ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目は七芒星典。アンダル人が持ち込んだ七神正教の聖典です。小難しいことを考えてそれを王都全体に押し付ける狂信者ハイスパローが説明します。
アンダル人が持ち込んだ七神正教
アンダル人来襲とは
6000年前、ペントス北のアンダロスの地から鉄・文字文化を持ったアンダル人がウェスタロスを襲撃しました。
アリンの谷間から侵入し各地を蹂躙。鋼鉄の剣や鎧で武装してるので。
北部だけは要塞ケイリンで侵入を防ぎましたが、他地域はアンダル人に支配されました。
ただし、西部やリーチではアンダル人と婚姻関係を結び、東にできたアンダル人国家を逆に支配したりも。
また、鉄諸島到達が4000年前などと多大な時間経過→ウェスタロス南部全域が混血だらけに。そうなると“来襲”とは捉えられなくなり“ウェスタロス人”となりました。
婚姻を繰り返してるので全部一緒ですが、南部はアンダル人、侵入を防いだ北部は最初の人々を自称するなどの意識が強く。
そのアンダル人が持ち込んだのが七神正教なる宗教。結果的にウェスタロス南部の主要信仰となりました。
七芒星とはこれのこと。額に刻んでんのをよく見かけます。
七芒星典~特典映像
HBOドラマのブルーレイメディアにのみ収録された以下の映像特典を参照します。
〇History and Lore The Seven-Pointed Star – High Sparrow
語り手:ハイスパロー | |
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ファーザーは天に手を伸ばし7つの星を引き下ろした。そして1つずつ丘のフゴールの額に置き、輝く冠を作った。乙女は柳のようにしなやかで深い池のような目をした少女を産み、フゴールは彼女を花嫁にすると宣言した。そこで母は彼女を妊娠させ、彼女が44人の強い息子を王に産むと老婆は予言した。戦士は彼らの腕に力を与え、鍛冶屋はそれぞれに鉄板のスーツを作った。
※丘のフゴール…アンダル人の最初の王。伝説。
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しかし悲しいことに、もはや神々は人間の居る地上を歩かず、それ以来人間が彼らの創造物を滅茶苦茶にしたのが分かる。それでも私らには希望がある。神々が沈黙し私らを見捨てたのではなく、私らを導くための聖なる言葉を与えた。それは七神正教最古の神聖な文書にまとめられている。七芒星典だ。七つの神の側面を表す七つの書物に分かれており、その中で私らは父の正義、母の慈悲、乙女の純潔、老婆の知恵、戦士の強さ、鍛冶屋の労働、そして異端者の平和について学ぶ。長い書籍だ。多くはたとえ読めたとしても、最後まで読むことは決してない。 | |
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アンダル人が初めて神の炎に満ちたウェスタロスに向け航海したとき、すべての戦士は七芒星を体に刻んだ。その名の由来を体に刻むことさえ、心に刻むより簡単だったからだ。
※七芒星を体に刻んだ…入れ墨ですらなくナイフで直接切り刻むシーンも存在します。額に入れてるやつ。
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ウェスタロスを本当の意味で征服したのは戦士でなく、七芒星の聖書で武装した司祭と司祭女だったと主張する人が居るかもしれない。最初の人々に文字はなく岩に刻んだルーン文字だけだった。神は居らず木に刻んだ顔だけだった。しかし神の言葉を腕の下に抱えた聖なる男女が現れた。木や岩は七芒星典に太刀打ちできず、ウェスタロスのほぼ全部がすぐに信仰とその守護者、新しいアンダル人支配者に頼った。アンダル人はすぐに戦争国家の王国に分裂したが、信仰は七芒星典によって結び付けられ一体で分割できないままだった。
※神は居らず木に刻んだ顔…ハートツリーに刻まれた人面のこと。最初の人々は森の子らの信仰を受け継ぎ、万物に宿るヤオヨロズの神のようなものを崇めました。スターク家始め北部の主たる信仰は現在もそれ。
※信仰は七芒星典によって結び付けられ…北部以外の王国は、国が違えど七神正教を信仰しその価値観を共有するので善悪判断の常識が通じます。ドーンはちょと不明←ロイン人の価値観を誇りとするので。 |
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数千年後、それらの王国がエイゴンと彼のドラゴンの手に落ちたとき、信仰は上の七神と下の七芒星典のみが対象のまま残った。少なくともそうあるべきだった。私らの総司祭はあまりに頻繁に世俗的な富と権力に惑わされ道を見失った。でも私らにはまだ七芒星典があるので問題ない。人の意志と美徳は失われることもあるが、言葉は決して失われない。人が領主に領主が王に頭を下げるように、王と女王は七人の一体である神に頭を下げる必要がある。強者の跪きは弱者の跪きと同様に機能し、同じ目的のために全員に与えられた。神の前で跪くか、跪きを否定するか、どっちだね。
※道を見失った…300年前の征服王エイゴンに攻められ、七神正教総司祭がウェスタロスに受け入れるよう進言しました。当然王族の政治に深く関わり続け、後押しした面もあります。
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狂信者の主張は“一番偉いのは神様”
狂信者ハイスパローの主張は、王であろうが神の僕。強くて誰も攻められないから偉いのでなく、全員すべからく神の足元に居るものだとの主張です。
ただし、それを実行するためには“強い側”を崩さないといけません。
そこで自分が目覚めた“物欲捨て去る”。海賊ユーロンですら分かる通り、自分の物を欲しがらない相手には勝てません。
民衆全員が浮浪者となり権力者のモノを欲しがらなければ、権力者は民衆に言うことを聞かせられません。
サーセイはソレを狂信者の幻想と呼びますが、問題は神様に実体がないこと。結局、ハイスパローが神様になってしまいます。
ハイスパローの行動がそれを狙ってのものだったのかは分かりませんが、それだと早い話がイスラム教、ユダヤ教。
牛肉いいけど豚肉ダメ、いや牛肉もダメ。知るかボケ。オイルマネーに支配された日本の大学の留学生名簿には○×が付けられた豚肉・牛肉の欄が存在します。来んなボケ。
アラーの神が「牛はダメ」と発言した証拠映像でもあるのでしょうか。なぜ大学職員が留学生の食生活を考慮しないといけないんでしょうか。自分の喰いもんくらい勝手に選べ。
あの一覧表を作らされた大学職員はクジラの肉でも喰らわせてやり返せばいいと主張します。
そんなことはさておき、ハイスパローが“劣る”と判断する北部の信仰について。
青銅器で武装し1.2万年前にウェスタロスへやって来た最初の人々は戦争相手である森の子らと講和し、その信仰を受け継ぎました。それが“昔の神々古い神々”。
スターク家がそれを信仰し続け、それ故ウィンターフェル城には神々の森が残っています。
神々の森とは城内に併設された、ウィアウッド・人面ハートツリーがあるあの森です。アンダル人来襲前は大陸全土の城で神々の森が併設されていました。
そのウィアウッドを全部燃やして回ったのがアンダル人。なので、聖書で武装した司祭が征服したのでなく戦士です。ハイスパローの勝手な思い込みてこと。
無宗教である日本人にはなかなか理解できない“信仰”。キリスト教がモデルと思われる七神正教で『ゲーム・オブ・スローンズ』内の善悪概念を構築します。
そーいうのがないと価値観が決定できないんでしょうな、多分。
ただし問題は別の宗教同士で戦争してること。更にはキリスト教の宗派同士で戦争とか。信仰が争いの種になるんならそれが諸悪の原因なんじゃん?と思うのは無宗教な日本人だから。
根本的な問題は“日本のように単一民族でない”ことかえ?
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