ポク太郎です。
製作が発表された『七王国の騎士』。2026年配信決定とのこと。内容は『ダンクとエッグの物語』。
その前史となるブラックファイアの反乱。落とし子デイモン・ブラックファイアが王位を主張しウェスタロスをボロボロにする大戦争を起こしました。
「歴代最悪の王が不相応に可愛がった」「バカ親父の悪政化で甘い汁すすった諸国が後押しした」など色々言われますが、ターガリエンを名乗ってすらない落とし子が王位を主張など何か違和感。
そこにはもう一つ“王位を主張できる理由”がありました。俺が気付いてなかっただけですが。
現在はダンクとエッグの物語』配信2年前時点。
配信完了済、『多少『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の に繋がる記述がありますが、特に気にせず投稿します。どうせ修正もパンパカ入ると思われますし。
ブラックファイアの反乱とは
それを受け、不相応に可愛がられたデイモン・ブラックファイアが王位を主張し大反乱を巻き起こしました。
ブラックファイアとは初代征服王エイゴンが所有したヴァリリア鋼。その家宝を伝授する程の可愛がりっぷり。オマケに実の息子に落とし子疑いの裁判を仕掛けるとか。
そんなバカの悪政化で甘い汁すすった諸国が、実の息子デイロン二世でなく落とし子を後押しし大戦争へ。
そのブラックファイア家が5、6世代に渡りウェスタロス侵略を目論む分裂家系となってしまいました。
『ダンクとエッグの物語』の時代は3~4世代後。その分裂家系から攻撃される渦中のウェスタロスが舞台です。
歴代最悪の王エイゴン四世とは
エイゴン四世・弟エイモン・妹后ネイリス兄弟はジョフリー・ミラセア・トメンと同じく、長男がゲスで妹弟がいい子。特に弟エイモンは竜騎士と呼ばれる英雄でした。
ゲス長男は若い頃は有能だったものの自分を律することができず、落とし子の数は数え切れず図中に記載しきれず、無限に食べ続けるバカ。死因はベッドから立てなくなるほどの肥満。
娼婦だけでなく、既婚・未婚関係なく、本人の意思も関係なく王都中の全女性をモノにできる体制を腐敗シティウォッチを使って築き、関係を持った女性は生涯で900人を超えるとか。
清廉潔白な弟・妹に対する嫉妬で溢れ、特に弟が活躍すると激怒。弟エイモンと価値観を共にするのは后である妹。当然その妹との関係は推して計るべし。
そんな妹后と離婚しなかったのは→長男デイロンの出産がかなりの難産で、第二子デナーリス妊娠の理由は出産時に妹后ネイリス死亡を見込んだからだとか。そのレベルのゲスです。
ブラッケン家とブラックウッド家両方の娘に落とし子を産ませ、しかもブラッケン家に既に与えた土地を没収し、後から関係を持ったブラックウッド家に与えたり。
どーいうことになるかは『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を見てる方なら分かるはず。
また、自身が言い出したドーン侵攻を長男デイロンに反対され口論、その直後に腰巾着が妹后ネイリスの不倫を追求する裁判を起こすとか←これが長男デイロン=落とし子疑惑へ。
本物のゲスです。
落とし子デイモンが王位を主張できる更なる理由
注目はデイモン・ブラックファイアの母親デイナ。★印を付けときました。
無関係に思えるかもしれませんが、デイナの兄であるベイラー一世の話。
ベイラー一世とは敬謙な七神正教信者で、王都にベイラー大聖堂を建立し、七神正教本部をオールドタウンから王都に移動した祝福され王Baelor, the Blessed。
近親相姦の誘惑に負けぬよう、七神正教の禁を破らぬよう、赤の王城内にメイデンヴォルト乙女の宝物庫なる施設を作り、一族の女性を監禁しました。閉じ込められたのは当然妹デイナ・レイナら。
そのメイデンヴォルトからデイナを連れ出し遊んでたのが後の歴代最悪の王エイゴン四世。
ここでウェスタロスの法律の話。この時代の数十年前に起きたのが『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』で表現される『双竜の舞踏』→大騒乱の反省から法律を改定しておりました。
HOTD以降「王位継承は兄弟姉妹より子優先。男性後継者が居る場合は男優先。」
デイロン一世・ベイラー一世共に子無しで亡くなったので、急遽白羽の矢が当たったのが叔父であるちっこいヴィセーリス→暗殺も疑われるがほんの1年後にエイゴン四世即位。
つまり、数十年前ならレイニラ王女と同じ“女王”がデイナ。傍系であるちっこいヴィセーリス側でなく、正統長男ちっこいエイゴン側・英雄デイロン一世・ベイラー一世側。
ということは落とし子デイモン・ブラックファイアとは、
母親:正統長男の系譜で、爺婆+1世代なら王位に就いたはずのデイナ
落とし子であるも紛れもない先王と戴冠せざりし女王の息子、法律改定前・後共に後継者。
言い出せちゃう→「破綻した結婚下で別女性と作った子供を落とし子扱いする方がおかしいんだ。」そもそも落とし子制度自体が単なる宗教的概念なんですから。更には正統化済だし。
これは…。
ホントにトラブルしか生まない王様だったようです、エイゴン四世って。GRRMさんはよくこんな酷いキャラを創造できたもんです。人間不信なのかな。
関連話題ですが、エイゴン三世とはレイニラ王女の息子=ちっこいエイゴン。
その長男デイロン一世とは“ヤング・ドラゴン”というジャッキー・チェンのような二つ名で呼ばれる、ほんの短期間ですがドーン征服に成功したアレクサンダー大王扱いの英雄。
ご存じ“デイロン”という名はアリセント・ハイタワーの第四子の名前。里子としてハイタワー家で育った子供。それ以前に“デイロン”は居ません。
なぜレイニラ王女の息子が、翠装派の人間の名前を自分の長男に付けたのか。
その翠装派のデイロン。王に相応しい器で不運にも即位できなかったことをちっこいエイゴンが気に掛けたのか、それとも自分と同様にターガリエン家諱は正統な系譜が名乗るべきとの理由か。
その理由も『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』内で語られるといいですね。
…と、『ダンクとエッグの物語』から始めた話題を『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』で締めくくります。
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