ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目はリヴァーラン城。周囲から蹂躙され続けるリヴァーランドにおいて、タリー家が考えた防御方法=“陸の孤島を作る”。1000年の歴史があるその城をブリンデン・タリーが紹介します。
リヴァーランドは蹂躙され続ける土地
リヴァーラン城~特典映像
History and Lore Riverrun – Brynden Tully
特典映像→〇語り手:ブリンデン・タリー | |
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人間同士が殺し合った長く輝かしい歴史の中、我ら川の民は最高の肉を作る。それ以外に、何千年間、絶え間なく殺戮される地に留まる理由を説明できるか?ここで森の子らを殺したのが最初の人々でないなら、最初の人々を殺したのはアンダル人だし、その後互いに殺し合った。リヴァーランドがジャストマン家の王の元で遂に統一された時でさえ、異常な平和の静けさが嵐の王・西部人・血に飢えたアイロンボーンを魅了し、我らの穀物・金・女を奪おうとした。
※ジャストマン家の王の元で遂に統一…川と丘の王国を建国し統一しました。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』で話題のブラックウッド家とブラッケン家の落とし子ベネディクト・リヴァーズの家系。千年以上前だが300年続いた王朝だったそう。リヴァーランドには6000年以上前に存在した最初の人々マッド家の川の王国てのもあります。
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問題はリヴァーランドに天然の要害が無い、常に無かったことだ。北部と違い我らには侵入者を腰まで泥に沈める地峡ネックが無い。ヴェイルと違いスリング持ちの厩舎の少年が簡単に守れる狭い峠がある山が無い。ドーンと違い燃える太陽も、あぁ、ドーン魂も我らに無いわ。
※簡単に守れる狭い峠がある山…血みどろの門で封鎖できるような1本道となる山道。
※燃える太陽も…ドーンは亜熱帯の気候なので行軍を強行すると甚大な被害が出ます。 ※ドーン魂も我らに無いわ…マーテル家とはアナグラに潜む生活してでもドラゴンすら撃退する頑固者。以降を読むと分かりますが、タリー家にはそんな根性も独立心も無さそうな。それを言ってるものかと。 |
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我が先祖は、エンブレムの趣味は最悪だったかも知れないが一つだけ正しかった。リヴァーランドに居座るなら頑丈な城を構えた方がいい、ということだ。我が先祖アクセル・タリーは聡明な男で、ほとんどの兵士が泳げないことに気付き、レッドフォークとタンブルストーンの合流地点にリヴァーラン城を建てた。彼は両岸水際までの城を築き、無理やり渡ろうとする攻撃者を挑発した。鎧着用なら溺れる。鎧無しなら漕いでくる敵を弓兵が胸壁から撃ち抜く。でも軍は西からリヴァーラン城を攻撃できるため、我が先祖は西壁に沿い広い堀を掘り、両側の川を繋いだ。征服者が来ると、我らは一連の門を開け堀に水を流し、リヴァーラン城を何年も持ち堪える物資を備える島の要塞に変えた。
※西からリヴァーラン城を攻撃できる…レッドフォークは南の山脈、タンブルストーンは西の山脈が源流、合流後ハレンの巨城北まで流れます。その合流地点南西縁に城を建てたので南西側には川が無い状態。
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侵略者は陣地で飢えながら我らが城壁から魚を釣るのを見ていた。我らは単に何かしてただけだ、退屈だから。結局、彼らは皆こっそり撤退した。リヴァーラン城建造から1000年経ったが、力で奪われたことは一度もない。まともな城だ。欲しいか?なら結婚して入るしかないぞ。 | |
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くそフレイ家ですらよく知ってた。他の同族みたいに橋の下でなく上に住めるだけで通行料以上だ。でも遂にクロッシングの領主が一筋の血筋を領主タリー家に送り込んだ。甥のエドミュアにだ。ウォルダー公がレッド・ウェディングを仕組んだのはロブ・スタークへの罰だと人は言う。私はヤツがリヴァーラン城を盗むためだったと思う。ヤツらは常に我が城を羨んでいた。恐らくヤツらは二つの川が自分らを覆う汚物を洗い流すと考えてるのだろう。
※クロッシングの領主…フレイ家のこと。
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ヤツらは絶対分からないだろう。ラニスター家はフレイ家にリヴァーラン城を千年与えることができたろうが、だからといってヤツらが所有できる訳でない。タリー兵にフレイ家への造反を説得するのは難航したと思うか?冬が迫る中、ヤツらの哀れなキャンプをニヤけて見るのは楽しくないと思うか?この機に新しい釣り竿も作った。飢えたフレイ家が城壁を見上げたら、マスを振り回して見せて付けてやるわ。 |
先祖アクセル・ターリーが作った“天然の要害”
先祖が考えたのは日本の城のように周囲を堀で囲む。リヴァーラン城の場合は堀の代わりに天然の川。
リヴァーラン城はそんなに川幅が無かったように見えましたが、それは大人の事情なんでしょう。
で映ったただし、タリー家側の台詞自体はこの動画の通りで「いくらでも籠城できる」「暇だから相手した」でした。 の特典映像なのでまぁ当たり前だけど。
ぐるっと天然の川で囲まれれば食料となる魚が無限に獲れ、まさに孤島となります。攻める側は包囲網の意味なく疲弊するだけ。
軍隊とは出兵先で生活を送るもの。ミリタリーフードがある訳でなし、現地調達可能かどうかは場所によります。
んでも、タリー家が飢えない量を獲れるなら、反対側の川岸で攻城側も魚釣れるのでは?狙える距離ならタリー家側だって釣り中に弓矢飛んでくるんだから。
大抵は完全包囲できないから監視の薄い側で釣りすんのかな?そんなことゴチャゴチャ考えないのも大人の事情か。
城内で消費してくのは野菜系、香辛料系、薪。薪ヤバいんじゃないの?城燃やさなあかんくなるやん。
こーいうのって実際にモデルとなる城があるってことなのかな。この辺GRRMさんが全部発明してくの無理でしょう?
リヴァーラン城だけでなく、ヴォランティスのロングブリッジ然り、ブレーヴォスの鉄の銀行然り、フレイ家の双子城然り、ヴァリスの幼少期の仕事然り。
こーいう事情だからこう→だからこう解決した城・街・商売・育ちetc、etc。『ゲーム・オブ・スローンズ』にはソレがかっ詰まっています。
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