ポク太郎です。
書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。
本投稿は第4部-第27章「地表は暗闇で覆われ、黒い雨が降り始めた」。
『神々の指紋』第4部「神話の謎1 記憶を喪失した人類」~全体あらすじ
第4部の概要・要約・あらすじ
南米・中米を横断し、次はノアの箱舟神話が話題。
世界中に伝わる似た神話・伝承は作り話でなく人類が経験した天変地異の記録だと主張。
最後の氷河期には世界的な火山爆発→突然の氷結・融解と証拠を並べ、その当時の記録だと断言。神話が事実ならαビラコチャ・δケツァルコアトルも実在ではと次第5部の歳差運動へ繋げます。
登場した遺跡名
書籍内の証拠名称、人物名
書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。
Aピリ・レイス | オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。 |
Bプトレマイオス | AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。 |
Cピサロ将軍 | 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。 |
Dガルシラソ・デ・ラ・ベガ | スペイン貴族とインカ王族の子息で、征服直後16世紀に『インカに関する公式報告書』を執筆した年代記編集者。 |
Eコルテス | 古代メキシコ文明の文化を殲滅したスペイン人征服者エルナン・コルテス。ただし、メキシコ生贄文化に対抗したと受け取られ、Cピサロ将軍のような扱いでなく平和の神にされることも。1,000ペセタ紙幣の肖像。 |
αビラコチャ | 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。 |
βコリカンチャ神殿 | 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。 |
γカラササヤ | ティアワナコにある遺跡中の半地下式構造の広場「石が垂直に立つ場所」。北西には太陽の門。 |
δケツァルコアトル | 意味は“翼ある蛇”。メキシコで言い伝えられるαビラコチャによく似た主神。あご髭白い肌。 |
εトナティウ | メキシコマヤ文明で言い伝えられる五代目太陽神。現在はその五代目太陽“期”。 |
aハンコック | グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。 |
bハプグッド教授 | チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。 |
cアインシュタイン | アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。 |
dボナンスキー教授 | アーサー・ボナンスキー。ラパス大学教授、ドイツ系ボリビア人。『ティアワナコ アメリカ人の揺りかご』執筆。横道傾斜のズレからティアワナコ建設時期がBC1.5万年と主張。 |
第27章「地表は暗闇で覆われ、黒い雨が降り始めた」
書き出し部「原始人類学で現代人登場は5万年前」
最後の氷河期の惨状←当時の巨大生物が受けた影響から人類の受けた影響が推察できる。
チャールズ・ダーウィンが発見した謎「馬の歯がマストドン、メガテリウム属の動物、トクソドンと一緒に埋まってた→スペイン人が連れて来る前に馬が居て、絶滅してたてことに。」
→氷河期が原因。氷河期最後の7000年=BC1.5~0.8万年の間に多種=大型哺乳類70種が絶滅。それ以前の30万年間に絶滅したのは20種に過ぎないのに。
H027-1)その大量絶滅がBC1.1~0.9万年の2000年間に集中。ヨーロッパ・アジア・オーストラリアでも同じ傾向。
第1節「アラスカとシベリア-突然の氷結」
アラスカ・シベリアの北方地域はBC1.3~1.1万年に大混乱。
北極圏の端には大量のマンモス。今現在、その肉をメニューとして提供するレストラン存在→つまり、瞬時に氷漬けにされたてことに。
北極圏生物学研究所デール・ガズリー博士「BC1.1万年には多種の生物が棲息。サーベルタイガー、ラクダ、馬、サイ、ロバ、鹿、ライオン、イタチ。当然環境が全く違ってた筈。」
ニューメキシコ大学ヒブン教授「変形した動物の死骸が氷・泥・コケに混ざっており、多種の動物が一緒に葬り去られている→自然に起こりえない、一つの強大な力に圧倒されたみたい。」
マンモスその他牛が引き裂かれるように埋まっていて、付近の木もねじられ裂かれてる格好。シベリアでも同様。
→aハンコックさん疑問「寒さに強いマンモスだけでなく人間や他の動物も一緒に葬られてる。」
研究者「BC1.1万年にシベリアに生息してた34種の内28種以上が温暖な気候にしか住めない種。」
最大の謎→北へ行けば行くほど動物の死骸が多くなる。
→aハンコックさんなのに論理語る「氷結した地に生物住み着く訳無い→氷無かったはず→“生息地凍った”とするのが唯一の論理的結論。」
BC1.1万年前の突然の氷結を示す形跡は多数。
北極圏探検家エドアルド・フォン・トル男爵「サーベルタイガーと27m級の果樹の木がそのまま残存。現在生息できるのは2.5㎝のヤナギだけ。原型を留めた果実がマンモスの体内で発見。」
→aハンコックさん結論「BC1.1万年前のシベリアは温暖だった。他の地域は最後の氷河期が終わる頃なのに、突然死の冬が到来。破壊的な氷結が急速に広がり今現在もそのまま。」
第2節「1000のクラカトア火山が一度に爆発」
多数の天変地異の神話「酷い寒さと暗い空、黒く燃える炭のような雨」。
泥中、象の牙が積み重なるところには火山灰も堆積。ウィスコシン氷原後退中にも火山噴火の形跡多数。ロサンゼルスラブレアのタール坑には多種の動物と人間も。
→突然噴火した火山爆発の証拠。
サンペデロ渓谷…火山灰に埋もれたマストドン。
コロラド州の湖フロリスタン…火山灰の中から化石。
オレゴン州ジョンディ盆地…火山灰の中から化石。
氷河期を通して強大な火山噴火が多発。北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ、北大西洋、アジア大陸、日本。
→aハンコックさん誘導「1980年セントヘレンズ火山…キノコ雲が上がり、煙と土砂が舞い上がった←これが世界中で多発してたら地球全体の気候が悪化するだろう?」
1883年インドネシアのクラカトア火山噴火レベルになると、各所に津波、火山灰で2年間気温が下がった。
→aハンコックさん推測「氷河期には火山爆発が多発してたはずだ。」
氷河が広がったり衰退したりする現象は多数の専門家が火山活動によるものと見ている。
第3節「世界的な洪水」
地質学者の一致した見解「BC8000年、ウィスコシンもビュルムの氷床も後退済。氷河期終了。」
→aハンコックさん想像「その前の7000年間は想像を絶する規模の気候と地質変動→大災害で人類は恐怖だったろう。巨大な氷河が溶け始めて破壊的な洪水が次々起こったに違いない。」
→aハンコックさん突然体験談「沈み込んでた氷が解け大規模な地震を起こし轟音がこだました。」
BC1.1~0.9万年の変動が激しかった時代はほとんどの動物が絶滅した。堆積物も増加し、大西洋の海水温度が6~10℃上昇。
地質学者ジョン・インブリー「1.1万年前に気候の革命が起こった。」
H027-2)もう一つの多数の絶滅時期がBC1.5~1.3万年。
- 6万年前…氷期進行中。
- ここがホモサピエンス・サピエンス台頭の時期。
- 1.7万年前…氷原の最盛期。
- 1万年前…氷が解け続け消失。
引用:神々の指紋上巻~第27章
H027-3)つまり、2000年も掛からない内に広大な地が氷河から解放された。
奇妙なのはアラスカ西部・カナダのユーコン地区・シベリアの大部分・ニューシベリア諸島には氷河期が終わる直前まで氷存在せず。現在の気候になったのは1.2万年前。しかも突然の急激な変化。
氷原最盛期1.7万年前の海面は現在より120m低かった。
H027-4)誰の見解か不明「4万年掛けてできた氷が2000年でほぼ溶融。異様な速さは何らかの環境異常を示唆。」
H027-5)最初の異常現象は1.65万年前→そのため、その後の2000年で3/4が溶けることに。その大部分は1000年以内に集中。」
最初の変動により海面が100m上昇。現在の北アメリカ大陸にはその痕跡が多数残っており、
場所 | 出土品 | 標高[m] |
アメリカミシシッピ川東 | 氷河期の海の動物 | 60 |
ミシガン州沼地 | クジラの骨 | |
ジョージア州 | クジラの骨? | 49 |
北フロリダ | クジラの骨? | 731 |
テキサス州(氷河達してない地域) | 海の堆積物中に陸上動物 | |
カナダ北東の州・北極海湾岸 | クジラ | |
北アメリカ太平洋岸320㎞内陸 | 氷河時代の海洋生物 | |
オンタリオ湖北 | クジラ | 134 |
バーモント州 | クジラ? | 152 |
モントリオール・ケベック地区 | クジラ? | 183 |
→aハンコックさん断言「世界中の洪水神話で高い山に逃げる話が繰り返し登場→これらの化石から実際に起こった話だ。」
中央フランスの丘の裂け目にはマンモス・サイなどの骨、プルゴーニュ地方ゲネイ山はマンモス・トナカイの骨。ジブラルタルの岩山には動物の骨と旧石器人の大臼歯と火打石。
オックスフォード大学ジョセフ・プレストウィッチ元地質学教授「中央ヨーロッパ・イングランド・地中海の島々は氷床が溶ける際何度か水没。」
中国でもマンモスらと一緒に人骨。多くの専門家「大津波が森林を根こそぎ泥の洪水で大虐殺が起きた。」
南アメリカ全域でも、肉食・草食動物・人間の骨が混在して発掘、陸上・海上生物も同様に混在。
H027-5)北アメリカ大陸では氷河の溶け始め時期に一時的な巨大な湖が完成。でも1000年続かず。
第4節「信頼できる証拠」
一般的認識「人類の新大陸到達は1.1万年前。」→カナダの研究者がアラスカで2.5万年前の石器発見、ペルーでBC1.2万年の人骨と工芸品、BC2.3~1.9万年前のものも。
→aハンコックさん主張「アメリカ大陸に人類が住み始めたのは少なくとも3.5万年前。」
→aハンコックさん妄想「ベーリング陸橋を渡った1.7~1.0万年前の人々は前代未聞の気候変動の最中。海面100m上昇、地震、火山噴火、大洪水。生活はこれらに支配されてた→だから神話に。」
→aハンコックさん注目「同じ象徴的テーマが何度も語られる。人格者・神からの警告・生物の種の保存・船・耐える場所・洪水後に陸地探す。」
→aハンコックさんこだわる「生き残った一族にαビラコチャ・δケツァルコアトルのような人格者が建築学・天文学・法の支配を教えたことが神話に。」
→aハンコックさん飛躍「神話が人間作なら、時を超えて知識を運ぶための乗り物に仕立ててないだろうか?」
次章への繋ぎ「ある種の神話は天文学的情報と科学的内容が盛り込まれてて、何度も何度も出てくる。」
第27章の感想、疑問点、批判
今回、特に第3節は敢えて整理せず、aハンコックさんの言い分をそのまま短文化しました。文同士が全くつながってないことが分かるかと。
妄想の終着駅だからか興奮しまくし立てるようにズラズラ書いてありますが、表記の数字すらどこから出てきたのか全く伝わらず。
aハンコックさんの日常茶飯事は“○○年前”と“BC○○年”ごちゃ混ぜに年代表記、書き方統一せず「○○年前の遺品を○が○で発見、同じく○で○により発見された遺品は○○年前の」。
自分が混乱する原因を自分で作る、自分を疑ってない人。だからこんな妄想を世界に発信できることにも。
うちでは桁を合わせて1.2万年前などと表記してるのは何人たりともまず疑うべき相手は自分だから。見やすくし自分が仕掛けてしまう変なトラップに陥らないようにするため。
これ1996年出版の書籍ですが、ポク太郎は最初に書いた通り購入後即投げ捨てました。理由は「こんなん読んでられん。」
が、ネットを徘徊してるとその当時に読んだ方が結構いらっしゃる様子。投げ捨てた身からすると信じられないが、活字に慣れた聡明な人ほどこの乱文を読めてしまうのでは?
ポク太郎は活字に慣れてないので表に整理し細部を突き詰めた結果「何だこれ?」ですが、ベッドの中でツラツラ読める方はaハンコックさんの妄想を自然と後追いしてしまう気が。
P027-1)だって、書籍を自分でキレイにまとめ直すなんて普通しないでしょ?現に、この書籍を精査して勉強ノート作るバカは30年近く出てきませんでしたので。
俺のことさ。
ここで第4部終わり。次からはいよいよ、大槻教授も言及する歳差運動の話へと突き進んでまいります。
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