第3部第22章「神々の都市」~テオティワカン遺跡

ポク太郎です。

書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。

本投稿は第3部-第22章「神々の都市」。


『神々の指紋』第3部「翼ある蛇 中央アメリカ」~全体あらすじ

第3部の概要・要約・あらすじ

中央アメリカへ移り、アステカ文明が崇拝するオルメク・マヤ文明のユカタン半島⇔メキシコシティーを周回。
チチェンイッツアトレスサポテスサンロレンソラベンタパレンケトゥーラチョルーラモンテ・アルバンテオティワカンの遺跡巡り中、世界へ知識を伝えた超古代文明の存在をしつこく主張します。
人類滅亡の発想は「時間計測に固執するマヤ人の必死な第五太陽期の終焉計算」から。それ計算してたとの断定はもちろんaハンコックさんの妄想。

登場した遺跡名

書籍内の証拠名称、人物名

書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。

神々の指紋』に記載される人物名・証拠名称
Aピリ・レイス オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。
Bプトレマイオス AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。
Cピサロ将軍 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。
Dガルシラソ・デ・ラ・ベガ スペイン貴族とインカ王族の子息で、征服直後16世紀に『インカに関する公式報告書』を執筆した年代記編集者。
Eコルテス 古代メキシコ文明の文化を殲滅したスペイン人征服者エルナン・コルテス。ただし、メキシコ生贄文化に対抗したと受け取られ、Cピサロ将軍のような扱いでなく平和の神にされることも。1,000ペセタ紙幣の肖像。

神々の指紋』に記載される伝説・遺跡名
αビラコチャ 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。
βコリカンチャ神殿 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。
γカラササヤ ティアワナコにある遺跡中の半地下式構造の広場「石が垂直に立つ場所」。北西には太陽の門
δケツァルコアトル 意味は“翼ある蛇”。メキシコで言い伝えられるαビラコチャによく似た主神。あご髭白い肌。
εトナティウ メキシコマヤ文明で言い伝えられる五代目太陽神。現在はその五代目太陽“期”。

神々の指紋』に記載される人物名(調査側)
aハンコック グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。
bハプグッド教授 チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。
cアインシュタイン アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。
dボナンスキー教授 アーサー・ボナンスキー。ラパス大学教授、ドイツ系ボリビア人。『ティアワナコ アメリカ人の揺りかご』執筆。横道傾斜のズレからティアワナコ建設時期がBC1.5万年と主張。

第22章「神々の都市」

サッパリ分からない書籍なので、まず節構成内容の簡単あらすじ

書き出し部「中央アメリカの伝承とテオティワカン」

中央アメリカの多数の伝承「第四時代の最期=大洪水・太陽喪失・暗闇長期間の後、神々がテオティワカンに集合し次の太陽を選ぶ会議。」

「暗闇の中で見えるのはウエウエテオトルの化身だけ→誰かが犠牲となり聖なる炎に身を投じないといけない、と神々は頭を悩ませた。」

ウエウエテオトルとは…世界の始まりのために命を捧げた神。

犠牲となったのはナナワツィンテクスィステカトル→球体の太陽が出現。

以前の章で、マヤ文明εトナティウが第五時代の太陽との説明がありました。ここでの伝承とは名前が違いますが。

この瞬間にδケツァルコアトルも生まれ、第五時代の人間社会に貢献することが使命。あご髭白人でαビラコチャそっくりの人物。

アンデスでの都はティアワナコ、中央アメリカでの都はテオティワカン…メキシコシティー北東

第1節「城塞、神殿そして天空の地図」

H022-1)テオティワカンの遺跡
死者の道 遺跡の南北に通る直線の道。15°30分程真北から東に傾けた道。意図的に思える角度について学者見解はプレアデス軸・天の川の方向等諸説言われるが不明なまま。
月のピラミッド 死者の道の北縁に配置。
太陽のピラミッド 死者の道中間地点から少し東にずれた配置。
ケツァルコアトルの神殿 死者の道南端。高さ22m、土台面積7400平方mのピラミッド。小山中に埋もれて発見。装飾の塗料の色が現在も残る。巨大な蛇の頭の彫刻。明らかにδケツァルコアトルのシンボル。
城塞 ケツァルコアトルの神殿脇に配置。高さ7m、1辺=457mの巨大な厚い壁で囲まれた場所。

ブルックリン芸術科学研究所文化人類学部長スタンズ・ベリー・ハガーテオティワカン=天空の世界地図。神々や死者の魂が住む世界。」

アメリカ人技術者ヒュー・ハーレストンJRケツァルコアトルの神殿中心を太陽とすると、太陽のピラミッド=土星、月のピラミッド=天王星の位置に一致。」

H022-2)現代人が天王星を知ったのは1787年。テオティワカン建設はどんな学者でも紀元年以前は認めてるのに。←aハンコックさん疑問。

第2節「エジプトとメキシコ-さらなる「偶然」」

aハンコックさん主張「学者はこのような天文学を古代アメリカ特有のものと捉えるが、他の古代世界にも伝わってた証拠が多数ある。」
・エジプトギザのピラミッド…オリオン座3つの星の位置関係を保つ。
・ナイル川も天の川として設計中に組み込まれる。
・その他は第6部と第7部で述べる。

16世紀ベルナルディノ・デ・サアグン神父「ここで葬られた王は消滅せず神になれるからテオティワカンが“神々の町”と呼ばれた。」

つまり、“人々が神になれる場所”、“神々への道を得た者の場所”、“神が創られる場所”。
・エジプトギザの宗教的役割も全く同じらしい。

死んだファラオを転生させるのが目的で間違いなく、「天空の扉を開け、道を造り、ファラオが神々の仲間入り」できるようにした。

aハンコックさん主張「ピラミッドを通し“人を神にする”概念は特異なので、エジプト・メキシコでそれぞれ独立に発展したとは思えない。聖なる場所を天空の配置に一致させるのも同じ。」

他にも、2つの建物が並列に並び3つ目が意図的にずれてるのも同じ。大ピラミッドが低地に建てられ小ピラミッドの標高に一致する点も同じ。

aハンコックさん繰り返し主張「偶然にしては出来過ぎ。」

・エジプトギザの建造時期はBC2500年で学者見解一致、でもテオティワカンはBC100年~BC4000年まで意見割れる。
・確かなのは、12世紀頃帝国建設中のアステカ人が偶然テオティワカンを発見したことだけ。

第3節「忘れ去られた知恵の手掛かり」

H022-3)テオティワカンの城塞…軍事的な機能は見当たらず、“城塞”である考古学的証拠は無し。

建造目的全く不明で、月・太陽・死者の道の呼び名も発見したアステカ人がそう呼んだというだけ。スペイン人が“城塞”と名付けた。

地震予測技術者アルフレッド・E・シュレンマー「死者の道≠道路。水を溜め光を反射するプールが並んでた。」

道は一定間隔で高い壁で遮られており水門付き。最北の月のピラミッドが城塞より30m高い。

ロチェスター大学ルネ・ミロン教授「水路システム。現在位置は16㎞先である古代のテスココ湖まで続いてた。」

地震予測技術者アルフレッド・E・シュレンマー「現在は理解不能な地震検知装置かも。遠くの地震でも水面を波立たせるから。テオティワカン人は各地の地震データから予測に使ったのかも。」

aハンコックさん整理「いづれにしても、知られざる進んだ科学の知識を持つ文明によって建設された。」
・地震予知の装置かも。
・太陽系を縮小配置した幾何学的配置。

次章は、太陽のピラミッドへ行くと見せかけて中庭の遺跡を見てみる、と書籍内でわざわざフェイントをかましております。

第22章の感想、疑問点、批判

また真ん中の節で「第三者」の仮説が始まりました。それを言い続ける書籍のよう。aハンコックさんは百回言えば信じてもらえるだろう的な考えの模様。

恐らく重要なテオティワカンの遺跡。aハンコックさんの言い分を真に受ける訳にはいかないので別枠調査。

Googleマップにテオティワカンの写真が数枚掲載されています。便利な世の中。水溜めるのはかなり難しそうな形状しております。

P022-1)無教養ご用達のネットで得られる情報は、

  • テオティワカン文明の中心となった巨大な宗教都市遺跡」
  • 崇拝される神々=「農業・文化と関係深いケツァルコアトル」「水神トラロック」「チャルチウィトリクエ」「植物の再生と関係あるシペ・トテック
  • 「神権都市」で「アステカ人テオティワカンを後々まで崇拝の対象とした」

P022-2)テスココ湖周辺のシトレ火山・ポポカテペトル山噴火により追われた人々が集まり急速に発展。滅亡原因は漆喰生産のための森林破壊や干ばつによる農業の衰退などと予想されてるそう。

ただし、旅行会社の紹介文では「都市発生のメカニズムは未解明」とあります。

Wikiによるテオティワカンの遺跡
ツァクアリ相 AD1~150年 太陽・月のピラミッド建造。
ミカトリ相 AD150~200年 死者の道建設。
トラミモルパ相 AD200~350年 交通・水利・祭祀・住宅・産業システム整備。マヤ地域に侵攻し新王朝樹立したりも。
ショロパン相 AD350~650年 最大人口保有。

ここまで分かってんのか。

P022-2)ただ、気になるのはケツァルコアトルの像aハンコックさんに毒されてδケツァルコアトル=“蛇”と思ってたが、羊みたいな巻きツノあるやないか。

“蛇”よりライオンとかエリマキトカゲとか沖縄のシーサーとか…。これ見て蛇って思った理由の方が気になるな。思いっきりネコ科の鼻の下やないか。

P022-3)世の中全体が無理矢理δケツァルコアトルに結び付けようと“蛇”てことにしてないか?どっちかてーとオルメク文明のピューマの印象を受けるてのが素人の見解です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました