ポク太郎です。
書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。
本投稿は第2部-第6章「混乱の時代に現れた男」。
『神々の指紋』第2部「海の泡 ペルーとボリビア」~全体あらすじ
第2部の概要・要約・あらすじ
旅行記の体で綴られる南米ペルー・ボリビアの遺跡とビラコチャ伝説。移動経路はナスカの地上絵→クスコ→マチュピチュ→チチカカ湖→ティワナク。
途中、ビラコチャ伝説とエジプト王の共通点をこじつけながら到達地ティワナクの建造時期1.7万年前と主張。
南米古代遺跡に見られる技術がインカ帝国によるものでなく、1.2万年前に存在した現在より高度な技術であると話を展開していきます。
書籍内の証拠名称、人物名
書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。
Aピリ・レイス | オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。 |
Bプトレマイオス | AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。 |
Cピサロ将軍 | 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。 |
Dガルシラソ・デ・ラ・ベガ | スペイン貴族とインカ王族の子息で、征服直後16世紀に『インカに関する公式報告書』を執筆した年代記編集者。 |
αビラコチャ | 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。 |
βコリカンチャ神殿 | 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。 |
aハンコック | グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。 |
bハプグッド教授 | チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。 |
cアインシュタイン | アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。 |
第6章「混乱の時代に現れた男」
書き出し部「各地・多種の名前で語られるビラコチャ伝説」
アンデス各地で伝わるのは“海の泡”αビラコチャと同じ特徴を持つ人物の伝説。
「科学と魔術の名人。恐ろしい武器を操り、混乱期に現れ秩序。」「大洪水&太陽が消え暗闇の世界→偉大な力を持つ大柄な白人が突然現れ、生活を一変させ、平和を説き、どこかへ消えた。」
地域によって名前はワラコチャ、コン、コンティチ、スヌパ、タパク、トゥバカ、イリャなど多数。
イメージは科学者・突出した建築家・彫刻家・技術者・教師・治癒者。危険が迫った時には天国の水を吐く兵器使用。全ての伝説で風貌が一致。
H06-1)スペイン編集者フアン・デ・ペタンゾスインカ族伝承大全「あご髭、高身長、長い白ローブ、ベルト着用。」
第1節「文明化の使命」
すべてのαビラコチャ伝説の特徴「それまで人々は洞窟に住む原始的な生活→力でなく言い聞かせ見本を示し文明化。」
⇒クスコの遺跡・インカ帝国の道路網も含めインカ人発祥でなく、もっと前の古代文明によるものでインカ族はそれを修復しただけではなかろうか?
伝説ではこれらは“赤褐色の髪の白人”が作ったことに。
H06-2)また、αビラコチャは多数の使者を連れてたとする伝説がいくつか存在。使者の仕事は「主人の伝言を世界の隅々まで伝えること。」
第2節「魔人の仕業?」
H06-3)サクサワマンの石壁の話→巨石を正確に積み・運搬し・持ち上げ・壁作る←車輪の存在すら知らないインカ人にできる訳無い。
H06-4)16世紀のDガルシラソ・デ・ラ・ベガ
「インカ王の一人が実際にサクサワマンに巨石1つ追加挑戦→2万人動員するも3000人死亡の大惨事。」
⇒インカ人建造に関わる資料が他に無いので、更に古代の超文明によるものとの思い強まる。
建造物の年代測定は当てにならない→インカ人がそこに住み着いただけの可能性だってある。
H06-5)16~17世紀のスペイン冒険家の研究「昔の伝承ではαビラコチャ来訪時期は、大洪水で人類が絶滅しかけた時。」
第6章の感想、疑問点、批判
科学者、技術者、建築家、彫刻家、教師、医者、更には天に炎を吐かせる兵器まで扱える白人。赤毛だったて逸話も。
長身と必ず書いてあるが、現地人であるインディオは背が低いのかい?アメリカインディアンてデッカい印象があるんだが。
てか平均身長は人種で違うが、そんなもんより影響大は食糧事情。例えば江戸時代男性の平均身長は155㎝とか。現在の170㎝より-15㎝。
P06-1)「“長身”要素は白人である根拠に使えず」。“全く違う場所から来た”の根拠には多少使えるが。
変なこと言うてますかねワタクシ?
証明に必須なのは必要十分条件。必要条件、十分条件だけでは論理が進まず。
証拠が少ない考古学はそれこだわると全く話が進まないのかな。可能性だけ複数持ち出し→…これが確からしい…って判断するのが主流か?
aハンコックさんの本読んで「考古学てこうなのか」とか言うてると、ホントの考古学者に叱られそうだけど。
本6章は前章で持ち出したインカの伝説の神ビラコチャの逸話、クスコの遺跡の謎から、その逸話の時代へと話を移行するための章でした。
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