ゲーム・オブ・スローンズにおける王の死亡事件に関する密告者の長の見解

ポク太郎です。

海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。

今回の注目は王の死。ウェスタロスにおけるたくさんの“王様”が何が起因してどう死んだかを密告者の長ヴァリスが説明します。

シーズン4のメディアに収録された映像特典です。


ウェスタロスは戦乱の地

人間侵入後はずっと戦乱の大地

1.2万年前の最初の人々侵入以降、ウェスタロスは戦乱の大地なのでその歴史を簡単に。

ゲームオブスローンズ地図-略してゲースロGOTマップ-ウェスタロス

ウェスタロスの戦乱の歴史
1.2万~8000年前 森の子らvs最初の人々
6000年前 百王国それぞれvsアンダル人
~300年前 スタークvsアリンリヴァーランドvs鉄諸島人リーチvsドーン他多数の国境争い
300年前 征服戦争
七王国それぞれvsターガリエン家
200年前 双竜の舞踏
ターガリエン家vsターガリエン家
150~90年前 ブラックファイアの反乱第1~5次
ターガリエン家vsブラックファイア家
17年前 ロバートの反乱
ターガリエン家vs

大きなものが歴史の骨格。隙間に小さな戦乱を書き込むとほぼ歴史が埋まります。まぁそれは実際の人類史でも同じですが。

王の死亡について~特典映像

HBOドラマのブルーレイメディアにのみ収録された以下の映像特典を参照します。
History and Lore The Death of Kings – Varys

History and Lore – The Death of Kings – Varys
語り手:ヴァリスゲーム・オブ・スローンズ登場人物|密告者の長ヴァリス役俳優コンリース・ヒル
1

The maesters tell us that Aegon came to Westeros with fire and blood, and hammered six kingdoms into one. The fire he undoubtedly brought, as the Kings of the Rock, Reach, and Iron Islands learned.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

学匠らはエイゴンが炎と血を携えウェスタロスにやって来て六王国を1つにまとめたと語る。ロックリーチ鉄諸島の王が学んだように、がもたらしたのはまさしく炎だった。

六王国を1つにまとめた…征服王エイゴンはゲリラ戦でドラゴンを回避するドーン公国だけは征服できませんでした。マーテル家を懐柔したのはおおよそ150年後位なのでそれまでは七でなく六王国。
2

But blood has never been in short supply here, ever since the First Men carried a crown into Westeros. This First King united his people against the Children of the Forest and is supposedly buried in the North, a victim of a war he started. The first ruler of this land and the first to die on his throne. But not nearly the last. For thousands of years afterwards, a thousand kings rose and fell, dying in their beds, in their battles, in their guard’s and mistresse’s arms. The Age of Heroes sounds pretty until you realize what makes a hero, killing the enemies of his king. And to a king, there is no greater enemy than other kings. The Starks and Boltons, the Gardeners and Storm Kings, the Ironborn, and everyone else.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

しかし、最初の人々がウェスタロスに王冠を持って来て以来、ここでは血が不足したことはなかった。この最初の王は対森の子らで民を統一し、自ら始めた戦争なのに犠牲者として北部に埋葬される。この地の最初の支配者で王座に就いて死んだ最初の王だ。でも決して最後ではない。その後数千年間、千人の王が起きては滅び、ベッド、戦闘、護衛や愛人の腕の中で死んだ。英雄時代とは英雄が何かを理解するまでは美談に聞こえる。英雄とは王の敵を殺すことだ。王にとって他の王ほど巨大な敵は居ない。スタークボルトンガードナー家嵐の王鉄人すべてだ。

スタークボルトンガードナー家嵐の王鉄人スターク家ボルトン家は8000年前から常に戦争。ガードナー家とはリーチ王→隣接する嵐の王国と常に、鉄諸島人は西海岸全体を常に攻撃。どの王様も「悪の帝王を滅ぼした」を偉業とすることを言っています。
3

Even the mighty Targaryens were not immune from shortened reigns. Aegon’s own son, Maegor the Cruel, was killed by the very Iron Throne his father had forged if you believe the tales. If you don’t, then perhaps the Cruel is not a wise name for a king to earn. Daeron, First of His Name, tried to finish his ancestors’ work and bring Dorne into the fold. For his efforts, he lost sixty thousand men and his own life of eighteen years.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

強大なターガリエン家でさえ、統治の期間短縮から逃れられなかった。逸話を信じるなら、エイゴンの息子残酷王メイゴルは父が作った鉄の玉座に殺された。信じないなら多分“残酷王”と呼ばれる王ではないデイロン一世は先祖の仕事を完了させドーンを統治下に加えようとした。その努力のために6万の兵と18歳の命を失った。

信じないなら多分“残酷王”と呼ばれる王ではない…キチガイ残酷王メイゴルの最期は神・世間全体から見放され、絶望の中ますます狂って鉄の玉座の剣で自殺したと、真実不明な逸話で伝わります。それ信じないなら…て意味。
4

During the great Targaryen civil war known as the Dance of the Dragons, a king and queen each vied for the throne, dividing their house and its dragons against each other. Eventually, the queen was fed to her rival’s dragon while her son watched, and the victorious king soon died of his own wounds. By the war’s end, King’s Landing was smashed, cities razed and sacked never to be rebuilt, and dragons had faded from this world.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

双竜の舞踏”として知られるターガリエン家内戦の間、女王は玉座を争い家とドラゴンを分裂させた。

結局女王息子の目前で敵方のドラゴンの餌食となり、勝った王はすぐに自らの傷で死んだ。

戦争終結時、王都は潰れ、都市は破壊・略奪され、再建されず、世からドラゴンが姿を消していた

世からドラゴンが姿を消していた…ウェスタロス初のドラゴン大戦で、絶滅の引き金になりました。
5

Decades later, Aegon the Unworthy legitimized all of his bastards on his deathbed. Inevitably, the greatest of these, Daemon Blackfyre, declared himself the rightful heir and ignited yet another war for the crown. After much bloodshed, Daemon was killed by an alliance of his half brothers on the Redgrass Field. All the same, his descendants continued to threaten the Targaryens until half a century later, when Barristan the Bold slew Maelys the Monstrous on the Stepstones, extinguishing Daemon’s line.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

数十年後、無才王エイゴンは死の床で全落とし子を正統化した。最も偉大な落とし子デイモン・ブラックファイアは自分が正統な後継者と宣言し、必然的に王位を巡る新たな戦争を引き起こした。多くの流血後、デイモン赤草ヶ原異母兄弟の同盟者に殺害された。それでも彼の子孫は半世紀後、大胆王バリスタン踏み石諸島で怪物メイリスを殺しデイモンの血統を絶やすまでターガリエン家を脅かし続けた。

ブラックファイアの反乱の話。無才王とは歴代最悪の王エイゴン四世のこと。末代メイリス・ブラックファイアバリスタン・セルミーに討たれるまで、第5次まで5回の反乱を起こし、その間ウェスタロスはボロボロ。
6

Given such an illustrious history, need we be so shocked by regicide? A war of five kings can end only one way. With the death of four. Yet even in times of peace, a wise ruler knows that when men bend the knee to a king, too often, they rise holding daggers.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

このような輝かしい歴史を考えると、主君殺しにそれほどショックを受ける必要があるでしょうか?五王の戦いは唯一の方法で終わるしかない。4人の死だ。しかし、平和な時代であっても民が王に跪けば剣を掲げて名乗りを挙げることを、それがまた多すぎるが、賢明な統治者は分かっている。

民が王に跪けば剣を掲げて名乗りを挙げる…例えば、周囲にキンギンザノ~ゥス!とやられて北の王として名乗りを挙げたロブとか。それを賢明な統治者が許す訳無いので。

王政に対する冷静な虚勢児の分析

自身を去勢した妖術師への当て付けで生きるヴァリスによる分析。

王とは「偉業を成した人物ではなく、自分の敵を倒した人物」。しかも死ぬ原因を作ったのは自分自身、と冷静に見つめます。

そのせいで起きるのは民の大量死&土地の荒廃→なら解決のためには王の死亡がベスト、劣勢な方がサッサと死ね、というのがヴァリスの意見のようです。

まぁ、冷静ですワね。

ただし、原始の世でまず起きるのが野党・盗賊による強奪・殺害。それが野生動物人間なので、一番最初に統治する人物=王が必要だったのは確かです。

当然その立場を守る必要があり、身分・貧富の差が生まれ、それは自分のモンだと王候補同士が戦争←ヴァリスが問題視してるのはこのタイミング。

統治のために王は必要だけど、人の上に立ちいい思いした人生を送ったならサッサと死ね。「在位15年後に自ら毒薬で死亡する」ことを戴冠の条件にできれば上手く行ったのかね?

それなら「自分が王だ」と主張する人間も減るかなと思ったが、それだったら暴君しか生まれないからやっぱりダメか。

長い長い戦乱の歴史を経て実現した現在の民主主義。ただし、それが万能て訳でなく、その歪は現代人の目にハッキリと映る程よく表れております。

今現在の日本がまさにそう。ヴァリスのように残虐風景も冷静に見つめられる人材は今現在居るのかね?

元首相が銃撃され「民主主義への挑戦だ」と罵るアイツラで大丈夫なんでしょうか。訳の分からん新興宗教と癒着するオマエラへの挑戦じゃ。

そういえばアイツラが起こしアイツラが原因の政治資金規正法の改正作業に掛かるアイツラの歳費←税金。「すげーマッチポンプ成功させてやったぜ!」とか考えてんのかね、アイツラ

ゲーム・オブ・スローンズ

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