第2部第4章「コンドルの飛翔」~ナスカの地上絵登場

ポク太郎です。

書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。

本投稿は第2部「海の泡 ペルーとボリビア」-第4章「コンドルの飛翔」。


『神々の指紋』第2部「海の泡 ペルーとボリビア」~全体あらすじ

第2部の概要・要約・あらすじ

旅行記の体で綴られる南米ペルー・ボリビアの遺跡とビラコチャ伝説。移動経路はナスカの地上絵クスコマチュピチュチチカカ湖ティワナク

途中、ビラコチャ伝説とエジプト王の共通点をこじつけながら到達地ティワナクの建造時期1.7万年前と主張。

南米古代遺跡に見られる技術がインカ帝国によるものでなく、1.2万年前に存在した現在より高度な技術であると話を展開していきます。

書籍内の証拠名称、人物名

書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。

神々の指紋』に記載される人物名・証拠名称
Aピリ・レイス オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。
Bプトレマイオス AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。

神々の指紋』に記載される伝説・遺跡名
αビラコチャ 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。

神々の指紋』に記載される人物名(調査側)
aハンコック グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。
bハプグッド教授 チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。
cアインシュタイン アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。

第4章「コンドルの飛翔」

サッパリ分からない書籍なので、まず節構成内容の簡単あらすじ

書き出し部「ナスカの地上絵観覧紀行」

ナスカの地上絵観覧の様子。

地上絵のコンドルを連想させる、偶然飛来したコンドルを天国へ向かう堕落天使になぞらえ、自分=現代人とは異なる存在と匂わせることを狙ったどーでもいい飛行機中の体験談をグダグダ。

H04-1)現地人「人間業には見えない地上絵は半神半人αビラコチャの仕事。」

第1節「線の謎」

ナスカは風もなく乾燥し切った“人を寄せ付けない大地”→風化しない絶好のキャンバス。

アイソトープ測定「BC600~BC350年頃。」
H04-2)上記はあくまで残留物の測定結果→残留物は後の世代が持ち込んだ可能性→地上絵そのものはもっと古い時代かも。

動物・鳥が有名だが多数は台形・四角などの幾何学的図形→滑走路みたいな。でも、宇宙人向けには見えない。高度な文明を持つはずのUFOに滑走路は必要ないので。

H04-3)幾何学図形はもっと複雑な図案を消した上に描かれてるので時期は動物・鳥の方が古い。高度な文明人原始部族ナスカンが滅びその後に出てきたのがインカ族

フィルス・ピストルガ博士ナスカンは優れた天体観察者。クモはオリオン座、つながる矢印は三ツ星のずれを記録したみたい。」

H04-4)このクモは“リチヌレイ”=アマゾンの熱帯雨林奥地にのみ生息→ナスカンはアンデス山脈反対側にしか居ないクモを、顕微鏡でしか見えない筈の器官まで描いてる→謎。

コンドル以外のサル・クジラも全部この地に不釣り合い。

全図案は途切れない一本の線で描かれ50~200mと巨大。上空からでないと誰も鑑賞できるはずの無い絵→付近に鑑賞できる高い山無し→謎。

第2節「地上絵を描いた者と地図作成者」

観測する高度、角度によって見え方が違う話。

H04-5)ナスカ研究を行う数学者マリア・ライヒ「ナスカの幾何学図形は暗号文字みたい。全図形はいくつかの数の基本要素で構成されてるかのよう。」

H04-6)20世紀の飛行機時代に初めてナスカの地上絵の存在が明るみに。それ以前16世紀終わりのスペイン行政官ルイス・デ・モンゾン「砂漠のマーク目撃。それはαビラコチャに結び付くマーク。」

H04-7)上文でαビラコチャを持ち出し、巨大なサルの図柄を説明しながら、地図作成者だったのか?と自分の持論に誘導。

添付写真「チチカカ湖周辺の古代遺跡」

第4章の最後に複数の写真が掲載されています。

H04-8)第4章最後に掲載される写真群
1 ナスカの地上絵の蜘蛛…オリオン座のよう。 ナスカの地上絵クモ、猿、ハチドリ
2 ナスカの地上絵の猿。
3 ナスカの地上絵のハチドリ。デカすぎて空からでないと確認不能。
4 マチュピチュの風景…インカより数千年前のもの。インカ人は後からやってきて住み着いただけかも。 マチュピチュの遺跡
5 ジグソーパズルの石組み…考古学者はインカ帝国作と決め付けてるが下巻の写真と比べてくれ←エジプトのギザと一緒。 クスコの石壁
エジプトカフラー王のピラミッド
6 ジグソーパズルの石組み…同上。
7 マチュピチュインティフアナタ「太陽を留める柱」。
8 サクサワマンの巨石…インカ帝国作でなく更に数千年前の何者かによって築かれたものだろう。下巻の写真と比べてくれ←エジプトのオシレイオン入口。 サクサイワマン古代城塞
エジプトのオシレイオン
9 サクサワマンの巨石…同上。
10 ティアワナコの偶像…両手に不明な道具。 カラササヤの偶像
11 ティアワナコの偶像…同上。
12 カラササヤ風景…1.5万年前の天の赤道の日に日の出の方角に合わせて建造。
13 ティアワナコ太陽の門…安山岩の一枚岩、100トン。 ティアワナコ「太陽の門」
14 太陽の門東面…「カレンダー小壁」。
15 ティアワナコ神殿のアゴ髭を生やしたαビラコチャの石像。 「ティアワナコの石碑」ビラコチャ?
16 ティアワナコの石碑…アゴ髭の偶像は南米の先住民に見えない。
17 石ブロックにI型の留め具跡…古代エジプトで4000年前に発見。
18 十字架のシンボル…キリスト生誕の1000年前のティアワナコで。
19 アシ(藁みたいな)の船…チチカカ湖のスリキ島にて。エジプトナイル河でも同様の船。 チチカカ湖の「アシ」
ピラミッド脇から発掘された船
20 チチカカ湖の航行の様子…ティアワナコは港町だった→1万年の水位低下により湖畔が北へ。

第4章の感想、疑問点、批判

本章はまず掴み。南米ペルーボリビアの不思議な古代遺跡の紹介。やはり注目は、

  • ナスカの地上絵
  • マチュピチュ
  • クスコの石壁、石組み
  • サクサワマンサクサイワマン古代遺跡
  • ティアワナコティワナクカラササヤ
Googleマップでのナスカの地上絵…うずまきや蜘蛛・猿の地上絵も確認できます。

かなり広大ですぐ見つからなくなるのでおおよその位置。
クスコ-ちょうどチチカカ湖北西。
ナスカの地上絵-クスコ西南西。
マチュピチュ-クスコ北西。
ティアワナコ(表記はティウアナク)チチカカ湖南東、ラパス西。

ナスカの地上絵、その他チチカカ湖周辺の古代遺跡。

P03-1)ナスカの地上絵の現物を見たことはないが、1m程度の大きめの石を並べて作画してあるとのこと。

意味不明なのは一筆書き。石を並べるだけなのに一筆書きが必要な理由とは。数mの距離ならホッピング伝導する特別な石でこれみたいに電気流すと光るとか?

P03-2)不思議でしょうがないのがティワナクの石壁。

Wikiを見ると研磨して成型するとのこと。わざわざ「ジグソーパズル」のようにしたのでしょうか。高い技術の披露目的か、必要に迫られてか、いづれにせよ謎にしかなりません。

P03-3)aハンコックさんはこれから、世界を股に掛けた更なる超古代文明が存在すると主張してくことに。なので、これら南米の遺跡とエジプトの共通点・似てる点を強調しています。

例として挙げてたのは南米ティワナクエジプトの①一切隙間の無い石組みと②船の形状。

①石組みの件は確かに似てますが、②舟ってそうせざるを得ない形状では…。一寸法師じゃあるまいしお椀じゃ前進できませんよ。

aハンコックさんの論調ですが、図や理由を証拠として列挙→順番が進むにつれ疑問文→断定文に変わっていきます。断定するなら証拠が出揃った後でお願いします。

本第4章は起承転結の“起”。不思議な古代遺跡がたくさん登場しました。


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