ハウス・オブ・ザ・ドラゴン見る前に要する前史｜HOTD直前の歴史

そのウェスタロスをGOT時代の300年前に初統一したのがターガリエン家。エッソス大陸ヴァリリア半島から移住してきたドラゴンの貴神。

そのターガリエン家の移住とウェスタロス統一を果たした征服戦争の戦況がこちら。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はターガリエン王朝のウェスタロス支配300年の間に起こった騒動が題材。

だから上記内容は視聴者全員が当たり前のように知ってる筈の大前提として会話中に登場します。無茶苦茶な押し付けドラマです。

初代征服王エイゴン一世、二代目エイニス、三代目残酷王メイゴル、その次四代目調停王ジェヘアリーズ一世。

ウェスタロスは近親相姦を罪と捉える七神正教を信仰する土地。

300年前にその地を征服したのが古代ヴァリリア帝国から渡来したターガリエン家。支配開始に伴い七神正教へ改宗しますが、ヴァリリアの伝統は純血を守る近親婚。

征服王の子世代の妻は他家から迎えたものの、二代目王Aエイニスが娘Cレイナと息子Dエイゴン王子を結婚させた際に王都の七神正教聖兵が暴動→波及し各地で反乱。

建設中の赤の王城内にも侵入され襲われたAエイニスが逃亡先ドラゴンストーン城で死亡→次の王B残酷王メイゴルが信教徒をドラゴンで制圧。

王位を主張するDエイゴン王子を返り討ちにしたB残酷王メイゴルがAエイニス家の子C～Gと対立。葬儀＝王都への誘き寄せ目的で人質Eヴィセーリス殺害するほど。

その後、唯一の味方である母親＝征服王の姉ヴィセーニャも亡くなり、6人の妻を抱えながらも跡継ぎができないB残酷王メイゴルが精神崩壊。益々残虐に。

ドラゴンで叩いても収まらない全国の反乱。また、崩壊するB残酷王メイゴルも徐々に見限られ、F調停王ジェヘアリーズに支持。その後、正気を保てず狂うB残酷王メイゴルが自殺。

F調停王ジェヘアリーズは教団側と協定＝“近親婚黙認の見返りに王家による保護・全恩赦”を交わし反乱鎮静。ドラゴンで民を襲った残酷王とは異なる無血解決を実現し調停王と称えられました。

この出来事は“Faith Militant uprising七神聖兵の蜂起”として知られます。

が、F調停王ジェヘアリーズの晩年にその長男ら後継者が次々と突然死。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』前史となるジェヘアリーズ一世の子・孫

世代3	F調停王ジェヘアリーズ　Gアリサン 壁の第一拠点夜の砦ナイトフォートの維持費がまかなえずナイツウォッチが黒の城を第一拠点に変更。
世代4	F調停王とG妹の子
	長男	長女	次女、次男
世代5	長男とバラシオン家の娘 Hレイニス王女 初代征服王の妹と同名。	長女とアリン家の娘 Jエイマ・アリン	次女と次男の間に生まれた息子 Kヴィセーリス一世 F調停王の兄Eと同名。家系図も数種存在。混乱注意。 Lデイモン王子

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』世代のヴィセーリス一世の子

世代5	Jエイマ・アリン　Kヴィセーリス一世
世代6	Kヴィセーリス一世とJエイマの子 Nレイニラ王女

F調停王ジェヘアリーズの晩年に起きた突然の後継者喪失。相続権は子＞兄弟姉妹。つまりウェスタロス法律では長男の子が相続。注記は“できる限り男児優先”。

玉座の場合難しいのはその注記。現在は長男の長子が女性、対抗馬となる男性候補も存在し相続法の原則と注記が相反する状況。法で決めれなければ戦の可能性も。

それが理由か、全国の領主の投票にて次の王を決める選王会議＝大評議会がハレンの巨城で開催されました。F調停王ジェヘアリーズらしい問題解決手段。

結局、Hレイニス王女が長男の長子なのに排除され、Kヴィセーリス一世が王に選ばれました。候補者内で年長の男性だからでした。つまりHレイニス王女は女だから排除。

となると、同時に発生するのが次の世代の火種→王の正統な長子Nレイニラ王女が女の子。

“女王”歓迎されずは既に証明済。居るのは継承権を持つ弟Lデイモン王子。HBOの説明文は「ターガリエンが生まれると世は良君か悪魔か憂う」。非常に素行が悪そうです。

良君となればよいがB残酷王メイゴルの例も。それ故Lデイモン王子を目の敵にする王の手は当然王土のため“暴君”でもなく“女王”でもない新たな後継者を求めます。

その王の手オットー・ハイタワーの娘は七王国一の美女アリセント・ハイタワー。

一方、Hレイニス王女が排除され顔を潰されたのは嫁ぎ先ヴェラリオン家。太古の昔から王家と親戚で現在は世界一金持ちな元ヴァリリア貴族。当然王家との関係強化を求めます。

後継者を巡り、長子、王弟、ハイタワー家、ヴェラリオン家それぞれの思惑が交錯。

ラニスター家並の富豪ハイタワー家とそれ以上のヴェラリオン家。大富豪同士の後継争い。溶けた純金がヘドロのように絡みつくドロドロの戦いが繰り広げられると予想します。