ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目は一大ファンタジードラゴン。何故か上級学匠パイセルが説明します。
パイセルによるドラゴンの説明
〇History and Lore Dragons – Grand Maester Pycelle
ドラゴンの起源と歴史
ドラゴンが話題なのでヴァリリア半島。
単なる羊飼いであったヴァリリア人が北方の火山でドラゴンの卵を見つけたのがすべての始まり。
孵化させ飼いならした羊飼いは世界の半分を支配する古代ヴァリリア帝国を築きました。
その約5000年後である500年前、破滅The Doomを迎えます。半島が破壊され海に沈んだ意味不明な厄災で大帝国が1日で滅びました。
ドラゴンもほぼ死滅し、不思議な遺留品ヴァリリア建築・ヴァリリア魔法なる言葉・ヴァリリア鋼だけが残ります。
その破滅直前にウェスタロス脇のドラゴンストーン城に移住してたのがターガリエン家。生き残ったドラゴンを持つターガリエン家は300年前にウェスタロスを征服しました。
ドラゴン~映像特典動画
語り手:上級学匠パイセル![]() |
|
1 |
|
炎が肉体を作った。それがドラゴンの本質だと東洋の神秘家は主張する。彼らが考えるものは違うが一理あるかもしれない。炎は燃え尽くし最後には灰しか残らない。これがターガリエン家とドラゴンの運命だ。 | |
2 |
|
数千年前、ヴァリリア人は火山の14の火口部で最初のドラゴンの卵を偶然見つけた。羊飼いがドラゴンの卵を孵化させ、そんな化物を意に従わせられたなど想像付かないが、彼らが受けたはずの恩恵がなんであれ歴史に埋もれる。ドラゴンの貴神が当時既知の世界ほとんどをどう征服したかは教養ある者なら誰でも知る。古代ギスカリ帝国を滅ぼし、大陸を奴隷化し、道路や橋を建設した。使われた技術は失われたが、現物は今でも残る。驚異と悲惨の帝国だ。今ヴァリリアに残るのは何だ?煙の立ち込める荒れ地だ。灰だ。
※ドラゴンの貴神…古代ヴァリリア帝国においてドラゴンを操った家系・貴族。ターガリエン家はその低級貴族だったとのこと。
※古代ギスカリ帝国を滅ぼし…アスタポアの南に存在した古代の大帝国。奴隷商人湾親方らの源流とも言える奴隷制で成り立った帝国。古代ヴァリリア帝国に殲滅されました。 ※煙の立ち込める荒れ地…現在のヴァリリア半島は滅亡した廃墟で、その半島内の海の名前はスモーキング・シー。モジったと思われるポンペイの火山爆発時には火山の有毒ガスが付近の海まで蔓延したからと思われ。 |
|
3 |
|
やがてエイゴン・ターガリエンと姉妹は、“破滅”から逃れた3頭のドラゴンをウェスタロスに連れてきた。おそらく失われた民の栄光復古を考えたのだろう。彼はそれを実現した。“フィールド・オブ・ファイア”にて軍がドラゴンに敵わないことを彼は証明した。ハレンの巨城にて強大な城でも敵わないことも彼は証明した。エイゴン・ターガリエンは征服王エイゴンとなり、その名の最初、王朝の創始者となった。彼の最初の行動は?彼のドラゴン“黒い恐怖”バレリオンに、倒した敵の剣を溶かし新しい鉄の玉座にするよう命じることだった。
※“破滅”…500年位前、古代ヴァリリア帝国が突然の不明な厄災により1日で消滅しましたが、その天変地異のこと。その直前にブラックウォーター湾のドラゴンストーン城にターガリエン家が移住し厄災を逃れていました。
※ウェスタロスに連れてきた…300年前の征服戦争時。 |
|
4 |
|
100年以上に渡り、ターガリエン家のドラゴンは飼い主の七王国支配を固めた。お互いではないが。ターガリエン家が“双竜の舞踏”と呼ばれる内戦でターガリエン自身と戦った際、怒った暴徒がドラゴンピットを襲撃した。ドラゴンピットとはターガリエン家が化物の厩舎とした、今は廃墟となった巨大な地下室だ。何千人も死んだが、その数と狂気により朝までに5頭ものターガリエン家のドラゴンが死んだ。その後、ドラゴンは世代ごとに親より小さくなった。それら頭蓋骨は生まれた順に赤の王城の玉座の間に並べられていた。最年長のバレリオンは雄牛を丸呑みできた。最後の頭蓋骨はかろうじて犬の頭蓋骨ほどの大きさだった。それでもターガリエン家はバレリオンを蘇らせようとし続けた。エイリオン明炎王は鬼火を飲み込み焼死した。エイゴン五世は魔法で石のドラゴンの卵を孵化させようとし焼死した。これらに比べると、エイリス二世は理にかなった考えに見える。彼は他を焼死させただけだ。
※“双竜の舞踏”と呼ばれる内戦…スピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の題材。跡目相続がこじれドラゴン決戦をしでかしました。ドラゴン絶滅へつながる原因。
※エイリオン明炎王-エイゴン五世-エイリス二世…the Brightflameを勝手に翻訳しましたが、ドラゴンに変身しようと鬼火飲み込んで死んだエイゴン五世の兄、『ダンクとエッグの物語』の主人公エッグ、17年前の狂王のこと。 |
|
5 |
|
今、若きデナーリス・ターガリエンが東の遠方で3頭のドラゴンを孵化させたと噂が聞こえる。もし彼女がウェスタロスに進軍するなどと愚行を犯しても、先祖のエイゴンとは違い、奇妙な獣に怯えるバラバラの七王国は見つけられないだろう。彼女は自身の父の炎を消したタイウィン・ラニスター公の背後に大陸が統一されたことに気づくだろう。今や私らはドラゴンを知る故、その死を目撃する。
※自身の父…狂王のこと。戦乱中の逃亡先で生まれたので会ったことないですが、デナーリスは狂王の娘です。
|
上級学匠パイセルが気にするのはラニスター
何故パイセルがドラゴンについて語るんだねと思ったら、早い話が自分のゴマすり先タイウィン・ラニスター持ち上げ動画でした。
ただし、ドラゴンに関する歴史を知る学匠なので、人間側がドラゴンを襲って殺した事件を語ります。飛び立てない穴グラなら人間側も突撃できるので。
例では双竜の舞踏後の反乱を用いていますが、そこから100年ほど前の残酷王メイゴル時代にも民衆がドラゴンピットを襲った記録があります。
昔のような“得体の知れない化けモン”ではなくなってるよてのがパイセルの言い分でした。「ドラゴンは勝手に灰になる」と主張しますが、でもそれはパイセルも灰になった後の話なんですがね。
んで、中で登場した『ダンクとエッグの物語』の主人公エイゴン五世ですが、民衆と触れ合って育った経緯から、農民優遇・伝統の近親婚に反対の立場。
それが原因で起きたのは貴族からの抵抗騒動や家族と緒名家間の婚姻トラブル→「上手く治められないのはすべて征圧可能なドラゴンの力が無いせいだ」となりドラゴン復活に走りました。
結局、ドラゴンの卵孵化を目指した儀式中の事故でエイゴン五世サイドの人物が全員死亡。
そのエイゴン五世が施した庶民への法的権利、法的保護を全部取り消したのが次の狂王の最年少王の手であるタイウィン・ラニスター。

『ゲーム・オブ・スローンズ』未視聴の方向け紹介の筈なのに、何だかんだスピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と『ダンクとエッグの物語』の話に。
まぁ、踏み込み情報で頭休めるのもたまにはいいでしょ。どうせパイセルの説明なんだし。
コメント