第2部第8章「世界の屋根にある湖」~チチカカ湖は隆起した海水のため池

ポク太郎です。

書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。

本投稿は第2部-第8章「世界の屋根にある湖」。


『神々の指紋』第2部「海の泡 ペルーとボリビア」~全体あらすじ

第2部の概要・要約・あらすじ

旅行記の体で綴られる南米ペルー・ボリビアの遺跡とビラコチャ伝説。移動経路はナスカの地上絵クスコマチュピチュチチカカ湖ティワナク

途中、ビラコチャ伝説とエジプト王の共通点をこじつけながら到達地ティワナクの建造時期1.7万年前と主張。

南米古代遺跡に見られる技術がインカ帝国によるものでなく、1.2万年前に存在した現在より高度な技術であると話を展開していきます。

書籍内の証拠名称、人物名

書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。

神々の指紋』に記載される人物名・証拠名称
Aピリ・レイス オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。
Bプトレマイオス AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。
Cピサロ将軍 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。
Dガルシラソ・デ・ラ・ベガ スペイン貴族とインカ王族の子息で、征服直後16世紀に『インカに関する公式報告書』を執筆した年代記編集者。

神々の指紋』に記載される伝説・遺跡名
αビラコチャ 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。
βコリカンチャ神殿 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。

神々の指紋』に記載される人物名(調査側)
aハンコック グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。
bハプグッド教授 チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。
cアインシュタイン アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。

第8章「世界の屋根にある湖」

サッパリ分からない書籍なので、まず節構成内容の簡単あらすじ

書き出し部「ティアワナコに向けラパス到着」

ラパス到着の旅行記。

地図~チチカカ湖ラパス

ティアワナコ/Tiahuanaco…カタカナ表記にすると色々ありティウアナクGoogleマップ表記ティワナク/TiwanakuWiki表記など。

ラパス…海抜3000m以上の高地。更に急斜面に立地し、起伏が激しい。

第1節「大洪水のうわさ」

チチカカ湖の地形特徴。

  • H08-1)海抜3,810mの高地に存在。
  • H08-2)ペルーとボリビアの国境線が湖内を走る。
  • H08-3)面積は8,200平方km2。wikiによると8,562平方km2。ちょっとずれ。
  • H08-4)最大水深300m。
チチカカ湖にまつわる自然現象と学説
H08-5)
①一億年以上前に隆起
周囲には大量の貝殻の化石→海底から隆起。
H08-6)
②元は海水
淡水なのに海洋生物が生息。タツノオトシゴまで。
H08-7)
③現在も隆起続く
北と南でかなり異なる水位の海岸線跡。また現在周囲に水場が無いティアワナコに船着き場が存在。つまり水面下がったかティアワナコ隆起したか。※上地図見ると分かるが湖岸から~19㎞。
H08-8)
ティアワナコの建設時期
従来の歴史観では“5世紀以降に建造”。ロルフ・ミュラーアーサー・ボナンスキー両教授の主張はBC1.5万年、BC1.1万年に大変動に見舞われた。

で、H08-9)④の部分で突然「BC1.1万年に自然による驚異的な大変動に襲われた」と断言。

その上記二教授の発見については“第11章でふれる”とお得意の後回し。

第8章の感想、疑問点、批判

章の表題「世界の屋根にある湖」。岐阜長野甲府辺りは「日本の屋根」。尾根部分を屋根に見立てたイマイチ伝わりにくい表現。

チチカカ湖の話。海洋生物が生息する確かに不思議な湖。比較のため琵琶湖は約440万年前に形成された古代湖で、面積670平方km2、最大水深104m

なのでチチカカ湖は面積比で琵琶湖の12倍以上。かなりスケールのデカい湖。

蒸発する湖水の影響で高地の割には暖かく安定した気候とのこと。が、平均気温が湖岸で約0℃、湖中央で8~10℃。かなり寒そう。byウィキ

現在はケチュア族、アイマラ族、ウル族などの先住民族が内部の浮島にソーラーパネル設置して生活してるらしい。byウィキ

P08-1)ここまでデカい湖だと海として扱ってても不思議なし。元海水だし。インカ時代の人らは反対側のこと知ってたのかな。中国とかと違って人口も少なそうなんだけど。

また、この辺の隆起は確からしい事実。

プレートテクニクス~地殻を構成するプレート群

引用:ウィキペディア~南アメリカプレート

でっけー南アメリカプレートがアフリカから押し返され、でっけー太平洋プレート境界から押し出されるナスカプレート南アメリカの下に潜り込む動き。

そりゃ海底も持ち上げられるわ。

インドプレートユーラシアプレートに押し付けられてできたチベット・ヒマラヤ山脈付近と同じ。

お得意の“第何章でふれる”が登場。まぁ以前あった“書籍の最後でふれる”ではないのでまだいい方。ちょっと読み進めればいいだけ。

楽しみに待ってますよaハンコックさん。


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