第3部第18章「人目をひくよそ者」~アンクル・サムは第三者からの伝承

ポク太郎です。

書いてある内容が理解できない『神々の指紋』の個人的勉強ノート。

本投稿は第3部-第18章「人目をひくよそ者」。


『神々の指紋』第3部「翼ある蛇 中央アメリカ」~全体あらすじ

第3部の概要・要約・あらすじ

中央アメリカへ移り、アステカ文明が崇拝するオルメク・マヤ文明のユカタン半島⇔メキシコシティーを周回。
チチェンイッツアトレスサポテスサンロレンソラベンタパレンケトゥーラチョルーラモンテ・アルバンテオティワカンの遺跡巡り中、世界へ知識を伝えた超古代文明の存在をしつこく主張します。
人類滅亡の発想は「時間計測に固執するマヤ人の必死な第五太陽期の終焉計算」から。それ計算してたとの断定はもちろんaハンコックさんの妄想。

登場した遺跡名

神々の指紋』に登場した遺跡名
第2部
ペルーボリビア
ナスカ周辺 ナスカの地上絵…ハチドリ・蜘蛛・サル・クジラ・幾何学図形。
クスコ周辺 サクサワマン石組みで作られた古代城塞。
コリカンチャ神殿αビラコチャ神殿。
マチュピチュ周辺 インティフアタナ…“太陽を留める柱”。
ワナピチュ…反対側の山。
ティアワナコ周辺 αビラコチャ像神殿。
アカパナ・ピラミッド…水路完備。
カラササヤ…南西角に太陽の門
第3部
メキシコ
ユカタン半島周辺 チチェンイッツア遺跡オルメク文明跡ククルカンの神殿戦士の神殿チャコモルの偶像幼児生贄の祭壇
コアツェコアルコス…“蛇の聖地”。δケツァルコアトルが立ち去った場所。
サンティエゴ・トゥストラ…ニグロイドらしき頭像設置された公園のある町。
トレスサポテス…後期オルメク文明中心地。マヤ文明より古い石板。アフリカ系黒人の頭像。
サンロレンソの遺跡。特殊な墓。オルメク・ヘッド=ニグロイド特徴の頭像。
ラベンタの遺跡。特殊な墓や円錐形ピラミッド。アンクル・サム…あご髭の白人が描かれた石板。
メキシコシティ―周辺 テノチティトランアステカ帝国首都。
ウィツィロポチトリ神殿アステカ帝国首都にある神殿。
トゥーラの遺跡…メキシコの神δケツァルコアトルが敗戦した戦場。
チョルーラ…スペイン人征服者Eコルテスが大虐殺を行った神殿。巨大なジッグラトピラミッドトラチウアルテペトルあり。

書籍内の証拠名称、人物名

書籍中の文言が分からなくなるので証拠名称や人物名にA~の通し記号。

神々の指紋』に記載される人物名・証拠名称
Aピリ・レイス オスマントルコ帝国海軍総督。1513年に地図を描く。南極大陸の海岸線が現在の地図に見事に一致。
Bプトレマイオス AD100年頃を生きた古代ローマの学者。数学・天文学・地理学・地図製作学等に精通し多数の業績。
Cピサロ将軍 1513年に到着したスペイン将軍フランシスコ・ピサロ。インカ皇帝アタワルパを約束反故にして殺害し、本国スペインから死刑判決。現在のペルー人も“インカ文明を破壊した元凶”と捉える人物。
Dガルシラソ・デ・ラ・ベガ スペイン貴族とインカ王族の子息で、征服直後16世紀に『インカに関する公式報告書』を執筆した年代記編集者。
Eコルテス 古代メキシコ文明の文化を殲滅したスペイン人征服者エルナン・コルテス。ただし、メキシコ生贄文化に対抗したと受け取られ、Cピサロ将軍のような扱いでなく平和の神にされることも。1,000ペセタ紙幣の肖像。

神々の指紋』に記載される伝説・遺跡名
αビラコチャ 南米ペルー・ボリビアの神話に登場する半神半人。アゴ髭を生やし数々の文明をもたらしたと言われる神。海からやってきて海へ去った“海の泡”。
βコリカンチャ神殿 純金のシートが敷き詰められ、純金のトウモロコシが栽培されるインカ帝国の首都クスコにあった神殿。
γカラササヤ ティアワナコにある遺跡中の半地下式構造の広場「石が垂直に立つ場所」。北西には太陽の門
δケツァルコアトル 意味は“翼ある蛇”。メキシコで言い伝えられるαビラコチャによく似た主神。あご髭白い肌。
εトナティウ メキシコマヤ文明で言い伝えられる五代目太陽神。現在はその五代目太陽“期”。

神々の指紋』に記載される人物名(調査側)
aハンコック グラハム・ハンコック。著者。元「エコノミスト」誌の東アフリカ特派員。
bハプグッド教授 チャールズ・H・ハプグッド。キーン州立大学教授。歴史学者。
cアインシュタイン アルバート・アインシュタイン。ノーベル物理学賞受賞者。
dボナンスキー教授 アーサー・ボナンスキー。ラパス大学教授、ドイツ系ボリビア人。『ティアワナコ アメリカ人の揺りかご』執筆。横道傾斜のズレからティアワナコ建設時期がBC1.5万年と主張。

第18章「人目をひくよそ者」

サッパリ分からない書籍なので、まず節構成内容の簡単あらすじ

書き出し部「オルメク文明の地域と起源」

ラベンタ調査したマシュー・スターリングの衝撃的な発見は「あご髭のある男の石板」。

彫り出した石碑アンクル・サム…高4.2mx幅2.1mx厚91㎝20トン、ローブまとった人物二人が対面、先端が尖った靴、鼻が高く髭あり。

2つが明白「オルメク人にとって重要」「実在の人物描いた」。

91㎝の円形の石板にも浮き彫り、あご髭ありの人物。

H018-1)1492年までの新大陸孤立を否定する過激な研究者の主張
「描かれてるのはフェニキア人。ジブラタル海峡から大西洋を横切りBC2000年より前に新大陸まで航海。ニグロイドは到着前に西アフリカで捕らえた奴隷。」

ジブラタル海峡…地中海出口。スペインとモロッコの間の海峡。

⇒否定。理由は、至る地域に工芸品の特徴残してるフェニキア人なのに、オルメク遺跡にはその特徴も痕跡もない。

これらオルメクの遺留品はどこのルーツにも属してない様式に見える。

第1節「「第三者」の仮説」

その答えとなるのは「第三者」の仮説。

H018-2)古代エジプトオルメクも完成形でいきなり出現←発展経過・進化の跡が見られない。大多数のエジプト学者は“初期の頃から完成形”について未調査。

エジプト王朝初期研究家ジョン・アンソニー・ウェスト「“発展”したのでなく遺産を受け継いだ。」
ロンドン大学エジプト学教授ウォルター・エメリー「部族文化から突然組織化された王朝文化へ。発展の土台となるものが存在しない。」

⇒古代の別の文明から知識を学んだとすれば説明可能。

同じくエメリー教授「エジプトメソポタミアは似て非なるもの→第三者が両者に影響を与えたとすれば、共通点あること・根本的な違いあること両方が説明可能。」

月の神…エジプト人はトト、シュメール人はシン。

エジプト学者ウォーリス・バッジ「あまりに似すぎて偶然の一致には見えず。片方が他方へでなく、遥か昔の一つの源泉が両者に与えた。」

H018-3)エジプトシュメールでは成功、メキシコペルーでは後退。でもBC1500年のオルメクの夜明けに続く。その頃は先の文明は忘れられ神話の中だけに残った。

エジプト側がBC3000年で南米側がBC1500年→その差1500年を辻褄合わそうとしてるのかな。一斉に伝わってないと矛盾するから。

アンクル・サムニグロイドの頭像はもっと古い消え去った文明の人種ということも可能。

H018-4)→旧大陸から南米へ伝わったのでなく、更に古い文明から世界に伝わった。

第2節「ビヤエルモサからオアハカへ」

ビヤエルモサオルメク・マヤ文化調査センターで質問。オアハカ州のモンテ・アルバンオルメク的な発掘多数。だからソッチ向かう。

ビヤエルモサコアツェコアルコス東、オアハカコアツェコアルコス西南西。どちらも大きな街。

モンテ・アルバン到着までのどうでもいい旅行記でした。

第18章の感想、疑問点、批判

P018-1)感想は「こーれ、aハンコック文章ってこの後どんどん酷くなってくんジャネーの?」

意味が繋がらない話題、過激派否定して信憑性稼いでみよう作戦、質問しに立ち寄っただけの地名を節題に、旅行記書いたら節埋まった。酷さに磨きが掛っております。

ハッキリスパン!と書かれないので忘れてしまうが、世界に文明を伝えた知られざる古代文明の言及はここが初めてかな?

P018-2)似てる似てるは言い続けてきましたが、共通の古代文明を理屈アリで言及したのは初めて。

P018-3)その理屈とは、エジプト学者が使う第三者による伝承。エジプトの遺跡は進化途中にある状態が発掘されない一夜城。それを説明するのがもっと以前の古代文明からの伝承。

エジプト学者がナイル川ユーフラテス川間の説明に使う理論を世界に適用しました。

P018-4)いきなり完成形で発掘とのことですが、考古学に全く明るくない爺の思いは人間て出来の悪いものは修正してくのでは。

例えばこのブログでもその昔、aハンコックさんような酷い文章を投稿をし炎上した経験が。当然そんなものを残す訳もなく抹殺&修正。残存分は書き直しの予定を立てております。

書籍では自動車の型式は記録と反例を出してますが、それは“歴史・記録・履歴”が重要と学んだ現代人の所業であり、本来人間とは改良できた時点で古いもの=劣ったものを抹殺します。

“歴史・記録・履歴”を重視してなかった古代人なら、完成した時点で古いものを作り替えてしまうのが普通では。

南米の古代文明を破壊したスペイン人がまさに“歴史・記録・履歴”を重視してなかった古代人。生贄見てこらアカンと思うでしょうし、インカ人見て劣った土人と思うでしょうし。

破壊したスペイン人←少なくとも全員に浸透させてなかった古代人。

P018-5)“歴史”を認識できるようになって初めて“古さ”に価値。古代文明から歴史書・記録が発掘されてないことが“歴史”を認識してない証拠なのでは。発掘されてるなら謎になる筈ないし。

先日エジプト付近の遺跡から子供に書き取りさせた石板らしきものが発掘されたはず→大々的な記録事業あったなら発掘されてもよさそうなもん。滅亡時に真っ先に隠滅する訳ないし。

もちろん“発掘されてない”=“存在しなかった”とはなりませんが、ある程度のものが発掘されてるのに存在してしかるべきものが無いとなれば、“そんな意識なかった”て判定も可能。

それこそがaハンコックさんが引用したエジプト学者の“完成形しか発掘されてない”=“発展経過存在しない”→“第三者から伝わった”と同じ論理。

“記録”を重視しないからこそ、建造技術はじめ多数の技術を記録した図面・計算書が見つかりにくいんでしょ。

言うてることおかしいかな。

やっと飛び出した世界共通の元となる超古代文明。

ここまでで186ページ。真っ当な書籍なら10ページで済んでる内容。

  • 16世紀の地図が古いもの程正確→もっと古代から伝わったもの。
  • αビラコチャδケツァルコアトル→元は同じ文明。
  • 元同じなマヤ文明終末の日は2012年12月23日。
  • どこにも属さない特徴・完成形で発掘→超古代文明が起源。

4行でしたわ。

無関係情報で煙に巻いて匂わせて匂わせて勘違い狙うからこーなるんでしょうな。それを狙えるだけの知能があるようにも見えませんが。てか自分自身が煙に巻かれてるのかな。


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