読書にも考古学にも縁のない無教養爺なので的外れ多いかも。指摘しやすいよう書籍の内容・主張Hx-x)、ポク太郎の所感Px-x)と随所に番号を付けてあります。
ポク太郎です。
書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。
本投稿は第3部第14章「蛇の人々」。
『神々の指紋』第3部「翼ある蛇 中央アメリカ」~全体あらすじ
第3部の概要・要約・あらすじ
ただいま勉強中。
第3部完了後に概要をまとめます。
書籍内の証拠名称、人物名
書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。
Aピリ・レイス | オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。 |
Cオロンテウス・フィナエウス | オロンテウス・フィナエウス。1531年に世界地図を描いた。 |
Dビラコチャ | インカ帝国で最も崇拝される神。他には太陽神インティ、その息子マ○○・カパク、ママ・オクロ。“○○”と伏字にしてある理由はこちら。 |
Eピサロ将軍 | 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。 |
Fコリカンチャン神殿 | 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。 |
aハンコック | グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。 |
bハプグッド教授 | チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。 |
第14章「蛇の人々」
どんな人でどんな特徴があり何故去ったのかを神話から出典。結果はDビラコチャソックリ。他、実在したのでは?・高出力レーザーっぽいハイテク武器使ったのでは?と匂わせます。
書き出し部「ケツァルコアトルがビラコチャそっくりて話」
アステカの主神ケツァルコアトルとDビラコチャがソックリであると話を持ち出します。
アステカの主神ケツァルコアトルの伝承。
1 | スペイン人記録者ファン・デ・トルケマダ | 「ケツァルコアトルは色白で赤みがかった顔、長いアゴ髭。」 |
2 | 別の記録者 | 「白人の大男で長いまつ毛、大きな目と長い髪、ふさふさとしたアゴ髭。」 |
3 | 別の者 | 「謎の人物、体格のよい白人、額広い、大きな目、アゴ髭、足まで達する長いローブ、果実・花以外の生贄非難し戦争の話は指で耳を塞いだ平和の神。」 |
4 | 中米の伝承 | 「海から来た知恵ある指導者。櫂を漕がなくても走る船で来た、背の高いアゴ髭白人、火を使った料理・家の建て方・一夫一妻制・平和主義を広めた。」 |
⇒Dビラコチャソックリ。
ビラコチャのメキシコの双子
前書き出し部と同じですが、アステカの主神ケツァルコアトルとDビラコチャが似てる話。
アンデス各地を旅した時Dビラコチャは多数の名を使用。ケツァルコアトルも同じといつものようにグダグダ例を連ねます。
別名 | 呼んだ土地と意味。 | |
1 | グクマツ | キチュ・マヤ族間。意味は“翼ある蛇”。 |
2 | ククルカン | チチェンイッツアの村。意味は“翼ある蛇”。 |
3 | ボターン | マヤ文明に同様の神人。シンボルが蛇。 |
4 | イツァマナ | マヤ文明の“癒しの神”。シンボルがガラガラ蛇。 |
H014-3)マヤ研究の第一人者シルバナス・グリスウォルド・モーリー
aハンコックさんが強調したいのは第一人者が“実在の人物”と言ってる点。多分。
ククルカンとケツァルコアトルの共通点は東の海を越えてやってきて、来た方向へ去って行った←Dビラコチャソックリ。
次は、Dビラコチャと同じく弟子・助手伴い、同じく高度な文明人だったとの伝承例をグダグダ。
1 | 古代マヤの宗教本チラム・バラム | 「ユカタンに最初に住み着いたのは蛇の人々。東からやってきて指導者イツァマナは手を当てるだけで治療でき、死者も蘇らせた。」 |
2 | 別の伝承 | 「ククルカンは19人の仲間。1人は魚の神、2人は農業の神、1人は雷の神。ユカタンに10年滞在、画期的な法律を制定し東へ去った。」 |
3 | スペインの伝記記録者ラス・カサス | 「太古にメキシコに来た人々は20人。頭領はククルカン。サンダル・ローブ、長いアゴ髭、坊主頭。平和を解き、重要な建築物。」 |
4 | スペイン人記録者ファン・デ・トルケマダの別の報告 | 「身のこなしは洗練・良い身なり。深いVネック、袖は肘までの前開きの長い黒ローブ、帽子なし。ケツァルコアトルの弟子たちは偉大な知識、全分野の仕事に優れた技能。」 |
ケツァルコアトルが治めてた当時は生贄禁止。去った後、血をまき散らす生贄が再開。
闇の勢力との闘い
メキシコの神話。主神ケツァルコアトルと夜と闇の神テスカティルポカの話。
H014-5)ケツァルコアトルが去った理由は、
戦場トゥーラ(古代名トラン)で、夜と闇の神テスカティルポカがケツァルコアトルを打ち破った。“煙を吐く鏡”という神の一派が勝利し、人間の生贄を要求。
火の蛇
戦場となったメキシコ、ヒダルゴ州トゥーラの遺跡で偶像が持つのは武器シウコアトルではないかと疑問提起。
[発掘中の遺跡の描写:]
I型の球戯場:双方でゴムボールを奪い合う球技。敗者は首を切られる。
背後の偶像:鼻曲がり、目は虚ろで感情なし。学者見解は「手に持つ物体は不明だが、槍を投げるためのアトル・アトラス、左手は槍と矢と香袋ではないか?」
写真見れば奇妙さ感じると書いてあるが、写真が載ってないので→サンサ・ファイーアの写真←次項で判明したが、単なる同行者の名前。
H014-6)aハンコックさん見解は、槍と矢と香袋でなくシウコアトル“火の蛇”ではないか?
H014-7)ティアワナコのカラササヤの偶像が持ってた謎の装置を思い起こす←“似てる”とは書いてありません。
蛇の聖地
メキシコ神話のケツァルコアトルが暗黒の神テスカティルポカに敗れ敗走した話。
[H014-8)暗黒の神テスカティルポカの描写:]
煙を吐く鏡の神テスカティルポカ…不老不死、全知全能の神、夜、暗闇、神聖なジャガー。執念深い盲目、人間は飛ぶ影・怪物として見た。
“煙を吐く鏡”は遠くから人間を監視するためのもの。学者は黒曜石と解釈。
スペインの伝記記録者ベルナール・ディアス「メキシコ人は黒曜石をテスカトと呼び、古くは占い用に魔術師らも使用。」
長期間の戦争後、暗黒側が勝利→生贄文化復活。主神ケツァルコアトルが海岸に逃れ蛇の筏(イカダ)に乗って逃れる。
弟子との別れの場所がコアツェコアルコス=“蛇の聖地”。主神ケツァルコアトルが再起を誓い、生贄でなく花の捧げ物を受ける時代の到来を約束。
第14章の感想、疑問点、批判
P014-1)オルメク文明、マヤ文明を主とするのがメキシコに集中、その主神はケツァルコアトル。
インカ帝国を主とするのがペルー・ボリビアに集中し、そこで崇められるのがDビラコチャ=“海の泡”。
その二神が非常に似てるという話でした。
内容的には難しくなく、いつものように読みにくいだけ。
P014-2)気になったことはケツァルコアトルが実在の人物である、偶像の手にあるものは武器っぽいとaハンコックさんが主張する部分に必死さを感じた、て部分でしょうか。
東の海から来た←これが第1部で取り上げてた南極大陸の文明てことに繋がっていくのでしょうか。
既に出てきたDビラコチャ伝説の繰り返し。それと同じ存在がメキシコのオルメク文明、マヤ文明にも居ますよというお話でした。
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