのが、エダード失脚時に王都を脱出した次女アリア・スターク。約束通り食事をさせ返すところへ捕われたハウンドが登場。
アリア=スタークの娘と知れ渡ります。
兄弟団がハウンドを捕まえた理由はかつての王の手エダードの命令。リヴァーランドへ侵攻し略奪するラニスター家、および、クレゲイン家討伐令。
玉座の間でその命を受けたのが当時まだ貴族だった兄弟団リーダーベリック・ドンダリオンでした。
ドンダリオン家はバラシオン家旗手。一旦はマウンテンに倒されるも、その後貴族から兄弟団落ち→復讐を狙ってる様子。
捕らえたハウンドを秘密の洞窟に移送し裁判を行います。
上記討伐令が出た際、ハウンドはジョフリーの護衛、つまり、王都に居ました。
「クレゲイン家戦犯」と裁かれそうになり罪状認否全否認。すべて兄マウンテンの仕業です。
原告-被告主張が異なり決闘裁判へ。ベリック・ドンダリオンの炎の剣にひるむもハウンド勝利。
ここでファンタジー登場。ハウンドに剣ごと叩き切られたベリック・ドンダリオンが兄弟団司祭ミアのソロスの蘇生術で復活。
親友マイカーの処刑の件で敵視するアリアの猛反対があるも、裁判結果を重んじるベリック・ドンダリオンが釈放。ハウンドは自由の身となりました。
この裁判の後、兄弟団が同行の友達ジェンドリーを売り渡しアリアが不信感。
そこへ予定遅らせラニスター兵=金を襲おうとする姿にアリアがブチ切れ→飛び出し→ハウンドが捕獲。
アリアはハウンド=ジョフリー護衛と思い込んでるが、既に決別。サンサ守ってたこと聞けと言われアリアは少し落ち着きます。
予定は双子城に居る兄ロブと母キャトリンに届け、身代金要求。凸凹コンビの旅開始。
アリアはハウンドに見境なく殺めると非難、また、火を怖がると挑発。ヤケになったハウンドが解放するもアリアは文句を言いながら同行。
ハウンドはこの時既に生意気な小娘の護衛でした。
着いた双子城へ忍び込み。
城の中ではフレイ家、ボルトン家が結婚式の最中に謀反。兄ロブと母キャトリン両者が討たれてしまいました。
アリアはロブの大狼グレイウィンドの檻へ近づくも、兵士が矢。謀反に気付いたハウンドがアリアを気絶させ避難しました。
結婚式の場での流血沙汰。アリアは大狼の頭が縫い付けられたロブの遺体を目撃。退散するしかありませんでした。
道中、ロブに大狼の頭を縫い付けたと豪語するボルトン兵発見。アリアがナイフ、残り三人はハウンドが片づけました。
シーズン4 ハウンドあらすじ
通りかかった食堂で王都の守人ポリヴァーが略奪。アリアはポリヴァーに因縁-友達ロミーを刺し、大切な剣ニードルを奪った仇敵でした。
ハウンド=賞金首とばれ乱闘→アリアはロミーがやられた方法でポリヴァーを成敗、ニードルを奪回。馬もゲットしました。
凸凹コンビの旅、食事にありつけない二人を泊めたのはリヴァーランドの農夫。タリー家を信奉する方。
ここで事件。好意を受けたにもかかわらずハウンドがその農夫から略奪。猛反発のアリアに、
最後に「何人家族が死ねば分かる?」と一言。
同行するアリアは父エダード斬首事件から寝られず、就寝前に復讐のための“殺すリスト”を復唱していました。
ハウンドとの野宿で突き進む旅。両者の“殺すリスト”にマウンテンがあること判明。また、アリアのリスト中にハウンドがあることが伝わります。
ハウンドが寝過ごしますが、アリアは逃げずに剣術の稽古。そこで享受したのは、
略奪に会った農夫発見。ハウンドは助かる見込みない農夫の心臓を刺し、アリアに急所の位置教授。
そこへ襲い掛かったのはその昔アリアが救助した、ジャクェン・フ=ガーと檻に捕まってた二人。ハウンドが襲われ首に傷。アリアは教え通り心臓を一突き。
ここで二人にジョフリー王の死が伝わりました。その会話を弾ませながら高巣城到着。が、3日前に叔母ライサ・アリンが亡くなっておりました。
ちょうど高巣城内には王都を脱出した姉サンサが居ましたが、互いに気付かずニアミス。
サンサ、アリア姉妹保護のため追うのは母キャトリンに誓った女戦士ブライエニー。高巣城にと情報を得て接近しておりました。
ここで、ブライエニーがアリアに遭遇。野グソから戻ったハウンドからアリアの正体に気付きます。
が、ハウンドがブライエニーの腰にあるオウスキーパー=ラニスターの剣に気付き、アリア警戒。
アリアを説得しようとするブライエニーに対し下発言し、自分がアリア守る宣言。
ハウンドvsブライエニー→ハウンドは連打され谷底へ。瀕死のハウンドはアリアに「ブライエニーについていけ。守ってもらえる。」
トドメ刺してほしいハウンドが挑発しても嘆願してもアリア動かず→銀を奪われ置き去りにされました。
シーズン5 ハウンドあらすじ
ハウンドを置き去りにしたアリアが到達したのは別大陸の街ブレーヴォス。顔のない暗殺術の使い手ジャクェン・フ=ガーの元でした。
何故か追い払われ、その根城黒と白の館前で殺すリスト復唱。ハウンドの名は既に消去されていました。
やっと館に入れられ“顔のゲーム”。“顔のゲーム”とは見抜かれない嘘を付く練習。嘘を付くとピシっと殴られます。
嘘を見抜く達人ジャクェン・フ=ガーに対し、アリア「ハウンドを憎んでいた」→ピシっ。“嘘”と判断されてしまいました。
シーズン6 ハウンドあらすじ
その後、ジャクェンの指令を無視し勝手な行動起こした罰として盲目にされたアリア。戻った館にて姉弟子に白状「ハウンドにトドメ刺さずは“迷い生じたから”。」
エッソスのアリアから遠く離れたウェスタロスのリヴァーランド付近。聖堂を建てる村人の中に生存中ハウンド。世捨て人レイが救ったそう。
司祭レイはハウンドと全く同じ境遇の元兵士。子供殺すことも上官の命令は何でも遂行。獣は本能に忠実だが自分は本能に背いた。
そこへ兄弟団に所属するならず者が村人らを虐殺。ハウンドが復讐へ。
が、それらを処刑中のベリック・ドンダリオンとミアのソロス。ベリックはハウンドを兄弟団に誘います。
シーズン7 ハウンドあらすじ
結局、兄弟団と行動を共にすることになったハウンドがベリックに問い。「ただの凡人がなぜ蘇る?」
兄弟団が信奉するのは光の王。ベリックも不思議だが光の王が望むこと。ハウンドも炎を見つめさせられ炎中に壁北の雪山を見ました。
空き家に居たのは餓死前に心中した父娘。道理知ってると銀を奪った自分の過去を思い出したのか夜中に埋葬。ミアのソロスも手伝いました。
吹雪の中、東の物見城へ到達。デナーリスを説得したジョン・スノウが壁北へ亡者捕獲に向かうところに鉢合わせ→同行します。
ハウンドが炎中に見た雪山に到着。熊の亡者、大量の亡者に襲われるも、一匹捕獲し帰還。
目的は王都を支配するサーセイに見せ付け停戦協定を結ぶため。ハウンドは亡者を携え王都入り。仇敵ブライエニーとも再会。
アリアも既にウィンターフェル城に帰還済。ブライエニーより強くなった状況も伝わります。ハウンドは自分もアリアを守ってたと断言。
サーセイ横には人体改造で復活させられバケモン化した兄マウンテン。ハウンドは兄に宣戦布告。
紆余曲折後、サーセイとの休戦協定が成立しました。
シーズン8 ハウンドあらすじ
死の軍団との決戦場となったのはウィンターフェル城。ハウンドはじめ続々と戦力が結集。先にハウンドを見つけたのはアリアでした。
元鍛冶屋ジェンドリーが仕切る対亡者用兵器ドラゴングラス加工所で、ハウンドとアリアが置き去り事件以来の再会。まず軽くいがみ合います。
決戦直前、いつものように一人で居るハウンドの元へアリア。壁北で亡者捕獲までしたハウンドにアリア「他人のために戦うとは。」
いよいよ決戦。ベリック、ハウンドも奮闘。が、対亡者に有効なのは炎、戦場には炎。やはりハウンドは怯んでしまいます。
エースアリア・スタークはジェンドリー作の双刃槍で亡者をなぎ倒し。が、多勢に無勢。ベリックに檄を飛ばされやっとハウンドが奮起→城内戦へ。
静まり返った城内で襲われたアリアを救ったのは六回復活させられたベリック。ハウンドはアリアを担いで救出。
ここでメリサンドルがお告げ。ベリックの度重なる復活は光の王の思し召し。運命を気付かされたアリアは夜の王にトドメ。
犠牲も大きいが、生者側勝利。
祝勝会でハウンドに近づいたのはサンサ。ハウンドはサンサの悲惨続きを聞いた模様。「(王都決戦時)一緒に脱出すれば悪人に関わらなかったのに。」
サンサは、ラムジー、リトルフィンガーとやり合ったから成長と、ハウンドの腕を握りながら労いました。
対死の軍団戦は終結。次は私怨兄マウンテン討伐。ついてくるのはサーセイ一人を狙うアリア。戦に及び腰の兵士らをすり抜け王都入り。
が、王都は女王デナーリスが暴走しドラゴンで壊滅状態。標的マウンテン、サーセイが居る赤の王城も倒壊間近。
サーセイの死を確信したハウンドは引き返すようアリアを説得。長らくいがみ合ってたアリアは遂にハウンドへ謝意の言葉。
兄マウンテンvs弟ハウンドの最終決戦。土手っ腹を突こうが、顔面を突こうが死なないバケモンマウンテン。
覚悟を決めたハウンドは特攻。マウンテンを抱え赤の王城中腹から道連れ飛び降りしました。
火の粉が降りかかるハウンドの人生
おもちゃで遊んでただけで頭部大火傷
兄が異常者なせいでアタマ丸焼き。
醜いせいでお姫様に引かれる
風貌のせいで貴族の上品な世界しか知らないお姫様サンサは正面から顔を見られません。
サンサは怖いだけで罪なし。なので、怒りのぶつけ先は兄マウンテン。
サーセイの出身家ラニスターの旗手
クレゲイン家の忠誠先はラニスター家=世からどう思われようが権力を目指す家。その命令遂行を“義務”とされるのは旗手クレゲイン家=ハウンドら→世から犯罪者として目の敵に。
当然世の中の矛先は、絶対に借りを返してくるラニスターでもなく、何しでかすか分からない暴漢マウンテンでもなく、道理の通じるコイツ→
。
恨みの矛先がすべてハウンドに集まってきます。
兄は暴漢マウンテン
マウンテンは弟のことなぞ鼻にも掛けず。ウェスタロスの相続法は「後継者が全財産を相続、他の親類の面倒は相続した者が実施」。が、マウンテンはハウンドに一切何も与えなかったとのこと。
その兄が至る所で悪行を働き恨まれ、当然恨みは弟にも飛び火。
兄弟団に至っては、被告マウンテンの裁判を弟ハウンドに仕掛けるという無茶苦茶論法。
飛び火の元=最も自分が恨む人間→更に恨み→循環→循環→循環の悪循環。
仇敵炎から逃れると賞金首
戦場に付き物はハウンドが恐れる炎。身勝手な命令を出す主君に反抗し賞金首へ。
実はいい奴?ハウンドは悪くない
ハウンドの人柄論じるための主要描写列挙
1 | 被害 | マウンテンに頭焼かれる。 |
2 | 仕事 | アリアの親友マイカーを処刑。 |
3 | 仕事 | エダード失脚時にサンサ捕獲。 |
4 | 良心 | ジョフリーに虐待されるサンサに護身策。 |
5 | 仕事 | 凶行を繰り返すジョフリー傍らで護衛。 |
6 | 良心 | 暴動時にサンサ救助。 |
7 | 自虐 | サンサのお礼時「殺しが楽しい。」 |
8 | 仕事 | サンサの初潮報告。 |
9 | 就職活動 | 戦線離脱し、サンサに「北部へ送る。」 |
10 | 濡れ衣 | 兄弟団に捕獲され裁判。 |
11 | 就職活動 | アリアを捕獲。 |
12 | 良心 | 双子城での謀反に気付きアリアを気絶させ避難。 |
13 | ★ | 好意的なリヴァーランド農夫から略奪。 |
14 | 良心 | 助かる見込みない農夫を逝かせ、アリアに急所の位置教授。 |
15 | 就活でなく良心 | ブライエニーに自分がアリア守る宣言。 ※身代金要求先の消滅判明後なので就職活動ではない。 |
16 | 良心 | 「ブライエニーについていけ。守ってもらえる。」 |
17 | 被害 | 挑発しても嘆願してもアリア動かず→銀を奪われ谷底に置き去り。 |
18 | 良心 | 司祭レイに同調。 |
19 | 良心 | 兄弟団入りの決定打は「傷つけた数より多く救える。」 |
20 | 良心 | 餓死前に心中した空き家の父娘弔う。 |
21 | 使命 | 亡者一匹捕獲。 |
22 | 使命 | 死の軍団との決戦時、炎に抵抗しアリア救助。 |
23 | 良心 | サーセイ殺害放棄し引き返すようアリアを説得。 |
上表を見るに、悪人判断につながるのは13番の★だけ。その主張は「自分自身も守れない奴が冬越せない。」
気になる台詞は「マリーン・トラントでさえ鎧と剣あれば勝てる。」悲運を納得するため“負け生まれ・負け立場になった時点で負け”と自分に言い聞かせてるようにも。
一貫して主張してるのは「アリア守ってた」「サンサは一緒に王都脱出すべきだった」。
何故かハウンドが悪人→いいやつに変貌した印象があるので主張が変わったと記憶違いしますが、見直すと一貫しています。
で、書いてる最中に見方が変貌。
悪いのはサンサとアリア
サンサは端からバケモン扱い、アリア
は大人の事情も知らずに徹底非難。
この二人が知るのは七王国随一の名門の常識。そのスターク家の価値観に照らし合わせて「ハウンドはクズ。」
そうなる理由はただ一つ。
他人に価値観押し付ける前に自分がラニスターぶっ潰せ。玉座欲しがるくせに略奪禁止するデナーリスと同じやないか。
どうにもならぬ己の卑しい身分、醜い風貌に耐え忍び、非難され、それでも良心の呵責により、命令で行った悪行の償いを目指すハウンドの方がよっぽどスターク価値観で賞賛される行為。
クソガキ時代だったとはいえ、対比するとアリアの唯我独尊思想の方が際立ちます。
まぁハウンドはブライエニーと並び原作からブラッシュアップし重要人物へと変化させたキャラ。制作側が想いを表現しきれなかった可能性もアリですが。
悲劇の主人公ハウンドことサンダー・クレゲイン。詳しく振り返れば振り返るほど悲惨な人生を送ったことに気付かされる悲劇の人。まさに火の粉が降りかかる人生。
『ゲームオブスローンズ』で楽しんだのなら、ハウンドに少しはプレゼントをあげてもいいと思います。
“女に負けた”その一点だけでも挽回させてあげて下さい。
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