ポク太郎です。
書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。
本投稿は第3部第14章「蛇の人々」。
『神々の指紋』第3部「翼ある蛇 中央アメリカ」~全体あらすじ
第3部の概要・要約・あらすじ
中央アメリカへ移り、アステカ文明が崇拝するオルメク・マヤ文明のユカタン半島⇔メキシコシティーを周回。
チチェンイッツア、トレスサポテス、サンロレンソ、ラベンタ、パレンケ、トゥーラ、チョルーラ、モンテ・アルバン、テオティワカンの遺跡巡り中、世界へ知識を伝えた超古代文明の存在をしつこく主張します。
人類滅亡の発想は「時間計測に固執するマヤ人の必死な第五太陽期の終焉計算」から。それ計算してたとの断定はもちろんaハンコックさんの妄想。
登場した遺跡名
第2部 ペルー・ボリビア |
ナスカ周辺 | ナスカの地上絵…ハチドリ・蜘蛛・サル・クジラ・幾何学図形。 |
クスコ周辺 | サクサワマン…石組みで作られた古代城塞。 コリカンチャ神殿…αビラコチャ神殿。 |
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マチュピチュ周辺 | インティフアタナ…“太陽を留める柱”。 ワナピチュ…反対側の山。 |
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ティアワナコ周辺 | αビラコチャ像神殿。 アカパナ・ピラミッド…水路完備。 カラササヤ…南西角に太陽の門。 |
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第3部 メキシコ |
ユカタン半島周辺 | チチェンイッツア遺跡オルメク文明跡…ククルカンの神殿、戦士の神殿、チャコモルの偶像、幼児生贄の祭壇。 コアツェコアルコス…“蛇の聖地”。δケツァルコアトルが立ち去った場所。 |
メキシコシティ―周辺 | テノチティトラン…アステカ帝国首都。 ウィツィロポチトリ神殿…アステカ帝国首都にある神殿。 トゥーラの遺跡…メキシコの神δケツァルコアトルが敗戦した戦場。 |
書籍内の証拠名称、人物名
書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。
Aピリ・レイス | オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。 |
Bプトレマイオス | AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。 |
Cピサロ将軍 | 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。 |
Dガルシラソ・デ・ラ・ベガ | スペイン貴族とインカ王族の子息で、征服直後16世紀に『インカに関する公式報告書』を執筆した年代記編集者。 |
αビラコチャ | 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。 |
βコリカンチャ神殿 | 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。 |
γカラササヤ | ティアワナコにある遺跡中の半地下式構造の広場「石が垂直に立つ場所」。北西には太陽の門。 |
δケツァルコアトル | 意味は“翼ある蛇”。メキシコで言い伝えられるαビラコチャによく似た主神。あご髭白い肌。 |
εトナティウ | メキシコマヤ文明で言い伝えられる五代目太陽神。現在はその五代目太陽“期”。 |
aハンコック | グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。 |
bハプグッド教授 | チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。 |
cアインシュタイン | アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。 |
dボナンスキー教授 | アーサー・ボナンスキー。ラパス大学教授、ドイツ系ボリビア人。『ティアワナコ アメリカ人の揺りかご』執筆。横道傾斜のズレからティアワナコ建設時期がBC1.5万年と主張。 |
第14章「蛇の人々」
書き出し部「ケツァルコアトルとビラコチャそっくり」
アステカの主神δケツァルコアトルの伝承。
1 | スペイン人記録者ファン・デ・トルケマダ | 「δケツァルコアトルは色白で赤みがかった顔、長いアゴ髭。」 |
2 | 別の記録者 | 「白人の大男で長いまつ毛、大きな目と長い髪、ふさふさとしたアゴ髭。」 |
3 | 別の者 | 「謎の人物、体格のよい白人、額広い、大きな目、アゴ髭、足まで達する長いローブ、果実・花以外の生贄非難し戦争の話は指で耳を塞いだ平和の神。」 |
4 | 中米の伝承 | 「海から来た知恵ある指導者。櫂を漕がなくても走る船で来た、背の高いアゴ髭白人、火を使った料理・家の建て方・一夫一妻制・平和主義を広めた。」 |
⇒αビラコチャソックリ。
第1節「ビラコチャのメキシコの双子」
アンデス各地を旅した時αビラコチャは多数の名を使用。δケツァルコアトルも同じといつものようにグダグダ例を連ねます。
別名 | 呼んだ土地と意味。 | |
1 | グクマツ | キチュ・マヤ族間。意味は“翼ある蛇”。 |
2 | ククルカン | チチェンイッツアの村。意味は“翼ある蛇”。 |
3 | ボターン | マヤ文明に同様の神人。シンボルが蛇。 |
4 | イツァマナ | マヤ文明の“癒しの神”。シンボルがガラガラ蛇。 |
H014-3)マヤ研究の第一人者シルバナス・グリスウォルド・モーリー
ククルカンとδケツァルコアトルの共通点は東の海を越えてやってきて、来た方向へ去って行った←αビラコチャソックリ。
次は、αビラコチャと同じく弟子・助手伴い、同じく高度な文明人だったとの伝承例をグダグダ。
1 | 古代マヤの宗教本チラム・バラム | 「ユカタンに最初に住み着いたのは蛇の人々。東からやってきて指導者イツァマナは手を当てるだけで治療でき、死者も蘇らせた。」 |
2 | 別の伝承 | 「ククルカンは19人の仲間。1人は魚の神、2人は農業の神、1人は雷の神。ユカタンに10年滞在、画期的な法律を制定し東へ去った。」 |
3 | スペインの伝記記録者ラス・カサス | 「太古にメキシコに来た人々は20人。頭領はククルカン。サンダル・ローブ、長いアゴ髭、坊主頭。平和を解き、重要な建築物。」 |
4 | スペイン人記録者ファン・デ・トルケマダの別の報告 | 「身のこなしは洗練・良い身なり。深いVネック、袖は肘までの前開きの長い黒ローブ、帽子なし。δケツァルコアトルの弟子たちは偉大な知識、全分野の仕事に優れた技能。」 |
δケツァルコアトルが治めてた当時は生贄禁止。去った後、血をまき散らす生贄が再開。
第2節「闇の勢力との闘い」
H014-5)δケツァルコアトルが去った理由は、
戦場トゥーラ(古代名トラン)で、夜と闇の神テスカティルポカがδケツァルコアトルを打ち破った。“煙を吐く鏡”という神の一派が勝利し、人間の生贄を要求。
第3節「火の蛇」
[発掘中の遺跡の描写:]
I型の球戯場:双方でゴムボールを奪い合う球技。敗者は首を切られる。
背後の偶像:鼻曲がり、目は虚ろで感情なし。学者見解は「手に持つ物体は不明だが、槍を投げるためのアトル・アトラス、左手は槍と矢と香袋ではないか?」
H014-6)aハンコックさん見解は、槍と矢と香袋でなくシウコアトル“火の蛇”ではないか?
H014-7)ティアワナコのカラササヤの偶像が持ってた謎の装置を思い起こす←“似てる”とは書いてなし。
第4節「蛇の聖地」
[H014-8)暗黒の神テスカティルポカの描写:]
煙を吐く鏡の神テスカティルポカ…不老不死、全知全能の神、夜、暗闇、神聖なジャガー。執念深い盲目、人間は飛ぶ影・怪物として見た。
“煙を吐く鏡”は遠くから人間を監視するためのもの。学者は黒曜石と解釈。
スペインの伝記記録者ベルナール・ディアス「メキシコ人は黒曜石をテスカトと呼び、古くは占い用に魔術師らも使用。」
長期間の戦争後、暗黒側が勝利→生贄文化復活。主神δケツァルコアトルが海岸に逃れ蛇の筏(イカダ)に乗って逃れる。
弟子との別れの場所がコアツェコアルコス=“蛇の聖地”。主神δケツァルコアトルが再起を誓い、生贄でなく花の捧げ物を受ける時代の到来を約束。
第14章の感想、疑問点、批判
P014-1)オルメク文明、マヤ文明跡がメキシコに集中、主神はδケツァルコアトル=“翼ある蛇”。インカ帝国を主とするのがペルー・ボリビアに集中、崇められるのがαビラコチャ=“海の泡”。
その二神が非常に似てるという話でした。
内容的には難しくなく、いつものように読みにくいだけ。
P014-2)気になったことはδケツァルコアトルが実在の人物である、偶像の手にあるものは武器っぽいとaハンコックさんが主張する部分に必死さを感じた、て部分でしょうか。
東の海から来た←これが第1部で取り上げてた南極大陸の文明てことに繋がっていくのでしょうか。
既に出てきたαビラコチャ伝説の繰り返し。それと同じ存在がメキシコのオルメク文明、マヤ文明にも居ますよというお話でした。
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