ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
赤の祭司は不思議な妖術を使います。赤の祭司・神は二柱がキーワード。
でドカドカ顔を出すファンタジー。今回の注目は光の王。邪教の一種かと思いきや、信者色気のない赤の祭司ミアのソロスが語ります。常に酒気帯び状態のテキトー人間に見えますが、その理由は意外にマジメなものでした。
また、話としてまとまりが良いので旗標なき兄弟団の結成理由もついでに。
の を含みます。
光の王信仰の本拠地“赤の寺院”
ミア、ヴォランティスに赤の寺院~光の王信仰
ミア、ヴォランティスはエッソス大陸南西部。ミアのソロスはそのミアから布教活動にやって来た男性版赤の祭司。
動画中に説明される“赤の寺院”とは光の王信仰の本拠地・礼拝所。 でミーリーンに呼び寄せた赤の祭司キンヴァラが多分一番偉い高官。「ヴォランティスから来た」とのことでした。
光の王信仰は宗教とはいえ、その礼拝所には男娼・娼婦も抱えるよくわからん邪教のような存在。炎を崇めます。
ミアはガラス細工で有名な町、ヴォランティスは既に滅亡した古代ヴァリリア帝国の後釜に座ろうとした大都市で奴隷制が強く残る街。
赤の祭司と言えばメリサンドルが代表格ですが、メリサンドルははるか東の知られざる地アッシャイから来たらしい。(番組内でそう呼ばれることあるけど真偽不明)
因みに、ウェスタロスの王様の居城名は“赤の王城Red keep”ですが、その“赤”は使用した石の色なので、光の王信仰とは無関係。統治向けにドラゴンの炎を連想するよう赤い石を使ったとのこと。
光の王~映像特典動画
History and Lore The Lord of Light – Thoros of Myr
特典映像→〇語り手:ミアのソロス![]() |
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俺は狭い海の向こうのミアで8人兄弟の末っ子として生まれたので、父は俺を赤の寺院に引き渡した。彼らは賢明にも他の子らのように戦士や寺院の娼婦ではなく司祭にすることにした。だから自分で選んだ道ではない。もちろん俺は祈りを捧げ呪文を唱えたが、盗み喰いをすることもあった。また、時々ベッドに居る女が見つかることもあった。非常に性悪な女らだ。ヤツラがどうやって入ったか知らねーもん、俺。
※どうやって入ったか知らねーもん…自分は盗みも女遊びもする祭司らしからぬ人間との説明中に、矛盾したウソを入れ込むミアのソロスのギャグ。
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とはいえ俺には異言の才能があった。炎を見つめると時々何かが見えた。でも俺はそれ以上に面倒な存在だった。大祭司がロバートの出世を予見し、嵐の領主を光の王信仰に変えるべく俺を遣わした。ロバートが王冠を奪取すれば一気に七神からウェスタロス全体を奪えるからだ。ロバートが同志に耳を傾けると考えたのかもしれないし、大祭司は独身だから頭がいかれたのかもしれない。知ったことでないし気にもしなかった。俺は・自由!・だった。
※大祭司がロバートの出世を予見…ロバート“王”になる前の話、後に王座に就くと予見しました。
※七神からウェスタロス全体を奪える…ウェスタロス南部で一般的に信仰されるのは七神正教。その信者を光の王信仰に鞍替えさせられるとの目論見。 |
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俺は好き勝手な方法で義務を果たした。酒を飲み、淫らな行為をし、剣を振り回す。でもロバートが気にしたのは神々だけだった。何年も経ってロバートは王になり、俺は笑い者になり、二人とも太った。グレイジョイの反乱ではまず突破口を開くなどいくらかの栄光を勝ち取った。膀胱が満タンだとどんなに大胆にもなれるから驚く。でも俺が説教しようとしてもロバートはずっと前から聞かなくなっていた。
※神々だけ…“神々”=七神。光の王信仰では神は光の王と闇の神の二柱です。
※膀胱が満タンだとどんなに大胆…グレイジョイの反乱で炎の剣を抱え先頭で突入しましたが小便を我慢してたかららしい。 では、泥酔で記憶なし・自分の一番槍を人から聞いたと発言ありますが。 |
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そしてロバートが死に戦が始まった。ここで言う戦とは世界一尖った椅子を巡り口論するガキ共の話ではない。長い間眠っていた力が目覚め、国中を動き回っている。俺は炎の中でその力を見た。くっそ、自分の目で見てしまった。光の王は実在するんだ。つまり、すべてが実在するってことだ。人は太古の昔に繰り広げた夜明けの戦いに再度直面してんだ。
※世界一尖った椅子…鉄の玉座のこと。
※太古の昔に繰り広げた夜明けの戦い…謎ですが、8000年前の100年間冬が続いた“長い夜”時代に最初の人々がホワイトウォーカーと大戦争したとの伝説があります。 |
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一方は光の王、炎の心、炎と影の神だ。対峙するのは、名前を口にしてはならない強大な何かだ。闇の王、氷の魂、夜と恐怖の神だ。予言によれば、こちら側の神は生まれ変わり、石からドラゴンを目覚めさせ、数千年前に闇を打ち負かした偉大な剣ライトブリンガーを再び鍛え直すだろう。昔話が本当なら、恐るべき武器は愛する妻の心臓の生き血で鍛えられる。うまく取り除いたと思う部分もあるが、大いなる力には大いなる犠牲が必要だ。少なくとも光の王はそれをはっきりと示す。
※石からドラゴンを目覚めさせ…そーいえば石のような卵と一緒に炎に入り復活させた方が居ましたね。“こちら側の神”と発言されてますが…?
※恐るべき武器は愛する妻の心臓の生き血で鍛えられる…シーズン8完結まで視聴済の方は何か思い浮かべる出来事があるかも。次の一文も含めて。 ※うまく取り除いた…意味不明。邪魔な妻を排除するための大義名分を上手に作った昔話という意味かな? |
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干からびた婆のように聞こえるのはわかっている。だが以前の王の手が繰り返したように「冬来たる」だ。冷たい風が吹くと、信仰の有無にかかわらず全ての男が俺の焚火のそばに集まる。だから俺は祈りを捧げ、呪文を唱え、光の王に夜明けを取り戻すよう懇願する。ここまでは順調だ。だが俺は堕落者だ。ある日光の王が応じなくなったらどうなるのか考えずにはいられない。暗く恐怖に満ちた、永遠に続く夜を想像してみてくれ。もう一杯飲む必要があるようだ。
※以前の王の手…エダード・スタークのこと。光の王信仰者=赤の祭司の憂いは夜明けの時代の大戦。つまり、ホワイトウォーカー。
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ミアのソロスの心配ごとは過去の自分
光の王を信じず堕落した生活を送ってきたミアのソロス。後に「真実」と気付いてしまい、コトの重大性を痛感→光の王に見捨てられたらどうしよう?
てのが、酒に逃げる理由でした。
本動画は
の映像特典。何か事件があるのでしょう。とはいえ、『ゲーム・オブ・スローンズ』は科学技術を目の当たりにした21世紀の視聴者が見るテレビ番組。視聴者は興味示さず特に注目しないので一応書いておくと、


→ビックリしたミアのソロスは光の王とそれら教典すべてを信じ、人を導くことに。
→ビックリしたベリック・ドンダリオンは貴族の立場を捨て旗標なき兄弟団として戦力を集めることに。
光の王だけでなく緑視力・ドラゴンのファンタジー要素も前面に出始めます。非常に忙しいシーズン。
に入ると、王都で人間同士が策謀合戦を繰り広げる中、『ゲーム・オブ・スローンズ』とは玉座争奪戦だけでなく、別の大戦争へ向かう勢力も意識してないと混乱する非常に難しいドラマです。
ラニスター家vsスターク家、サーセイvsティリオン、デナーリスvs奴隷商人、シオンvs不明な誰か、光の王vs闇の神、ナイツウォッチvs野人、ブランvs鴉←不明な何か。
これら複雑怪奇な対立が複雑怪奇に集約されフィナーレに向かう複雑ドラマ。
最後まで楽しむためには特に光の王・緑視力のファンタジー要素にもしっかり注目しておく必要があります。興味無いのは非常によく分かりますが。
あと、知り合いであるかのように話すミアのソロスとメリサンドルのシーンがありますが、赤の祭司は炎の中からモノを知るので、旧知の仲なのかは判別できないのでご注意。
旗標なき兄弟団~映像特典動画
話としてまとまりが良いので旗標なき兄弟団となる経緯です。
の特典動画も追記します。 限界も上動画と同じ。 で結成された部隊がHistory and Lore Brotherhood Without Banners – Thoros
特典映像→〇語り手:ミアのソロス![]() |
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ロバート王がまだ生存中で、エダード・スターク公が王都でジェイミー・ラニスターの襲撃から生き延びたばかりの時の話だ。我らはリヴァーランドで王の民を強姦し殺害する偽騎士グレガー・クレゲインに王の鉄槌を与えるよう王の手から命じられた配下だった。正直、俺は王の地下室の方が気になったが、ベリック公とありがたい乳搾り娘の恐らく1、2人と共に冒険に出た。
※偽騎士グレガー・クレゲインに王の鉄槌… にシーンがあった、リヴァーランドでマウンテンが荒らし回ってると住民が陳情してた件。その時に王の手エダードがベリック・ドンダリオン別俳優に討伐を命じました。キャトリンのティリオン拉致→ジェイミーのエダード襲撃直後でした。
※王の地下室の方が…意味が分かりませんがどうせ娼婦かなんかでしょう。ミアのソロスだし、ロバート王だし。どうせ。 |
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サー・グレガーはその機微からマウンテンと呼ばれる訳でないが、ママーズ・フォードで我らを奇襲した。彼は両岸に部下を隠し、我らが川を渡る際に前方と後方から襲った。彼の剣一撃が人の腕を切り落とし、そのままその下の馬を殺すのを見た。でも多くは馬に乗ったままただ溺死した。生存者は俺の忌々しい赤いマントに気付いて周りに集まり脱出した。
※ママーズ・フォード…双子城のフレイ家領地内の町。だからかなり北方まで侵入してたことに。因みに当時、リヴァーラン城に居たのはエドミュアだけ。ブリンデンは高巣城の衛兵として働いてたので。エドミュアじゃ好き勝手されたのも仕方ないのかも。
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その朝、我々は100人居た。暗くなるまでに40人しか残らず、ベリック公は朝までに39人にするところだった。
俺は彼の胸から1フィートの槍を引き抜き、その穴に沸騰したワインを注いだが、望み無しは分かっていた。彼の光が消えた時、俺は彼の目を閉じ、彼の冷たい胸に手を置き、半分しか覚えてない祝福の言葉を彼の体に呟いた。彼は俺の指揮官であり、友人であり、他にすべきことが分からなかったからだ。その後、俺は彼の胸の下で心臓が動くのを感じた。彼の体は震え、中で生命の炎が再び燃え上がった。
※復活の術成功の瞬間。
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俺は赤の司祭になった理由はローブがワインの染みを隠すからとよく冗談を言ったが、ワイン自体が不信心を隠していた。ベリックの目が開いた時、俺の目も開いた。俺は跪き、唯一の真の神を讃え、不信心の自分への許しを懇願した。主が俺の声を聞いたか分からないが、夜明けが来た時、ベリックはまだ生存し以前より強くなっていた。我らのママーズ・フォードでの戦いは終わりでなく始まりだ、倒れた兄弟は皆復讐が叶うと彼は言った。
※唯一の真の神…光の王のこと。
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でも我らは非常に少なかったので、ラニスター家の背後を襲うしかできなかった。
幸い、彼らができたのはベリックを殺すだけだった。ラニスターの鎚矛使いが彼の兜と頭蓋骨を粉砕した。養蜂屋とその妻を救うために降伏した後、絞首縄が彼の首を折った。マウンテンの短剣が兜のひさしを通り彼の目を貫いた。その度に俺は彼の死体の上に立ち、主に祈り主は彼を生き返らせた。
※主は彼を生き返らせた…後に保護したアリアに説明した際には、5回生き返らせたとのことでした。
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それから我らはロバート死亡を聞きエダード公も死んだ。我らは無法者への対処に王の手から派遣されたが、今や我らが無法者であり、タイウィン公が王の手だった。中には降伏したがる者も居たが、ベリックは認めなかった。我らが王の民であり、ライオンが荒らす相手が王の民だと彼は言った。ロバートのために戦えないなら、我らは全員死ぬまで彼らのために戦う。我らはママーズフォードで王の旗を失ったが、当時の田舎はとにかく旗印と軍隊で溢れていた。我らは旗印なき兄弟団となった。ベリックは我らを戦いで率い、俺は我らを祈りで率い、光の王は我らをすべてで導いた。
※彼ら…ベリックが“王の民”と呼ぶ民衆。
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伝令が五王の戦いの終結を宣言した際、我らの誰も降伏しようとしなかった。我らの戦争は終わってなかった。将軍らは帰国したが兵士は留まった。彼らには帰る家が無かったか仲間に馴染んだかどちらかだ。兄弟団は人民が身を守る唯一の方法だった。我らは殺された仲間の兄弟、殺された妻の夫、殺された子供の父となり、殺された男に率いられた。我らはかつて王の裁きを王国にもたらすことを目指したが、今は光の王の裁きをもたらす。少なくともそうしようとしている。
※五王の戦いの終結を宣言…北の王ロブ・スタークの進軍が止まった時。もう1人ベイロン・グレイジョイてのが居ますが相手されてないので。
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シーズン1命令から兄弟団ができる経緯発表
元は王の手エダードが発令した“リヴァーランドを荒らすマウンテン討伐隊”。
その任務遂行中に王と王の手が死亡しラニスター天下へ→仕え先を失い、旗標なき兄弟団へ。
途中、信じがたい大事件が起き、使命を感じてるようです。
突然アリアの目前に登場した新勢力に見えましたが、これがドラマ内で描写されなかった旗標なき兄弟団の変遷でした。
ラニスター家が兄弟団探しに躍起になってたのは「兄弟団がラニスター家を敵とみなして攻撃してくるから」でした。
つまり、壊滅状態に見えたスターク側も、エダードの遺志を継ぐ戦力が残存してた訳ね。
ここしばらく
の特典映像に着目していますが、数がかなり多い。やっぱり『ゲーム・オブ・スローンズ』として出さなきゃいけない新要素がドカドカ出てきたのが てことなんでしょうな。
そう考えると、
ほどではないが の難易度はかなり高め。
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